HDDの容量を減らす...なぜそこでアプリケーションの削除をする!?

 この10年ほどの間に何十回...いや、何百という頻度で発生している事故というか、過失。

 それはタイトルどおりの行為。

 パソコンの調子が悪いから見てくれ、と言われて見に行けば、Cドライブの容量が少なくなっており、メモリも少ないからスワップもきつそう。

 別のドライブの容量が空いていればそちらにデータを退避するか、でもなきゃいらないデータを削除するといいよ!なんてアドバイスをするわけですが...

 パソコンに詳しくない人ほど、ここでコントロールパネルを開き、ずらっと並ぶアプリケーションを見て「普段みないしこれいらいなのかなー」と削除を開始してしまいます。

 それがドライバーだったり、アプリの動作に必要なランタイムだろうとなんだろうと「詳しくない」「わからない」から消してしまうという。パソコンのドライブの容量を空ける、いらないデータを消す...というのがなぜか「メニューからいらないものを消せば容量が増えるという思い込みに繋がっているようで。

 詳しくなかろうがなんだろうが、そんなことは普通しないもんなんですけど、心理的に「削除する」という行為へのブレーキが甘くなりがちなのかもしれません。

 

 そもそも「ドライブ」とか「ファイル」の概念すらあやしい人が使っている場合もありますので、もうこうなるとなんとも。本人もどうしていいのかわからない。自分では正しい行為をしてるつもりなわけですし。

 さらに彼ら(彼女ら)にとっては、マイピクチャーの中の写真がどこにあるかはわからないけど、デスクトップのアイコンからいつでも見れる領域。そこに入ってるデータは消したくない。

 でも、よくわかんないけど普段使ってない名前だからアプリは消していい。という判断も働きがちなので、いらないデータを消してください...というのはアドバイスにもならない。データとアプリとか、下手するとその辺の概念もあやふやで。

 

 で、言われるのが「言うとおりにしたけどだめだ...とうとうパソコン動かなくなっちゃったよ」という言葉。

 まぁ、なんというか、言うとおりにしたんですよね、ある意味...(涙)

 

 もう何年もこんなことを繰り返してるんですが、なくなりません。最初に「間違ってもアプリの削除なんかするなよ」と忠告し「そんなことしないよー」と返事があってもやらかします。

 「だからアプリの削除するなって言ったろうよ」といえば「え、これがアプリの削除なの?」とか返ってきたりします。

 なんというか。

 これはもう、無くならないなと諦めて。

 最近はもう「ああ、外付けHDD買った方がいいな。データ退避してやるよ」と言って、画像ファイルや動画ファイルなんかを外付けドライブに退避して、マイドキュメント内にショートカットのひとつも配置してあげた方が平和に終わると学びました。いや、根本的な解決にはまったくなってないんですが!

 Windows7なんかを私が初心者に勧める理由のひとつに、「マイドキュメント自体を別ドライブ等に設定するのがOS標準の機能にある」というのがありまして。(追記 XPにもありますが、デスクトップ等いろいろと簡単に別ドライブに出来ますし、その辺りを解説する本も多数あるのがまたありがたい)

 詳しくない人にとってはマイドキュメントの中だけが自分のフィールドなんだって人もいますから、そこになんでもかんでもデータを入れてしまう。でも、ある意味そのためのフォルダなんだよな...なんて思ったりもするわけで。

 おいおい、そんなやつらいないだろ?と思うあなた。

 結構たくさんいるんですよ...と冷めた目で言い返しちゃいます(笑)

 特に企業のユーザーに多いので、道具としてパソコンを与えられ、特定アプリしか普段使わないように訓練された(というかそれしか教えてもらってない)人ほど、そんな傾向があるんじゃないかな、と思ってます。

 ...いや、企業のシステム担当さんに聞いたら私なんかよりも遥かに多い頻度で同様のことをやらかされているようなので...アドミニ権限ヲクライアントに許してると、特に...やっちゃう可能性が...あははははは...

 

 もう少し簡単に容量を広げたり、ファイル概念がなくてもいろいろ出来るようにするためにどんな方法があるのかな、なんて最近考えています。なんで携帯電話の容量を増やすためにSDメモリに写真を退避することは理解できて、Windowsだとそれが出来ないのか。

 iOSなんかも含めて、シンプルに動作するOSがもう少し進化すると...

 私としては変なサポート依頼がこなくなって、気分が楽になるかもしれません(笑)

 あ、でも買った携帯の使い方がいまいちわからないって年配の人に相談される事例が増えてきてるから、そうもいかないのか(汗)