AMDの勉強会で頂いたAPUとマザーの写真を出してみました。(写真はテラダスさん提供のもの)
今回はこのマザーとA10-7800との組み合わせにDDR3-2133のメモリを組み合わせてPCを1台組んでみました。
コンセプトは「動画再生と艦これ、そして普段使うのに最良のPC」です。Officeも使うし、ちょっとしたゲームもしたい。ゆっくりBDも楽しみたいし、あれもしたいこれもしたい。そんなわがままな人向けに低価格で実現するPC構成とその性能をご紹介。
あるいはi7等のPCを持っている人が「サブPCで遊びたい」と思った時の選択肢としてA10-7800にOCメモリを組み合わせてサブ機を作る時の参考になるかと。
実際サブPCはAPUでって人も最近増えてますし(^^)
長い記事ですので、先に結論を書いておきます。
この結論で納得している人は本文を読まなくていいかと。
「電源つけっぱなしで艦これとか遊びたいし、メインで使っても十分な性能も欲しいし、動画再生においても最先端の補完技術の恩恵も欲しいし、なにより楽しくPCを自作したいというワガママな人には最良のAPUがA10-7800である」
「A10-6800KなどからもFLUID Motion Videoのためだけに買い換える価値がある」
というのが私の結論です。
ではなんでそう思ったかというのと私自身が抱いた考えを実際に作ったPCの構成をからめながらつらつらと書いていこうと思います。
上記の結論を読んで「なんでよ?」と思った人は本文を読むとよいかと。ただしあくまで私の個人的な考え、感想からの文章ですので反論されても無意味だと思います。不快に思われましたらそっとページを閉じしていただければ。
●ターゲットPCの設定
まず、今回のターゲットPCの設定を煮詰めないといけません。コンセプトはさっき書いた通りですが、その上で...
1・追加パーツは積まずAPUとマザーの構成で完結したい。
2・メモリはちょっと高めでもOCメモリを搭載して全体性能を上げたい。
3・24時間つけっぱなしのPCにしたいので消費電力を抑えたい。
4・どうせならメインPCとしていつでも使える性能とお洒落な外観を両立したい。
というわがままなコンセプトを立てました。マザーとAPUはいただいたものを使ってますが、他のパーツは自前で用意することになります。
で、集めたのが以下のパーツ。ほぼ全部Amazonで入手したものとなりますので、近くにパーツショップがなくて通販オンリーの人の参考にもなれば。
●APU
自前で用意していないパーツその1。
とはいえ私自身が「今買うならこれがよい」とイチオチしているAPUとなりますので、実は相当嬉しかったりします。
A10-7850Kも購入して持ってるほどですからもともとAPUに惚れ込んでいるのですが、特にこのA10-7800は実質の最上位機としてオススメです。
A10-7850Kの方が性能もいいし、OCも自由だし...と言う人もいますが、ちょっと待った方がいいかも。遊びならともかく「常用するPC」として見た場合、私は断然こちらのA10-7800を押します。なぜなら「無理をしていない真のフラグシップ」はこちらのAPUだと思っているからです。
A10-7850Kは使っていて非常に楽しいAPUですが、その性能をたたき出すためには結構な無理をしています。
TDPひとつ取ってみても、
A10-7850K...95W
A10-7800 ...65W
と30W近く違います。
両方持ってる身からしても性能の絶対差はあるにしても...価格や揃えるパーツの難易度など考えると「無難でおいしい」のはこちらかなと。
A10-7850Kという最上位機に対してのA10-7800の位置づけは「無理せず使えるようにしてTDPとクロックを下げ、倍率ロックフリーを外したもの」です。
あとは対応メモリの違いとしてDDR3-2400に正式対応していないという面もあります。ただこれに関しては「そもそもメモリが手に入りづらい」「対応メモリがかなり高い」「対応するマザーを選ぶ」と難易度の高いメモリを使用することになるので、気にしなくていいかと。私は入手してA10-7850Kに搭載していますが、価格面でのメリットをかなり失った構成になるのがわかっています。(APUとしての性能を見ればそう悪くはないんですが、円安でメモリ価格があがってしまいましたので...)
クロック差があるといっても、
A10-7850K...定格3.7G/最大4.0G
A10-7800 ...定格3.5G/最大3.9G
といった具合で、実際のところ「言うほどの差はない」と思います。もちろん同一環境においてはA10-7850Kの方が性能が高いですし、OCメモリとしてDDR3-2400を搭載して石が耐えられる程度のOCをした場合には圧倒的な差を生み出すこともわかっていますが...
「そこまでする価値は普通ない」
というのが実情かと。私は楽しむためにOCメモリなどを用意してA10-7850Kをいじり倒しましたが、結論として「常用するならそこまでせんでも」というのが。価格性能比等いろいろ考えるとA10-7800の方に軍配をあげたいと思います。
ただ、ここに来てA10-7850Kとの価格差がほぼない状態になっていますので(セット割りなどで逆転することも)、TDPがあがっても性能が高い方が...という人はA10-7850Kがいいでしょう。私も常用していますが、実に楽しく使えるAPUです。早いメモリが入手出来て安定すると本当に楽しく頼もしいAPUですから。
今回はコンセプトに「24時間稼働」をいれてますので、TDPは気になるところ。なのでA10-7800がぴったりかなと。
逆に動画再生にも魅力を感じないしゲームもやんない...という人にはAPUよりもINTELのi5の方が向いているでしょう。CPUの絶対性能ではi5が圧倒する性能を保持していますし、内蔵されたGPUも言うほど悪いものではありません(買うモデルによりますが)。安定したパフォーマンスは世界で受け入れられ売れていますし。
ここはPCのコンセプトをどうするかによりますが、今回はAPUを使用しないとコンセプトを達成出来なかったと考えています。もらったAPUで1台組む事情があった訳ですが、そもそもA10-7850Kを使ったPCを同様のコンセプトに基づいて使っていましたので、やはり同じコンセプトPCならA10-7800を選択していたと思います。
Amazonでの価格はこんな感じ。やや高めです。秋葉原や日本橋にいける人はマザーとのセット割や特売を利用することで、18000円(税込み)にマザーとのセット割引きでさらに2000円引きなどを狙うことも出来ます。が、交通費とか持って帰る手間とか考えたら多少の割高感はあっても通販利用もありかなと。
●マザー
いただいたマザーはA68HM-P33というマザー。これがまたなんというか「ものすごい堅牢さを求めた」割りには「最大限削るところを削りまくった最廉価マザーのひとつ」というなんとも面白マザーの1つだなぁという感想。
Amazonでの価格はというと6000円割っちゃってます(笑)
それでいて、高い耐久性を証明する「ミリタリークラス4」準拠だっていうんだから面白い。
搭載している「AMD A68Hチップセット」は「安いんだけどそこそこの機能は積んでますよ」というAMDが繰り出す低価格マザー用チップセットで、A58から刷新されるべく投入されたもの。
A88Xは対応していたのに低価格チップセットでは対応していなかった「USB3.0」と「SATA3.0」に対応したのが売り。
これで低価格APUとの相性ばっちり!なのはいいんですが、今回のマザーはちょっと機能を削りすぎな面も。
・フロントUSB3.0。マザーにパターンはありますが実装されていません。
・HDMI。これもマザーにパターンはありますが実装されていません。
それでもSATAが4つあるのはこの価格としては嬉しいですし、堅牢なつくりとパーツによる耐久性と素性の良さもあって割り切って使うなら「あり」といえるでしょう。
個人的には古いケースの中を入れ替えて最新の性能というコンセプトであれば十分いけるかと。フロントUSB2.0の端子はありますので、古めのケースなら問題にならないところ。
モニタもD-SUBとDVIであればまず対応していないモニタはありません。BDなどを見るにしてもDVI端子であれば問題はないはずですので、使用しているモニタが廉価モニタでHDMIを搭載しておらずDVIで繋ぐ...ということであればやはり問題になりません。
そういう意味では「とがった」マザーといえるかもしれません。もっとももう2000円ほど足せば両方搭載したマザーが売っていますので、そこをどう見るか。私は面白いと感じました。
メモリスロットは2つですので、4Gx2か8Gx2を選ぶことになるでしょう。今回のコンセプトではOCメモリをちょっと搭載したいという部分と、8Gあればまぁ用途としては足りるなと思えるので4Gx2の構成としました。
拡張性ですが...
・PCI-Express3.0/x16がひとつ
・PCI-Express2.0/x1が3つ
とMicroATXのマザーとしてはかなり頑張ったスロットを持ってますのでそう悪くない印象。
特にAPU運用をする人はオンボードである程度賄おうと考えているでしょうが、いざって時になんか積める余裕があるのはいいことです。
GPUの追加も出来ますので、遊ぶ人は遊べるかと。
配線パターンにもそうえぐいところはないので、無理は少ないのかも。ファン用電源端子は2つ。CPUとフロントファンぐらいならマザーからいけます。
このマザー、ともかく廉価にするためにいろいろと削るものを削っているのですが...最大級に「いやーそれはだめなんじゃないかなー」と思った部分があります。
「まともなマニュアルが付属していない」
これ。
慣れてる人にはまったく問題にならないかもですが、始めての自作の人がこの製品を買ったら間違いなく「あるぇ?」となります。
マニュアルはついていますが、まともなマニュアルではなくぺらいちの紙だと思っていただければ。そけも専用ではなくMSIの他のマザーとの兼用で、各国語対応。必要最低現の情報は掴めますが、読みづらさも含めて...シュレッダーにかけても問題ないレベルです。
製品コンセプト的にホワイトボックス向けの面が強いのかもしれませんが、慣れてない自作ユーザーは注意が必要かと。
逆に慣れてる人はそもそもマニュアル読まないので問題になりません。(読まない事は問題ですが)
なおマザーボードをよく見るとDP端子もパターンだけはありますので、最上位のマザーだったら今まで書いてきた「削られた機能」がてんこ盛りだったのかなーと。
ただそれだと価格が押し上がるので、安く安くというマザー向けではないかなーとも。MSI的に「てへっ」というぐらい削った最廉価マザー。もらいものながら「コンセプトとしては正しいなぁ」とも思ったり。買うかと言われたら古いPCのバージョンアップにA6やA8を選択し、古いケースの中に納めるという場面なら選択のひとつに加えたいかなと。
そうでなければA88Xのマザーを買ってIYH!でいいかもしれません。A10-7800との組み合わせであれば、そちらをオススメしたいかな。
●メモリ
今回はOCメモリを選択しています。まぁマザーが廉価マザーのせいもあってOC対応という寂しい(APU自体は正式対応してるのに)状態ですが、それでも性能があがるならと。
手持ちで余っていたメモリがあったので、それを搭載しています。
「AX3U2133XW4G10-2X」というADATAのメモリで、正直あまりよいメモリではないかもですが今までそれなりに活躍してきてる実績はあります。
A10-6800Kをぶん回しまくった時にもメモリ自体はついてきていましたので、当りのロットなのかも。
今買うならRadeonブランドの安心のメモリがありますのでそちらをオススメします。
とはいえ、価格差がほとんどなくDDR3-2400が買えますので、A10-7850Kと合わせて「高みを目指す」人はそちらの選択肢もありです。でもマザーも含めてですが安定動作させるのに苦労したりする組み合わせもありますので、2133で安定動作を狙った方が無難という意見もあります。私も多少賛同したいところです。今回は手持ちのメモリを流用したため安価に済ませています(というかOCメモリも含めてストックしているメモリが結構あるので普段は追加でメモリを買うことは少ないです...)
あとヒートシンク付のメモリだと写真のように「巨大クーラーと干渉することもある」ということで。今回は......CPUクーラーを外さないとメモリの交換が面倒なぐらいで(つけたままでも出来なくはないですが結構辛い)。
●SSD
これも流用しています。もともとA10-7850Kを使ったPCがありましたので、それに搭載していたSSDを使用。
「DSC2CT120A3」という型番ですが、まぁ120GのSSDで当時はそこそこに評判のよかった品です。とはいえ今となっては2線級というところでしょうか。
ただ、ゲームPCという性格上それほどの容量はいらないのと、データをため込むストレージとしてHDDも別に搭載する予定がありましたのでこれはこれで。
実際の運用上はwindows8.1で使用している限り「遅い」と思う局面はまったくありません。起動も速く普段もきびきび動いてくれています。
今回は床に転がっていて使っていなかった余剰HDDを搭載して容量不足をカバーしています。
が、これがまた古いHDDで...シーゲートの500Gとウェスタンの640Gという...
売るには安く、捨てるにはもったいない容量ということで、このPCの補助ストレージとして再利用することにしました。
HDDは確かに遅いですが、まぁ普段はSSDで完結していますし問題なはなっていません。
とはいえ円安でパーツも単価があがっています。安価に抑えるならクリューシャルの128Gも憶えておきたいところ。そこそこ早くてそこそこ安いSSDとして重宝します。
●電源
今回購入した電源はこちら。
玄人志向かよ!!
と突っ込まれそうですが、はい玄人志向です(笑)
そもそも常時つけっぱなし24時間運用を想定していますので、そこそこ高効率の電源を欲していまして、Twitterでやりとりなどしつつ「まぁこれでいいかー」とかいろいろやってたんですが、2chでの評判など考えて最後に「あ、これに変更」などとぶれまくっての決定となりました。
容量自体は少ないですが、そもそもA10-7800単体運用で拡張するのをまったく考えていないので問題とはしません。それより80PLUS PLATINUM対応って方が重要。つけっぱなしですからねー。
電源自体はプラグインでもないしものすごく普通の電源です。価格はというと...
ほどほど安くてほどほど高いというか。1万切ってる80PLUS PLATINUMとしてはまぁいい方かなと。使ってみた感想としては、私が買った個体では特にコイル泣きもなく安定して動作しています。まぁ玄人志向ですからOEM品ということで元の素性がよかったのかもしれません。とはいえOEM元と思われるATNG POWER CO., LTD.についての評判は聞かないので、実際のところはわからず。価格を下げるために容量を下げたというか、発注的に無理があった製品なのか...今後も売られるのかなこういう電源(汗)
個人的には「オンボード運用者にぴったりだ!」などと思ってるんですが。APUとの相性もいいですが、Haswellとの相性もなかなかよいようです。
3年保証がついて奥行きも短くなかなか気に言った電源となりました。耐久性はこれからずっと24時間付けっぱなしで運用しますので、なんかあれば記事としてあげるかと(汗)
●PCケース
以前から「次のマシンはこれで組む!」と決めていたケースです。ちょっと高めで特殊なケースです。
MicroATXかITXのマザーしか搭載出来ないわりには大きなケースです。見た目は...そうですね。でかいキューブケースといったところでしょうか。
筐体の左右に空間があり、マザーとストレージがそれぞれ別の空間に別けられています。冷却しやすくストレージの交換もしやすい実に面白いケースです。
見た目の良さもあって「絶対これで行こう」と思っていました。
ようやく日の目を見た感じです。
拡張性としては...
フロントUSB3.0ぐらい。
サウンド関連の端子を除けば後は電源スイッチぐらい。写真右のスリットは?というと、どうもスリムBD/DVDを搭載出来るようなんですが、どんなドライブが搭載されるのかわからないのと、それなら背面のUSB3.0端子でBDをつないだ方が安いし便利なのでそうしています。
マザーにフロントUSB3.0端子がないのでしょんぼりですが、これは後日増設カードで対応しようと考えています。今のところは特に何も差してませんしね...
これが背面。右がマザー用の空間。左が電源とストレージの空間となります。真ん中にマザーの背面端子が来るのがユニーク。
友達に見せたら「V3だ。間違いない。このケースはぶい!すりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁだ!」と騒いでいました。力と技の風車が回るのか...
実際に組んでみると実に組みやすいケースでした。冷却もばっちりで搭載されたファンもうるさいことはなく。
ただこれ入手した時に「あれ?」という事態が起きまして。
電源ボタンの先のコネクタがついてない(汗)
初期不良ということで、販売代理店のASKさんにご連絡。ものすごく丁寧な対応をしていただきました。
ただ、ケーブルだけもらおうと思ったんですが「どうもなんかいろいろ」ありまして、フロントパネルごとの交換となりました。面倒な対応でしたが、数日で代替品が到着。
よく「ASKは高い」と言ってる人がいますが、こうしたサポートまで含めて考えると手厚さや丁寧さや迅速さもあって「お前ら買う時サポートコストを考えて買ってるのか?安く買うってことは文句を言えない場面も出るぜ?」と再び強く思った次第。
今回は初期不良なので向こうが悪い!と言ってる友人もいたんですが、この手の工業製品で初期不良をなくすことは出来ないと私は考えていますので、むしろ引いてしまった時の対応がどれだけよいかを知ることが出来たのはよかったです。
重ねて丁寧な対応に感謝します。特に輸入物ですからサポートパーツの問題などあってなかなか難しい対応をお願いしてしまいました。今後も製品を買うことでお礼とさせていただきます。
なおマザー側の空間ですが...
結構広くて使い安いです。さらにストレージ側の空間からマザーの裏側にアクセス出来ますので、CPUクーラーの交換なども結構容易に行えます。
入手してよかったと思えるケースでした。APU運用をするなら検討しても面白いマザーだと思います。
後は手持ちのCPUクーラーを適当に搭載。
Vapor120というCPUクーラーで、冷えるのかと言われるとまぁ普通かなーという。以前1980円で購入してA8(llano)を冷やすのに使用していたものを先日外して使わないまま積んでいましたので、それを流用しました。
定格運用だしまぁこれでいいかなぁというところ。
実際冷却は結構してくれています。
これらパーツを全て導入した後Windows8.1UPDATEをインストール。
ドライバーを導入する時にものすごいトラブル続きになったんですが、これは我が家ゆえというか、まぁ私の手落ちだったのでパーツのせいでは...とほほ。
で、導入した後ざっとベンチマークを回してみました。
ドライバーのせいか3Dmarkkバージョンアップのせいなのか、ICE STORMの値がちょっと低すぎますが、何度やっても直せず。48000近くスコアが出るはずなんですが...うーん?
まぁそれでもそれ以外のテストは概ね予想通りといつたところ。
マザーは違いますが、まったく同じOCメモリを使用してA10-6800Kを使ったデータが以前の記事にありましたので、合わせて掲載。
数値だけ見ると面白いことになっていますが、おそらく3dMarkの問題かな?と。実際のところはFirestrikeあたりを見るとA10-7800の方が早いのが体感出来ます。
が、その他のテストに関してはほぼ同等な感じ。A10-6800KとA10-7800では搭載するGPUも変わってるので、なんとも言えませんが...
比較出来そうなデータがあったので、古い3DMARK VANTAGEで比較してみましょう。
A10-7800
A10-6800K
こっちでは性能差が露骨に出ていますね。まぁテストするベンチマークもバージョンアップで数値が変化します。本来なら同じ条件でテストすべきなんですが、もうA10-6800Kが動きませんので...(焦げました)。
まぁそれでも内蔵GPUとして考えると破格の性能を出してはいると思います。
実際FirestrikeなどのテストではA10-6800Kよりは速度が出てるのが確認出来ました。(カクカクなのは変わらないですが)
ではCPU性能としてはどうなんだろうということで、古いテストですがPCmark07のデータもありましたので、比較してみました。
A10-7800
A10-6800K
うーん。やっぱりソフトのバージョンを合わせないとだめかなー。他の方のベンチマークだとA10-7800は4470ぐらい出るようなんですが、我が家だとどうもそこまでのスピードは出てない感じです。45Wモードにした憶えもないですし、どうしてこうなのか...
ベンチマークに関しては後日再度取ることにしますが、まだセッテイングも甘い状態ですし、今回はご容赦を。
もしかしたらマザーのせいかなーという気も多少あるのですが、2133メモリを使ってある程度の性能を出しつつ...ということで、このPCはおそらく45Wで常用することになると思います。そうなるとパフォーマンスはもっと落ちるかな。
●テストを振り返って完成したPCを総括すると
コンセプトに沿った形で完成したPCは、いざとなればOCメモリも含めたパフォーマンスを発揮出来る体勢が出来そうです。もう少し煮詰めないといけないところですが...
もっとも、普段は45W運用して低消費電力の動画等を楽しむPCとして運用する予定です。
まぁ艦これが常時動いてると思いますが...
新しいケースの中に息づく新しい時代のAPU。
本来は来年もう1段階性能があがったAPUが出る予定ですが...買う予定もありますので、発売されたら試してみようと思います。
まずはファーストインプレッション。これから設定は煮詰めて行こうと思います。
今回のPCを作るためにA10-7850Kを含めた一式のパーツが追い出され。
ちょうど今メインPCが不安定でどうしようかというところ。
手元にあるパーツをかき集め。年末にはA10-7850Kを使ってメインPCを仕上げようと考えています。
これも完成したらリポート予定。それほどまでにFLUID Motion Videoに惚れ込んだと思っていただければ。本当に面白い機能で実用性があるなと。
今回もベンチマークを取ったりしましたが、順調にA10-6800Kから煮詰めてきたなというのが感想。
なので性能への言及をするなら...前回と同じく。
i3より早くi5の上には叶わない。
このポジションは変わりません。45W運用をするなら絶対性能でかなわないが、ある程度消費電力を抑えた形でパフォーマンスが出せるAPUは結構面白いものになるなという感想。
そして動画再生をはじめとする付加機能。A10-6800Kの人が無理に買い換える必要はありませんが(性能差はそこまででもない)、OMEGAがもたらした新しい魅力はkabniコア搭載APUを購入する原動力たり得ます。
普段使いに十分な機能を持ち、多少のゲームも楽しめる。A6やA8といった低価格APUと組み合わせるのが一番のマザーですが、新しいマザーを買うお金もないですし、今回はこの組み合わせでいいのかなと思いつつ。もう少しいいマザーを導入すればDPとHDMIでデュアルモニタを使いつつ豊富な拡張端子を使いまくるなんてことも。
世界的に見てもi7なんて高級CPUを買いまくってるのは日本ぐらいなもので、i5がINTELの主力なのは確か。そこに真っ向からGPUの性能を武器に切り込んだAPUは非常に面白い存在です。現在のAMDの堅実路線と相まってハイエンド好き以外の一部の人には十分以上に魅力的な商品でしょう。
CPUの性能だけ見ればi5の方がいいですし、GPUも後付け出来ます。
けれど特別拡張しなくても性能がある程度担保されるというのはありがたいものです。ケース内もすっきりするしトラブルも少なくても済む。
余裕が出来たらマザーを交換するなりを検討しますが、しばらくはこのPCはこのまま運用する予定です。
設定を煮詰めつつすでに艦これを起動しっぱなしのPCとして活動中です。
特に動画を見る際にはこのPCで見たいと思う欲求が強くなっています。A10-7850KのPCが完成するまではメインPCの機能の大部分を担ってくれいてる。
というかテスト的にMS OfficeとThundrbirdを導入してATOKいれてみたんですが...
完全にメインPCで使えてしまった...
というオチがついてしまいました。まぁだからこそ余剰のA10-7850Kをメインにしようと決断出来た訳ですが...
円安もうってパーツ単価が高まると、どうしても数千円差なら最上位を選んでしまうもの。
それはそれでいいと思うのですが、あえての選択という人もいるでしょうしTDP45W運用が正式にサポートされているのはいいところ。
マザーが安価なので、価格改定が入ったAMD A6-7400Kあたりを組み合わせてメモリとセットで買えば、「2万ちよっとで一式入れ替えられる」構成も見えてきます。
動画に強い低価格機を作るのもいいですしリビングPCなんかにもいいかもしれません。
APUの黎明期を支えたA10-5800K。中継ぎとして見事に花開かせたA10-6800K。
そして現在のAPUのフラグシップと肩を並べるA10-7800。
ハイエンド大好きな人達にはXEONデュアル以上以外買わない縛りを叩きつけることにして。
Amazonの悪魔がずっと掲げている命題として「その性能は本当に必要か?」という問いかけがあります。
過去にも何度か記事にしてきました。
ほどよい性能と価格。それを考えた時。
A10ですら実はオーバースペックなのかもしれないし。あるいはまだ性能は足りていないのかもしれない。
これからのPC業界がどんな方向に進むにしろ。
手が届いてみんなが買う「ミドルレンジ」と呼ばれる製品群。ここがどうなって行くのか。
Amazonの悪魔はずっと追いかけ続けようと思います。
そしてお買い得情報としてお届け出来れば幸い。
皆様の今年のPCライフはどうだったでしょうか。
古いPCのリニューアルにこの記事がお役に立てば幸いです。
※余談
A10-6800Kの記事の時にも書きましたが、Splashtop2なんかを使う時非常にいい感じに動作してくれます。AMD機に合わせたカスタマイズという触れ込みは伊達ではないようで。回線が多少補足てもぬるっと動いてくれます。遠隔操作時に地味に便利です。
またMS OfficeやLibleOfficeを使用する際にもなかなか快適な動作をしてくれます。
i3とかあの当りのCPUが大好きな私ですが、最近は「APUもなかなかいいぞ」と勧められるし、私の自宅で動画再生とか見た人が「うぉぉぉ俺は明日アキバ行ってAPU買うぜぇぇぇ」とかなるのがまた面白い。(INTEL派閥もRadeonを考えたりするので、動画再生支援といえど馬鹿に出来ません)
価格がもう少し落ちてくるとAPUはもっと魅力が増してくると思いますが...どうなるか。
普段使いでもなかなか魅力的だなとA10辺りを触ってるとしみじみ思います。
古いCPUから買い換えを検討している人で、絶対性能はそんなに高くなくてもいいやって人は検討してみる価値が出てきたかなと思います。