1920x1080は嫌だ。私は1920x1200がいいんだ!...そんなあなたに比較的安価なWUXGA対応IPSパネルモニタ

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※2019/07/01更新
 相変わらず人気の高い記事で、要望も多いので最新情報に更新しました。

 
 モニタが安価になって久しいんですが、どうしても安価なモニタには「いろいろ足りない」気がします。
 1万ちょっと出せば21.5インチでHDMIやらなんやらついたモニタが手に入る時代。でもカラーマッチング対応機種なんてものに手を出すと軽く10万はかかる。
 でも足りないのはそうしたこだわりではなくて...たとえば私なら「DP端子」と「1920x1200の解像度」だったりします。DP端子は我慢するにしても、なにより解像度が物足りない。
 WUXGAという名前で呼ばれていますが、検索では「1920 1200」とかでみんな検索してるみたいですね。
 だいぶ前に初期の24インチ安価モニタが格安になり...当時は1920x1200の製品が5万を切ったということで発売日に飛びつきました。その製品も長く愛用していました。
 が。

 その後のモニタ市場は安価な方向に突っ走り。フルHDといえば1920x1080。まぁ、BDを見たりするならTVと同じ解像度の方がいいかもしれませ ん...大量生産の効果もあって冒頭みたいな安価なモニタがたくさん生まれることになりました。悪いことばかりではないんですが...

 また、権利料を払わなくてもいいDP(ディスプレイポート。HDMIは搭載するとパーツ以外に金がかかるし、これからのDVIやらなんやらを置き換えるものはこれ!と鳴り物入りでスタートした新しいモニタ規格)を推進するとメーカーはいいますが、舌の裏では「新興国はそんなものを求めていない」「むしろ大量生産じゃないから高い」とD-SUBやDVIを搭載。DPよりHDMIのが高いという触れ込みもこれだけHDMIが普及するとむしろ「こっちのがある意味安い」状態になり。
 安価なモニタはHDMI(とDVIの変換アダプタ)+D-SUBという流れに。
 中国や台湾のメーカーの人と雑談したら「DPはあれですね。ミドル以上だよ。このモニタとかそんな感じのプレミアですかね。実際現場じゃ未だにD-SUBでしょう。プロジェクターとか。高解像度はそこまで好まれてませんし」との返事までいただいてなんというか「あーうー」というか。
※2016/3/3現在
 業界の迷走は止まらず、横長モニタやらなんやらへと派生しています。ベゼルの薄い23インチなんかがたくさん出たのはいいことですが、解像度は...4Kもまだまだこれからですね。
※2017/9/5現在
 DPはいずれUSBに吸収されるとか言われましても状態に。ますますもってどうなっていくのやら...
※2018/6/4現在
 大陸の方に聞いたら大抵はHDMIでOKOKと笑われました。まぁ4K以外はだいたいOKなんだろうなぁと。
※2018/12/30現在
 最終的には全部USBになっていくとか言われてておいおいどーなってんだ状態。でもしばらくはHDMIとかDPは残るみたいですが。.


 まぁそれはさておき。
 個人的には「メインはやはり1920x1200の解像度が欲しい」という思いが強いです。
 文章を書いていても縦幅が大きいというのはでかい。
 わずか120ドット。その差がなんともでかい。でかすぎる差に私は思えます。

 でも。
 安いモニタでこのWUXGAに対応したものは前述の通りなかったり。
 一時期必死に探したりしたんですが、数は少ないものの「そこそこの価格」で手に入るものならありました。
 この記事を最初に書いた時は3万を切る価格で「DP搭載」で「1920x1200に対応」しているモニタがいくつかあったのです。
 ですが、1年が経ち。2年が経ち。消費税はあがり。物価も高騰していくなかで。
 さすがに3万切りでは店頭でなかなか見付からない。
 「DP」がやはりというかUSB統合とか迷走していくなかでこのクラスのモニタはモロに余波を受けて。
 けれど、Amazonならば。3万ちょっとでいいならば。あるいは4万ちょっとでいいならば。
 まだまだありました。手が出る価格帯にWUXGAのモニタが。
 今回も24インチのモニタでよさげなものをピックアップしてみました。
 ※アスペクト比を問題にする人もいますが、ゲーム用として見ると確かに。でもゲーム用なら27インチあたりのをがっつり行ってみたいもの。
 というかアスペクト比がー言い出すなら1920x1080の安価なモニタがそこらにごろごろしていますので、今回の要件には合わないでしょう。

 まずはDELL。これは実は今の私の愛機の後継のような機種です。
 U2412Mは超ロングセラー機種でしたが2015年に出たU2415はその後のロングセラー機種みたいなもんで。安価で1920x1200というと選択肢からは外せません。
 何より35136円という価格でこの性能はなかなかおいしい。
(※2019/01/29現在 4000円OFFのクーポンが発動して一番のお買得モニターになっているかも)
 入力端子も豊富でDPx1/HDMIx2/MiniDPx1という構成。まずどんなPCとでも合います。
 安い時は29800円というのも見ましたが新型液晶があちこちから出てることもありそっちが特売になりがち。
 DELLのクーポンとかでたまに安値が出ますが期待するぐらいならこのぐらいの価格で常時買えることを喜びたい。
 U2412Mと比べてだいぶ薄くなったベゼルは2018年でもそう気にならないレベルかと。もっと薄いの出てますけれども。
 ノングレアでこの解像度でこの価格はさすがのDELLというか。アーム無しでも縦画面として使えるので刺さる人には刺さります。
 個人的には「足」が気に入らないんですがモニターアームを愛用している人なら別段。
 2414Hよりはこっちの方が個人的には好みです。まだ売られている息の長さもうれしい。
 16対9で強引に表示!とかはちょっと厳しい機種だと思うので常時1920x1200で運用は基本。
 この価格帯でフリッカーフリーはあまりないのでそこも考慮に。


 次は新顔のEIZOのモニタです。
 正直価格帯は高めにもどってしまいましたが(以前はもう少し安かった)。EIZOブランドの値段と各種保証などの手厚さと作りの良さとサポートと...と積み上げると安いといえるかも。
 なんと言っても購入時から5年間の国内メーカーの保証があるのがうれしい。モニターは突然壊れますからね...(30000時間の使用時間内であれば基本保証範囲)
 この保証には6ヶ月の無輝点保証も含まれます。(ついてない安価なモデルは今回紹介から外しました)
 輝点というのは常時点灯しちゃってるドットのことでなんかいつも赤かったり緑だったりするドットがモニターにあること。
 海外製品や安価な製品では一定範囲にいくつかあってもそれは品質には問題ありませんとかまぁいろいろあって交換してくれないのですがEIZOは買ってすぐなら交換してくれます。
 無輝点...つまり輝点が1ドットもない...それがEIZOの求めるモニター品質。
 ブルーライトカット機能などもふくめて価格以上の満足度はあるかと。




 Acerのモニターが在庫復活しています。
 ベゼルが細いのが特徴といえば特徴ですが、非光沢なのとやたら鮮やかなのが売りかもしれません。
 入力系統はDP/DVI/D-SUBと安定の3ポート。切り換えボタンもあって使い勝手はなかなか。
 保証は3年ですが、バックライトと液晶部は1年。基板と筐体が3年と思うとよいでしょう。
 スピーカー搭載ですが、音声出力のミニジャックも持っているのでヘッドホンや別スピーカーをここから繋ぐことも出来ます。
 ケーブル類が全種ついてくるのでそこが一番お買得かもしれません(現在のロットはわかりませんが以前はついていました)
 
 

 Philipsのモニターも再びの紹介に。ベゼルが今風でなかったりと旧製品ならではの面持ちがありますがなんといってもその価格。
 34907円はかなりのお買い得感があります。
 端子はDP/DVI/D-SUBの定番。スピーカーも内臓です。(音質は個人的にはAcerより好みですが、50歩51歩ぐらいの差なので誤差っちゃ誤差。どの道鳴るだけみたいな)
 高さの調節がしやすく(たまにかったい個体もありますが)
 5年という長い保証と堅牢な作りと低価格を全て実現したモニターですので、ともかく安くてそこそこよいもの!という要求ならこれになるかなと思います。
 ケーブルは...前に導入した時には全種ついてたはずですが、今のロットはすいませんわかりません。
 購入の際には確認した方がいいかと思いますが、この値段で全部入り!みたいな製品なのでついてるとは...ごめんなさい。
 あと液晶は販売する会社によって表記がわかれますし製品ページでもIPSとして紹介されてますが、鳴り物入りでPLS方式!と出てきた機種です。
 PLSって何よ?と言われるとIPSですねーとしか言いようがないんですが...省電力のIPSだと思っていればだいたい合ってるかと。だいたい。
 ベゼルとか筐体とかにこだわりがなければこれでいいんじゃないかな?と思う製品です。
 
 

 最後にiiyama。比較的安価でピボット付きということと入手性が高いことから人気があるモデルがリニューアルしたのがこのモデルです。
 やはり秋葉原や大型家電店などで店頭で現物を見て買えるのは刺さる人には刺さります。
 低価格ながら手堅い作り。ただし筐体が廉価にするための犠牲になってるため見た目はかなり安く見えます。
 とはいえノングレアでスピーカーにヘッドホン端子。HDMIにDP、そしてD-subとたいていの機器に接続出来ますし地味に高さ調節が使い安いかと。

 いかがだったでしょうか。今回は保証の絡みでPrime扱いでないものははぶいています。
 最近マーケットプレイスがあまりにひどい状態で無保証に近い売り逃げ業者も多数。
 何かあったらAmazonに保証させるためにもPrime会員になって保証が効く商品を選択するのをAmazonの悪魔ではお勧めします。
 保証を甘く見て値段だけを見ていると特価品もただの罠となりますので...
 

 これ以上のお金をかけられる場合は、4Kモニタへが視野に入ってきます。
 高値の華だった4Kモニタもいまやかなりの価格まで落ちてきていますから...というよりもう最近は1920x1200という解像度のモニターを作っているところは少ないです。
 この辺りをターゲットとしていたモニターは今27インチのWQHDに移行しつつあります。
 でなきゃパネルが小さくても4K!みたいな。この辺りは液晶製造メーカーの思惑もあってしかたないところ。
 4万以下のカテゴリーだと徐々に1920x1200のモニターはその機種数を減らしつつあります。私も今後のモニターのリプレースでは27インチのWQHDを視野に入れないといけないかもしれません。
 まぁまだ数年は大丈夫だと思いますが...では安価な4Kモニターの紹介を。


 まず4Kでも最安値の価格帯に位置しているのがLGのこのモニタ。今回紹介したWUXGAのモニターより安い場面すらあります。
 さすがはLG。
 27インチがいい人にはそっちのモデルもご紹介。
 24インチの4Kが30820円(価格が下落してついに3万円近くに)と27インチの38680円。
 コスパ最強で初期不良率はさらに下がりました。製造もこなれてきたのかもしれません。最近は交換対応も早くなってるので引いたら運がないとしても交換は迅速でした。
 保証期間も長めですし初期不良時はほぼ修理しないでぱぱっと交換手続きされますのでその辺りが許容出来るなら実にいいメーカーです。
 価格を考えるとかなりのハイパフォーマンスモニターに躍り出てきました。窓口の対応は塩対応かもしれませんが価格が価格ですし。割り切れる人向け。
 27インチでHDR対応で4万切りとなるとゲーム用のモニターとしてかなり魅力的です。
 4Kを安価に楽しめるモニターとしてはこいつがベストセラーかもしれません。PS4ProやFireTV4Kなどを接続して楽しんでる人が多いかも。
 ゲーム用途であるならばWUXGAよりいいかもしれません。値段がかなりの不満を押しつぶします。
 付属品はほとんどないのでHDMIケーブルなど自前で用意した方がいいかも。量販店で買えばつけてくれる場合もあります。
 あとスピーカーは内蔵してませんのでゲームやる時とかはジャック端子からひっぱってスピーカーで鳴らすとよいかと。
 記事の最後の方に安くてお勧めのスピーカーを掲載しています。
 MacにつないでRetinaだ!ってやりたいところですがごめんなさい私はこのモニターでテストしたことがないので言及出来ないです。出来そうですけどどうなんだろ。
 価格面からすると24インチ系統に突っ込みたいところですが置けるなら27インチの4Kをおすすめ。
 老眼厳しい人には特にでかいモニターをおすすめします(実感)。


 DELLの4Kモニタ。4Kで約48393円とかなりの値頃感があります。以前より安いですしクーポンが出ることもありお買得に買えるモニターになってきました。
 3840x2160の解像度は圧倒的で、これからのFPSなんかもこの解像度での戦いになってくるかもしれません。
 ただ、この製品。Macユーザー御用達の製品となってしまっていて、どこのサイトでも評価はMac接続した時のものばかり(笑)
 Retina解像度=4Kということで(厳密には違うんだ!とMacユーザーに4時間ほど熱弁をされましたが私にはどうしても違いがわかりませんでした。すいません)、お手軽RetinaモニタとしてMacminやMacBookProなどに接続してる人が多いようです。
 正直なところを言うと「この値段に何を期待してるんだろう」と思う感想ばかりです。
 iMac及びMacBookProのRetinaモデルの液晶と比べて品質がとか言うなら素直に金を積んで純正買った方が満足出来ます(あと付属のケーブルは捨てて、そこそこよいHDMIケーブルをどうぞ)。
 そこに目を多少つぶれるなら、格安Retina環境用としてはオススメです。いろいろ諸問題がありますが(電源関係のアレとか。正直モニタ側の問題ではないので割愛)、それでも安価によい環境は得られるでしょう。
 Windows環境で使う場合はGPUに注意しましょう。そもそも4Kに対応出来ているGPUなのかどうかなど、事前に確認した方がよいです。
 とりあえずフラグシップ系のRadeonやGeforceでは問題なく表示出来ました(多少設定をいじる必要がある場合もあります)。
 まだまだ敷居が高いのかもしれませんが、それでもこの価格に落ちてきていることは評価したいです。もう1万下がったら普及価格帯の目玉になるかもしれません。
 (ただ文字がね。ちっちゃくてね。いじんないとつらかったです。当たり前ですが)
 そういう意味では27インチの4KモニタなLGのこいつがいいかもしれません。
 Amazonの評判にもある通りメニューがLGというかいつものあれというか使いづらく、入力端子の切り替えは面倒なので使うなら切り替えない前提で割り切って使うのがおすすめです。
 最近触った4Kモニタでは断トツのコスパを誇ると思います。LGらしい画質ですが、この価格を考えれば許容範囲。何より27インチになったことで文字が読みやすい!(老眼にはきついのです)
 縦画面にして物書きさんモードで使用したい人にもいいと思います。

 最近のNEW FACEというか安価な4Kモニタへーの売れ筋ということでASUSの4Kモニターを。なんといっても28インチの大画面で43091円というコスパがすごい。
 端子はDPx2にHDMIx1と最近の標準的ゲーミングモニターといったところ。
 HDMIとDPのケーブルが1本づつ入ってるのもポイントが高いです。別途用意するだけでコストあがりますからね。
 ヘッドホン端子があるのもうれしい。(記憶ではスピーカーはなかったはず。もし間違ってたらご連絡ください。修正します)
 Adaptive-Sync/FreeSyncを搭載しているのはAMDファンならずとも「にやり」といったところ。ゲーミングモニターとして比較的安価で大画面という面白い機種です。
 コスパはかなりいい方。

 TV代わりに4Kの安価なモニターを求める層が増えてきたので32インチTVの代替になりそうな2機種をピックアップ。
 どちらもHDRに対応しておりPS4ProやfireTVstick4Kで使うならよい選択肢となると思います。最近のTV番組はつまらないから見ない...という人はNHK対策としてもモニターだけでいいやってなってるようなので...まぁうん。デスヨネー

 ※4Kモニタは悪魔でもといあくまで参考です。

 最後に安くてそこそこのスピーカーを。
 安価なモニターを購入するとスピーカーがついてないこともありますが、これを買えば大抵の場合はモニター内蔵スピーカーよりよい結果が得られると思います。
 価格も安いですし憶えておいて損はないかと。
 安価なPCスピーカーとしては定番の商品です。
 
 Logicoolの安価で定番のスピーカーです。2000円前後と手頃で、音質も結構よく音量もなかなか出せる憎いやつです。
 弱点はイヤホン刺すとこはないかなーというところ。純粋な小型スピーカーですんで。
 今までいろんな人がこれを買っていますが、大抵の場合は満足してくれています。デザインも悪くないですし、ノートPCなんかと組み合わせてもいい。
 こんなのもあるよ程度に憶えておいていただければ。
 ただ音質最高!とか求めてる人が突然これ買って「なんだよちっ」とか言いつつ評価星1とかつけてるのを見るのでそれもどーかなーと。
 小さくて場所をあまり取らずそこそこのって用途用なんですけどね。
 モニター内蔵のスピーカーよりはよくなる。そういう用途でお買い求めを。
 というか音質がたがた言うなら黙って全財産持って音の沼へ飛び込みましょうよ...くっくっく...とか言いたくなることもあります。ちゃんとしたアンプとスピーカーをきちっと買うとぐっとPC関係の音はよくなりますよ。
 難点は...ケーブル短いんですよね。本来これノートPCのスピーカーとして作られたようなもんなんで。
 4000円程度出すとUSB接続のBARタイプ(横長のやつ)とか手に入るのでこの辺りは使用環境に合わせて購入するといいでしょう。

 あと、HDMIケーブルやDPケーブルがついてこないモニタもありますので、よく調べてから購入した方がよいでしょう。