蘇るVISTAノート...所有者に捨てられたPCを復活せよ

 まぁ紆余曲折ありまして、手元には故障したダイナブックが。

 2年前のハードですが、まだまだ現役でいけるはず。

 ならば修理だ!!という訳で今回はその話。

 まず、入手したダイナブックについて詳しく書くと...

 TX/67GW5C

 というモデルになります。いわゆる「量販店モデル」というやつでして。スペックを多少下げたり、特別なカスタマイズをしたオリジナルモデルになります。確かこれはヨドバシカメラモデルのはず。

 こちらに詳しいスペックがありました。

(ダイナブックをもっと楽しもう!さんはとても便利なサイトです。量販店モデルまで押さえた情報は貴重貴重♪)

 まずCPUは Core2Duoの2.26ですから必要にして十分。まだまだ現役でいけます。

 

front.jpg

 ビデオ性能は当然のようにチップセット内蔵GPU。GM45 expressといえば、デスクトップ向けではある意味ノースブリッジ統合型の最終形。ブルーレイの再生支援もついているし、3Dもまぁ多少は...軽いゲームぐらいならいけないこともない(苦笑)

 動画再生支援が強力なのはいいですね(^^)

 メインメモリは標準で2G。実際搭載されているのは1G*2...なんですが、今回はどうも不具合を抱えているパーツのひとつ。手持ちの1Gを2枚差して交換することにしました。

 地味にDVDはスーパーマルチだし、無線LANも11nだし...と普通に強力なノートPCですね。

 なんとeSATAのコネクタまでありました。HDMI出力もあるしで、今時でも通用しそう。

 ハードディスクは320Gを搭載。もともとはHITACHIの5400回転のものが搭載されていました。偶然にも同じHDDを個人でひとつ所有していたので、ほぼ純正仕様で再生出来そう。

 そして何よりその最大の特徴は...色がダイナブック特有のホワイト仕様になっていること。オリジナルモデルはブラックなので、これはちょっと地味にうれしい。

 液晶もかなりきれいで、1280*800と解像度もまずまず。

 何より面白いのが、Felicaポート搭載というところ。オサイフケータイやSUICAカードなどをかざして情報が読み取れるわけですね。これは面白い。

 

 と、スペックはいいんですが、今回は確認した限り2つのパーツが壊れていました。

 1.メモリ

 メモリテストで真っ赤っか。なんで壊れたのかわかりませんが、1枚はだめだめのようです。

 2.HDD

 これもテストで(以下略

 幸いリカバリー領域が無傷で吸い出せましたから、これはものすごくラッキー。

 

 つまり、メモリとHDD以外はほぼ無傷なんですね...

 キーボードカバーも2年使ったわりにはきれい...ということでカバーをはがしたら新品同様のキーが出てきまして。

 メモリとHDDなんて市販でいくらでも売っているもの。

 その交換がされないがために所有者に捨てられてしまったという(実際、廃棄業者に出そうとしてたみたい。個人情報とか考えるとそれなりのところに出した方が無難です)。

 もったいない話ですが、それはスキルがある人の視点。普通に考えたら「壊れちゃった」ことには変わりなく。

 まして所有者は7に触ったらVISTAはもうやだ...と言っていたわけですから、これはしょうがないのかもしれない。ちょうどOSの変わり目で...2年はちょっと短いですが、3年なら...まぁ、よくある話。

 とはいえ、私からしたら「い、いいんですか?」というぐらいおいしい物品でしたので、遠慮無く修理を(日本語としておかしい気が)。

 まずHDDですが、オリジナル搭載のものと同じものが手元にあったので、そちらにサルベージしたリカバリー領域を復元します。オリジナルパーテーションを同じ容量のHDDにそのままもってきてますので、これはあっさりと完了。

 メモリは1Gは動作してるわけですから、もう一枚。幸い先日メンテナンスした他のPCから引っこ抜いたメモリがまったく同じメモリです(そういえばそれもダイナブック。あっちは基板が猫のおしっこで腐食していたのでご臨終でしたが)。

 つまり、ほぼ購入時の仕様に戻せたという次第。実際、途中からは「元に戻してやる」と意地になってましたけれど(^^;

mem.jpg

 

 メモリを交換中。オリジナルとまったく同じメモリが「たまたま」手元にあったのは面白かったです。他に2Gが2枚ありますが、そちらはちょっと別のノートPCに使ってるので、とりあえず余りパーツで修復。

 メモリテストもばっちり通過しているものですから、安心して搭載です。

HDD1.jpg

 HDDの交換中。これは取り外す時の写真。非常に簡単に外せるようになっているのと、HDDを納めるアダプターに趣向が凝らしてあって面白いです。耐衝撃も含めて少しこだわってるパーツなのかも。

HDD2.jpg

 HDD交換中の写真。下敷きは気にしてはいけませんが、来年アニメ化だそうで。さぞおっぱいアニメとなることでしょう。

 この魔性の女にどれほど貢いだことか...(涙)

 HDDの片方は動作検証用にubuntuをいれた100GのHDD。やはりジャンクPCから引っこ抜いたもの。

 

 HDDにはイメージが書かれているので、予定ではこのまま起動してリカバリー出来るはず!!

eki.jpg

 

 よっしゃ。メモリが無事ならHDDもちゃんと認識してる!!

 これは...いける!!

 リカバリー時の写真は割愛。ちょっと撮影失敗しました(笑)

EKI2.jpg

 

 復活!!

 

 というわけで、あっさり復活です。

 実際のところ自作やってるような人なら簡単に修理できる状態です。OSのリカバリー領域もHDDサイズが違っていようがどうにか出来るものなので、多少の心得がある人には「おいしい」状態であったでしょう。

 でも、元の持ち主はすでにi5の新しいWindows7(奇しくもまたダイナブック)を購入して満足しています。このノートはお礼に...とは言っていましたが、捨てるのにも困る...というのが言葉ににじんでいました。

 たぶん奥さんにもいろいろ言われてたんだろうなぁ...ということで、ありがたく我が家にくることになったダイナブックです。OSはVISTAのまま運用します。というか、7がもうない(笑)

 付属していたOffice2007は未開封のまま封印。手持ちの2003とIME2010の組み合わせで運用します。

 さて、これからWindows updateをかけますかね...(写真でもわかりますが、アンチウイルスはMSSE

 とりあえずいれとくのには便利なので(^^; ちょっとアップデートしてくれ状態になってますが、これはLANケーブルが接続されていないため(笑)

 これから無線LAN運用するつもりです。まぁ、普段が普段なのでたまにはこういうおいしいことがあってもいいかな...なんて思ったり(たぶんそれ以上に酷い目にこの先あうのかも。かも)。