1920x1080は嫌だ。私は1920x1200がいいんだ!...そんなあなたに比較的安価なWUXGA対応IPSパネルモニタ

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※2015/07/12追記
 相変わらず人気の高い記事で、要望もありましたので最新情報に更新しました。
 
 モニタが安価になって久しいんですが、どうしても安価なモニタには「いろいろ足りない」気がします。
 1万ちょっと出せば21.5インチでHDMIやらなんやらついたモニタが手に入る時代。でもカラーマッチング対応機種なんてものに手を出すと軽く10万はかかる。
 でも足りないのはそうしたこだわりではなくて...たとえば私なら「DP端子」と「1920x1200の解像度」だったりします。DP端子は我慢するにしても、なにより解像度が物足りない。
 だいぶ前に初期の24インチ安価モニタが格安になり...当時は1920x1200の製品が5万を切ったということで発売日に飛びつきました。その製品も最近まで愛用していました。
 が。

 その後のモニタ市場は安価な方向に突っ走り。フルHDといえば1920x1080。まぁ、BDを見たりするならTVと同じ解像度の方がいいかもしれませ ん...大量生産の効果もあって冒頭みたいな安価なモニタがたくさん生まれることになりました。悪いことばかりではないんですが...

 また、権利料を払わなくてもいいDP(ディスプレイポート。HDMIは搭載するとパーツ以外に金がかかるし、これからのDVIやらなんやらを置き換えるものはこれ!と鳴り物入りでスタートした新しいモニタ企画)を推進するとメーカーはいいますが、舌の裏では「新興国はそんなものを求めていない」「むしろ大量生産じゃないから高い」とD-SUBやDVIを搭載。DPよりHDMIのが高いという触れ込みもこれだけHDMIが普及するとむしろ「こっちのがある意味安い」状態になり。
 安価なモニタはHDMI(とDVIの変換アダプタ)+D-SUBという流れに。
 中国や台湾のメーカーの人と雑談したら「DPはあれですね。ミドル以上だよこのモニタとかそんな感じのプレミアですかね。実際現場じゃ未だにD-SUBでしょう。プロジェクターとか。高解像度はそこまで好まれてませんし」との返事までいただいてなんというか「あーうー」というか。
※2015/07/12現在
 1年経っても改善されず、とうとう4Kモニタへとメーカーが突っ走りました。
 
 まぁそれはさておき。
 個人的には「メインはやはり1920x1200の解像度が欲しい」という思いが強いです。
 文章を書いていても縦幅が大きいというのはでかい。
 わずか120ドット。その差がなんともでかい。でかすぎる差に私は思えます。

 でも。
 安いモニタでこのWUXGAに対応したものは前述の通りなかったり。
 一時期必死に探したりしたんですが、数は少ないものの「そこそこの価格」で手に入るものならありました。
 この記事を最初に書いた時は3万を切る価格で「DP搭載」で「1920x1200に対応」しているモニタがいくつかあったのです。
 ですが、1年が経ち。消費税はあがり。円安となった今。さすがに3万切りではなかなか見付からない。
 けれど、Amazonならば。3万ちょっとでいいならば。
 まだまだありました。手が出る価格帯にWUXGAのモニタが。

 まずはASUSの製品。以前この記事で紹介した時は29800でしたが、今はほんの少しだけ3万を超えてしまいました。が、今でも最安値の一角として健在です。
 性能的にはDP端子こそないものの、HDMIもDVIもD-SUBもありますので最近のPCであればデスクトップでもノートでも使えるでしょう。
 液晶の品質は価格なりですが、逆にこの価格でこの解像度であればわりと。
 スピーカーがないのを嘆く人もいますが、正直モニターのスピーカーはあってもたいした音が鳴りません。
 Logicoolの安価でそこそこの音がなるものがありますので、それを追加した方がマシだと思ってます。最後に合わせて紹介します。
 発売から年数も経っていますので、性能的なアドバンテージはありませんが、ともかく安価で高解像度という要件を求めるならば今だに最優先候補の一角です。

 次にDELL。これは実は今の私の愛機です。
 安い時にささっと買ってしまったものですが、性能的には非常に...そう、非常に満足しています。
 アスペクト比を問題にする人もいますが、ゲーム用として見ると確かに。でもゲーム用なら27インチあたりのをがっつり行ってみたいもの。
 というかアスペクト比がー言い出すなら1920x1080の安価なモニタがそこらにごろごろしていますので、今回の要件には合わないでしょう。設定でどうにか出来るものかというと疑問もありますし。(16:10、4:3、5:4の項目がありますが、正直16:10以外は使ってて違和感ありますので...スクウェア液晶の代わりにも向かないかと)。
 ノングレア液晶で文章中心の人には未だに「いける」といえる液晶です。さすがに新型には勝てませんが、今だ一線級のモニタです。
 特筆すべきはDPを搭載していること。代わりにHDMIはありませんが、ここは変換してHDMIを接続して使えますんで、問題にはならないかと。(変換アダプタは別売りのはず)
 正直DELLから直接買ってもいいんですが、通常ですと29980円税抜ですので、Amazonのがほんのり安いかと。キャンペーンなどで大幅に値引きがある時はDELLから。そうでなければAmazonからでいいかなーと。正直お金があればもう一台欲しいです。

 次にEIZOのモニタ。他の2つよりほんのり高いですが、ブランド代と思っていただければ。EIZOブランドですが、高機能高価格高品質のEIZO製品ではなく、あくまでも普及価格帯ようのものですから過剰な期待をしてはいけません。とはいえさすがナナオというかEIZOブランド。高い分の機能はついてます。
 まずはブルーライトカット機能搭載。変なメガネをかける必要はありません。モニタ側でカットしてくれます。目に優しいので(気のせいという人もいますが)、あるに超したことはないです。というか結構魅力ある機能です。
 発色など含めてもトータルで「目に優しく身体に負担をかけない」製品として仕上がってます。価格差が許容出来るなら、選択肢としてはかなりアリ。
 反応速度も速めで消費電力も少なめとEIZOらしい「色」を出してもいます。フリッカー対策も含めて、今回紹介している中では1段上の製品です。
 DELLと同じくDP対応というのもうれしいところ。小さいながらステレオモニターも搭載しています。
 ケーブルはDVIとD-SUBですが、これは他のモニタも似たようなもので。HDMIケーブルやDPケーブルはまず同梱されていません。
 ロットによって変わったりするので購入前によく確認しておいて、ケーブルは商品が届いてから買った方がいいかもしれません。
 (以前某社のモニタを買ったらD-SUBすら入っていなくて愕然としたとかそういうこともありましたんで)
 ある意味で今回紹介する中では一番ユーザーの願望を満たしているモニターではないでしょうか。

 最後はIIYAMAのモニターです。今回最高値の4万越え。
 性能としては...今回紹介したDELLとEIZOのいいとこ取りというところでしょうか。スペック表には書いてありませんがフリッカーフリーですしDP端子も搭載。
 ステレオスピーカーを搭載し、USBのHUB機能すら持ってます。視野角は広く美しい色合いの液晶はかなりの魅力。
 何より「DPケーブルが同梱されている」のがうれしい。
※2015/06月に購入したモデルで確認。
 また、DVIやD-SUBで接続した場合にPCと接続するオーディオケーブルも(やや短いながら)ついてきますので、そう言った面でも国内メーカーらしい気遣いが効いています。
 修理サポートが国内というところでもEIZOと同じく「安心感」が強い製品です。
 予算が3万前後としている今回の記事には合いませんが、ひとつ上の価格帯にこういうのもあるよということでご紹介しました。

 ただ、これ以上のお金をかけるとなると、LGなどが進める4K大画面モニタへと価格帯が移って行きます。
 高値の華だった4Kモニタもいまや5万円台まで落ちてきていますから...参考までに下記に。

 参考でDELLの4Kモニタを。49800とかなりの値頃感があります。3840x2160の解像度は圧倒的で、これからのFPSなんかもこの解像度での戦いになってくるかもしれません。
 ただ、この製品。Macユーザー御用達の製品となってしまっていて、どこのサイトでも評価はMac接続した時のものばかり(笑)
 Retina解像度=4Kということで(厳密には違うんだ!とMacユーザーに4時間ほど熱弁をされましたが私にはどうしても違いがわかりませんでした。すいません)、お手軽RetinaモニタとしてMacminやMacBookProなどに接続してる人が多いようです。
 正直なところを言うと「この値段に何を期待してるんだろう」と思う感想ばかりです。iMac及びMacBookProのRetinaモデルの液晶と比べて品質がとか言うなら素直に金を積んで純正買った方が満足出来ます(あと付属のケーブルは捨てて、そこそこよいHDMIケーブルをどうぞ)。
 そこに目を多少つぶれるなら、格安Retina環境用としてはオススメです。いろいろ諸問題がありますが(電源関係のアレとか。正直モニタ側の問題ではないので割愛)、それでも安価によい環境は得られるでしょう。
 Windows環境で使う場合はGPUに注意しましょう。そもそも4Kに対応出来ているGPUなのかどうかなど、事前に確認した方がよいです。
 とりあえずフラグシップ系のRadeonやGeforceでは問題なく表示出来ました(多少設定をいじる必要がある場合もあります)。
 まだまだ敷居が高いのかもしれませんが、それでもこの価格に落ちてきていることは評価したいです。もう1万下がったら普及価格帯の目玉になるかもしれません。
 (ただ文字がね。ちっちゃくてね。いじんないとつらかったです。当たり前ですが)
 今回は悪魔でもといあくまで参考です。

 最後に安くてそこそこのスピーカーを。安価なモニターを購入するとスピーカーがついてないこともありますが、これを買えば大抵の場合はモニター内蔵スピーカーよりよい結果が得られると思います。価格も安いですし憶えておいて損はないかと。
 
 Logicoolの安価で定番のスピーカーです。1500円前後と手頃で、音質も結構よく音量もなかなか出せる憎いやつです。
 弱点はイヤホン刺すとこはないかなーというところ。純粋な小型スピーカーですんで。
 今までいろんな人がこれを買っていますが、大抵の場合は満足してくれています。デザインも悪くないですし、ノートPCなんかと組み合わせてもいい。
 こんなのもあるよ程度に憶えておいていただければ。