WS-37397-9に対処する...つながらなくなったPlayStationNetworkとau光とSo-netと(あるいはKDDI系光通信のグローバルIP変更方法のメモ)

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 数週間前から突然PlayStationNetwork(以下PSN)に接続出来なくなってしまった。
 PS4、PS3、VITAだけではなく、PCでブラウザを使ってStoreに行ってもだめ。
 現在Storeは使用出来ませんと出る。まーた傷害かなーと思って待ってはみたけど解決しない。
 そこで自分のプロフィールなど見ようとすると...
PSN.jpg
 こんな画面に。これは本格的におかしいなとと調べてみると、PS4で出ているエラーコードから、これが「WS-37397-9」問題であることが推察出来ました。
 こういうのはたぶん知識でどうにかなるものです(笑)
 今回はこれに対応したメモをベースに記事にしてみました。

 ※本分を長々と読んでられない人のために結論を先に書きます。
 ・エラーへの対処はグローバルIPの変更が必要
 ・au光系は基本的に貸し出しているグローバルIPが半固定で通常のやり方(ONUの電源を切ってしばらく放置)などではまず変更されない
 ・今回はノートPCとONUを接続して直接コマンドプロンプトからコマンドを打ち込んで対応している。
 ・やり方は記事の最後の方にまとめてあるよ!
 以上となります。
 それではだらだらと、サポートへの問い合わせ、問題の切り分け、情報の収集などを書いた本文をどうぞ(^^;

 なんでこんなことに...とは思うものの、実は心当たりはあるにはあった。
 とある平日の昼間、たまたま休みで自宅にいた私の耳に「カチ...カチ...」という器機の稼働音が入った日がありまして。
 見ればauひかりで強制的に貸し出されるルーターAterm BL190HWの更新ランプが見慣れぬ色に。
 さては強制ファームアップデートか...と(実際それからしばらくの間はネットにつながらなかった)。すぐに使えるようになったため、問題はないと思っていたのですが...
 確かにこの後からPSNに接続出来ない症状が出てきたなぁと。
 「WS-37397-9」エラーに関しては、SONYに問い合わせしてもSo-netに問い合わせしてもまともな答えは得られなかった。
So-netは有料のサポートでないと対応出来ないとのことで、2ヶ月間無料、1回は無料(毎月300円取られる上に1回1200円の相談料が取られるとのことだったが、まぁサポートとしては悪くない話。ただし、So-netに原因があるトラブルでもこの窓口に誘導されて強制有料サポートにされるのはいただけない。対応は非常に丁寧親切、時間をかけてきちんと調べてくれたので、品質としては今回に限っては最上のもので値段以上と感じた)とのことだったので、有料サポートでいろいろ調べてもらった。
 結果としては、ONU、ルーターどちらかの不具合か回線に問題があるかだとは思うが、現在それ以上はわからないとの返答だった。別窓口で申請してくれれば人を送って調査し、場合によっては器機を交換してくれるとの話だったが、土日だと割高になるかもしれないので、それは担当サポートに聞いてね?と丁寧に説明してもらえた。
 次にSonyだが、なんというか歯切れが悪いというか、知らないのに知ったかぶりをしている人の対応というか、とてもとても不快な解答しか得られない状態だったが、ふと思えば先方が言いたくない理由が原因で濁されていると思えば、これは悪意ではなく向こうも困ってるんだろうなぁと思うにいたり、不快な気分はどこかに旅立ち、なんだかおおらかな気分になってサポート連絡を切ることが出来た。

 さて、切り分けとしてはSo-netのおかげである程度絞れてきた。
 おそらくはファームアップデートのタイミングでグローバルIPが変更され、それがたまたま?PSNのブラックリストに乗っているIPと重なってしまったのだろう。
 そこで、スマホでテザリングしてPCからStoreなど見てみたところサクサクと見ることが出来た。
 PS4も同様で、ああもうこれは一度試してみるしかないなと。

 ここで問題になるのが、KDDI系光通信のグローバルIP問題。
 フレッツなんかだと貸し出し時間が短く、ONUとルーターをばしっと電源落としてちょっと待って接続すると、もうグローバルIPは変更される。
 これは固定したい人には不便だが、今回のような事態には強く、問題解決どころか問題にならない場面も多い。
 反面、KDDI系はというと、グローバルIPの貸し出し時間が24時間とWEB界隈では言われている。
 実際にAmazonの悪魔調べによると、割り振ってる場面場面で違っていて、24時間以上でどのぐらいに設定されているのかはKDDIに聞いてもさっぱりわからない(担当部署の派遣社員が試しに調べても2日かかる程度には情報が探れないらしい)。
 こうなると電源OFFで...というのは諦めた方がいいだろう。
 これは今回悪い方向で作用してしまったが、自宅サーバーを立てている人なんかは大抵のことではグローバルIPが動かないので、たまにメンテナンスするぐらいの感覚で固定IPを余計な出費で維持してるような感覚(不確実だけどね)で使えるという使えるか使えないかは微妙な使い勝手を得ることが出来るので、存外悪いともいいづらい話なんだけど、今回は勘弁して欲しい仕様となっていた。

 とりあえず、現在のグローバルIPを調べてみよう。
 Amazonの悪魔さんはこのサイトを利用した。
 「Cman」
 ↑クリックでサイトに飛びます。

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 で、ここからが対応方法。
 簡単にまとめると
 1・ルーターのMACアドレス(WAN)を調べる
 2・ノートPCのNICの設定をいじくってMACアドレスを偽装
 3・ONUとノートPCをつないで、ノートPCをルーターだと思っていただく。
 4・ノートPCからIPの放流を行って、再度IPを割り振ってもらう
 5・ONUとルーターを接続しなおしてにっこりと通常生活&通信対戦でガイルの改悪についてカプコンに呪詛の念を送る生活に戻る

 いった感じである。

 まず、Aterm BL190HWのMACアドレス(WAN)の情報だが、ルーターにアクセスし(192.168.0.1と打ち込めばディフォルトならアクセス出来るはず。もしIDとパスワードを忘れていたら、どちらもadminと打つか、だめだったらパスワードをpasswordと打ってみよう。変更していなければ入れるはずだ。詳しくはAtermのディフォルトパスワードを検索してみよう。
 Amazonの悪魔さんの自宅では変更してしまっているので忘れたら地獄である)、「情報」→「現在の状態」を選択すれば、画面に表示される。
MACアドレス.jpg

 MACアドレス(WAN)のところにXX:XX:XX:XX:XX:XXと英数字が表示されているはずなので、これをテキストエディタかなんかにメモしよう。
 この時゜「:」はいらない。英数字だけにしておくと、後の作業が楽。
 次に、ONUに接続するノートPCのNICのプロパティを開き、詳細設定からネットワークとかnetwork addressとか書かれているプロパティを選択する。
 値にはさっきメモった値をコピペしよう。ここで全部入力出来ないとかなる人は「:」も一緒に入れているからだろう。
 さっきの例えで言うなら入力はXXXXXXXXXXXXとなる。
 これで準備はOKとなったので、ノートPCとONUを直結する。ケーブルは普通のものでいい。カテ5eのケーブルならどこの家庭でもごろごろしているもんだ...なんて言わないが、ダイソーで売ってる1mのケーブルで十分。
 そうしたらOKを押してOKを押して...まぁともかく画面をすっきりさせたら、次は管理者権限のあるコマンドプロンプトを開こう。
 Windows10ならスタートボタンを右クリックすれば選択出来るはずだ。
 ここでまず「ipconfig /All」と打ち込もう。
 そうすると、ずらずらとネットワークの情報が出るはずだ。
 有線LANのところに調べたグローバルIPが表示されていれば、ONUを騙すことが出来ている。
 次に「ipconfig /release」と入力。
 なんやかやメッセージが出るが、その後network情報がずらずら出て、どこにも接続されてなければOK。
 ここで5分程度待つとよいと言われるが、私はちょっとトイレに行って戻ってきたら10分が経過していた。原因はわからないが、昼に喰ったピザのせいかもしれない。
 ともかく、時間を置いたら、「ipconfig /renew」と入力。
 この時「メディアに接続...」というメッセージが出ることもあるが、それからしばらく放置していると、またずらずらとnetwork情報が出てくる。
 そうしたらまた「ipconfig /All」と打ち込もう。
 有線LANのところのIPが変更されていたら、OK。これでグローバルIPが変更されている。

 ここまでやったら、ノートPCとONUを外して、ONUとルーターの接続を元に戻すだけだ。

 PCからStoreにアクセスすると...OK、買い物も出来るようになっている。やはりグローバルIPの問題だったかと胸をなで下ろした。
 PS4からアクセスしてみると、PSNにサクサクとつながるようになっている。 
 なんとかなってよかった。
 

 というわけで、同様のエラーに悩んでいる人にこの顛末を話したところ、実はうちでもつながらないんだ...という話になり、聞いてみるとやはりauひかり系。
 記事にするから読んで対処してね!ということで、記事に起こしたのでした。
 いかがだったでしょうか。
 やっかいな「WS-37397-9」問題。
 特定のサイトのブラックリストにグローバルIPが入ってしまう。なかなかないことだとは思うのです。
 しかも、自分で対処するのはほぼほぼ不可能に近い(知識があれば楽勝ですが、そもそも知らないと対処しようがないし、コマンドだってわからない)。
 勘弁して欲しい話です。
 たまたま今回は手持ちの知識でどうにかなりましたが、それでもWEBで先駆者の方々の記事を参考にしてなんとか対応といったところでした。
 一時はauひかりをやめてフレッツ系かなーとか考えていたのですが、こういう時こそ自力でどうにかしたくなるもの。Amazonの悪魔らしく手作業で手探りで、対応してみました。
 もし同様のトラブル、あるいはグローバルIPが変更されなくて困る(ゲームのマッチングなどでも弊害が出ることがあるようで)場合の参考になればと思います。
 スマホもそうですが、KDDi系のサービスは非常に独自規格、独自仕様が多くてトラブル時に困ります。普段はむしろ安定していたりして悪く感じないのですが...
 もう少し情報を公開して欲しいものです。

※最後に、とても丁寧な対応してくださったSo-netに感謝を。あれなら有料でも仕方ないでしょう。手間暇かけて時間をかけて調査していただき、ありがたとうございました。