Radeon4850を延命せよ!...GPUクーラーの換装で、泣き所を補え

 私のゲームPCにはずーっと前から(それこそ発売されてすぐから)SAPPHIREのRADEON4850が刺さっています。

 発売されてすぐその性能に惚れ込んで購入、以後ずーっと不動の位置に。

 DirectX11のことを考えなければ、いまだ10.1世代の中では中堅以上の性能を保持していますし、購入当時の価格も普及価格帯。さすがに売れに売れただけのことはあります。

 が。

 弱点というか思いっきり「うはー、これやっぱり欠陥品でしょ?」と言いたくなる部分。それは発売当初から言われてますが、ともかく「熱い」ビデオカードだということ。

 

 GPUチップだけならまだしも、搭載されたメモリ、電源、あらゆるものがともかく「熱く」なる。ケース内がせまかったらそれだけで危険領域。後々の商品ならオリジナルクーラーとかついてましたが、最初のリテールファンはともかく「うるさい」しあまり冷えるものではありませんでした。

 私は発売されてすぐに商品を購入、リテールファンを使用したのは一晩だけ。...ビデオカード用のファン換装のために、チップを加熱させるために一晩中ベンチマークをぶん回したあの一夜のみです(苦笑)

 で、さすがにずーっと使ってきたら...その換装したファンがちょっと異音を。青く光るし、結構使い勝手も悪くないファンだったのですが、チップ冷却は初期の製品だけにあんまりよくなくて(そもそも汎用品ですし)。そろそろ交換かな...と思ってました。

 どうせなら新しい世代のビデオカードも考えましたが、私の中ではまだまだこのビデオカードは現役で、交換したり引退させたりする理由が見つからない(熱いですけど)。ならば...と思っていたら。

 先日の記事でも書きましたが、安価にビデオカード用のGPUクーラーが手に入ってしまいまして...

 これは交換するしかない!ということで、日曜日のクソ熱い部屋の中で交換作業をしてみました(笑)

MUSASHI.jpg

 先日の記事にも出てきた、特売のビデオカード用のクーラー。その性能は発売当時(もう2年ぐらい前かなぁ)に話題になったものでした。特筆すべきはその「カード全体への冷却性能」。まさに今回のターゲットにぴったりの逸品です。

4850-1.jpg

 カードを外してみたところ。搭載していたのはVortexxNEO。発売当時にこいつも流行ったものでした。4850だといいんですが、4870だとちょっと冷却性能が足りなかったような...VRM冷却にヒートシンクを自分で増設したりしないといけないぐらい(それは4850でもやった方がいい)。青く光るにくいやつですが、最近ファンから異音が...

4850-2.jpg

 GPU用のファンを外したところ。VRMの上のヒートシンクはちょっと事情があって写真撮影の前に外しました。

 台座となっているのは、秋葉原に通うものなら1冊と言わず2冊は買って欲しいパーツのぱ

 ピンク色のシールの様なものは、先の写真のクーラーについてきたもの。これで密着させて冷却するんですが...弱かった。

4850-3.jpg

 GPU表面、メモリ、VRM、あるゆる部分をアルコールを使って丁寧に除去したところ。...なんだろう、一昔前のビデオカードを見るような安っぽさが漂う...まってろ、今立派なカードに仕上げてやるからな...

4850-4.jpg

 今回購入したMUSASHI は豊富なヒートシンクが付属してきます。それこそボード上の加熱しそうな場所のありとあらゆる場所に取り付け可能。写真は取り付け途中。実はまだこの後も追加してました...ふふふ

4850-5.jpg

 

 みなぎってきた!!

 ...いえ、たんなる手ぶれなんですが。これは本体を固定した状態。見ればわかりますが、カードサイズ以上にでかく、ケースを本当に選ぶクーラーです、これ。購入を検討している人は要注意。

4850-6.jpg

 裏側からパチリ。...本体より明らかにでかい。でかすぎる。これ、本当に搭載出来るのか(笑)

 で、搭載してみたわけですが。3.5インチベイのHDDが干渉する(笑)また、マザーにもよりますがSATAコネクタがいくつか使えなくなることも(私はセーフ)。ともかくでかくてごつい。ケースのサイズもチェックしないと危険。

 まぁ、そこは悪魔らしいやりかたで強引に搭載しました。

 結果は...グッド。

 ファンコントロールもついてますが、常に男らしくMAXにしてもそれほどうるさくない。温度は...実測値で元のファンより4度以上下がってました。ベンチマークソフト等動かすと、その差は歴然。よし、まだ戦える。少なくとも来年まではこのビデオカードで戦うつもりだから、がんばってもらわないと。

 

 もしもリテールファンのまま運用していて、音がうるさいなぁ...とか、冷えないなぁ...と思ってる方。

 私は特売で手に入れましたが、実売は3980~2980円ですので、それほど高い買い物ではないかと。まだ戦いたい。まだもう少しがんばってもらおう。という思いがあれば。あるいは単純にリテールファンうるせーぞごらぁ!という思いがあるなら(笑)この製品はかなりおすすめ。

 旧世代のビデオカードもまだまだ戦えるので、今回は買い換えずに延命しました。...そもそもは九十九電機の店員さんのPOPごとゲットしたネタ臭の強いアイテムでしたが、素性はとても確かでよいものでしたので、お得でした。

 換装作業中は汗との戦いでしたが...あぶなく基板に悪魔の汁を垂らしそうになること数回。大暴れです。

 熱がなんとかなれば、まだこの性能で...DirectX11が主流になる日までは戦えるでしょう。そして、主流が変わった頃...また2万円前後の主力カードを購入すればいいかな、と。

 今話題のRadeon5870とかも、いずれは下のランクに落ちてくる性能のはず。...はずなんですが...どうなることやら(笑)

 5770が安価になれば、それはそれでいいんですけれどね(^^;

 ちなみにCPUクーラーで安価で冷えるというと、以前まではANDYさんが長らく私の中での鉄板だったのですが、最近その後継が出ました。KABUTOだそうで。メインマシンで運用してますが、i7-860をなかなか強力に冷やしてくれます。

 リテールでは性能に不安があるとか、そういう人は試してみるのもいいかも。ただしこれも「でかい」のでケース内に余裕がないと搭載は難しいかな...と。どうしても「よく冷える」=「でかい」になってしまうので...難しいですね。