最新IMEで武装せよ3・・・冒険野郎達はせっかくだから他の無料IMEを選ぶぜ!!

 何がせっかくだからなのかわかりませんが(笑) 赤い扉でも選びたくなりますが...それは置いといて。

 先日記事で扱ってから、まわりの人間にIME2010を勧めまくって(口コミで広がったともいう)たんですが...評判が恐ろしくいいんですよね。今までがなんだったんだ?という人も多数いて(特にOffice2007搭載モデルのPCを購入していた人たち)、勧めた方としても喜んでもらえて何より。

 条件があるとはいえ無償公開してくれたのは本当にうれしい限り。実際に開発してるかたがtwitterやってたので、IMEの癖等を報告するとともに2010のお礼を言ったり言わなかったり。

 ただ、数人はどうも馴染めない...他にも選択肢はないか? というお言葉を言ってくれやがりまして。IMEは開発大変だから無料ってそうはないんだけれど...といいつつも。

 ええ、ありますとも! 実際はそんなにないけれど(笑)

 そこで今回は二つ...Google日本語入力とSocialIMEをご紹介。知らない人は知らない世界ですが、どちらも好きな人にはたまらない一品です。仕事に使うのはどうかな...とは個人的な見解。

 

 

 まず、大御所のGoogle日本語入力からご紹介。

 ダウンロードはこちらからどうぞ。

 

 世界的に有名な企業Googleから発信されているだけあって、知名度も高いのですが...ビジネスに使うには???な部分もある、一風変わったIMEです。Googleの検索や携帯電話の変換でもおなじみの、入力途中の文字を見て変換候補を提示してくれるサジェスト機能が便利便利。

 変換スピードも速く、動作も軽い。少なくともIME2003やIME2007と比べる限りでは秀でた面も多いので、試してみる価値のあるIMEです。(実際IME2010が無料開放されるまでは私も勧めることがあった)

 最大の特徴は豊富な語彙を持つ辞書。GoogleがWEBで収集しているデータを元に作成されてます。みなさんが日々検索している語句がそのまま変換候補として出てくるイメージですか。芸能人の名前だろうと専門用語だろうとなんだろうと、人気ワードがそのまま辞書に入ってる感じ...といえはわかりやすいでしょうか。厳密には違うんでしょうが、わかりやすいイメージではそんな感じ。

 いわゆる2ch用語がガンガンに変換出来るのも大きな特徴で、掲示板等でテンプレート通りの会話をしている分には...下手すると予測変換だけでものすごい効率で文章が打ててしまうという(笑)口語体の文章にも強く、トレンドに則った会話をCHATなどで繰り広げてると実に馴染むIMEです。

 反面、口語が変換候補に出やすいため仕事で使うには難しい場面もある...というのが私の評価です。また、ローマ字入力の人はいいんですが...かな入力の人には少々難がある面も(これは人によっては大したことがないのですが)。

 ただ、エクセル等で時間を入力するときに便利な機能が一個ありまして。「いま」で変換すると現在日時が変換できるという...今もあるかわかりませんが、私がテストしていたときにはこれが一番便利だったかも。他にもいろいろと面白い変換ができたり、サジェストのカスタマイズができたりと、他とは一線を画するIMEなのは確かです。一度馴染めば手放せなくなる...という声もありますので、自宅でホビー用途にPCを入れている人にはちょっと使ってみてほしいIMEかもしれません。ATOKも数年前から似た機能を搭載しているので、IMEにもひょっとしたらあるのかもしれませんが...残念ながら私は知りません(;_;)

 人に紹介されるとき、IME2010が出る前は「IMEよりはマシですよ」とよく言われてました。実際IME2007を使うぐらいなら私はこちらを選びましたし(もっとも、切り替えてOS標準IMEにするのがオチのひとつなのでそもそも比較してはいけないのかもしれませんが)。

 そうそう、難点がひとつ。気軽に試せるのですがアンインストールしようとするとIMEの設定に悪影響を及ぼすことが。余裕があるなら入れっぱなしにして、IMEの切り替えで別のIMEにして使用した方がいい場合もあります。この辺りが表題の冒険野郎達向けってことで。

 でもwindows7に正式対応してるのは大きな魅力のひとつではあったりなかったり。無料でこれだけの機能があれば多少の不具合は目をつぶる人も。

 私は既存のIMEと切り替えて使う...というのをお薦めします。

(簡単な切り替え方は最後に書いておきました)

 

 もうひとつが...WEB時代のIME、Social IMEです。

 ダウンロード等はこちらの公式ページからどうぞ。

 一言で言えば「みんなで作る。みんなで育てるIME」というべきでしょうか。新しい時代のIMEのひとつの形でしょう。

 Google日本語入力は検索語句などからGoogleの選別した語句を使っていますが、こちらはユーザー自身の手でいじりまくり倒された辞書が特徴。

 例えば私が「konozamaの悪魔」を「あのばか」と辞書登録したとします。すると、その情報がサーバーに共有され、他の人もその辞書を利用することが出来ます。使ってる人たちの層の厚さが語彙の厚さとなるため、ものすごくマニアックな辞書が育っているともいえるかもしれません。(つまり他の人のところでも「あのばか」で「konozamaの悪魔」と変換できるようになるという...せめてAmazonの悪魔で変換出来るように登録し返したくなるものです(笑))

 

 私がテストしていた限り、漫画やアニメのキャラクター名の変換などはGoogle日本語入力を上回る部分もあるかな...と。芸能人の名前もマイナーどころを抑えている人がいるのか、結構すごい語彙。(有名な話ですが「シャア」と変換すると「クワトロ・バジーナ」とか「エドワウ」とか変換候補を提示してくることもあったようで。誰だ登録してたの(笑) 私が変換して笑ったものには東方関連のものが...早苗さん関連で変換したら爆笑ものの変換候補が出たことも。ほんとみんな面白い辞書登録しているものです。まさに常識にとらわれてはいけないんだなぁ...と)

  操作はほぼIMEと同様なので使用するのに迷うこともそうありません。カスタマイズ等にちょっとコツがいりますが(コンフィグファイルを書き換えるスタイル)、こだわらなければそのまま使用して違和感はないと思います。

 ただ、その特性上...ネットにつながってないと動作しない(オフラインでの使用が出来ない)という。あまりモバイル向けではないかもしれません。自宅で使うパソコン用のIMEとしては結構おもしろい代物で、常用している友人もいますが「使っていて楽しいIME」というのは結構珍しい存在だと思います。

 現在もまだβ版なので使用には自己責任が伴うことに注意。もっとも、それはどんなフリーウェア等を使用していても認識していなければならない問題ですが。

 腕に覚えがあれば開発に参加することも出来るので(ソースすら公開されている)、俺はATOKを超えるものをこのIMEに見出したぜ! なんて言えちゃう人でなくても、ちょっと心得があるなら手伝ってみるのも面白いと思います。

 公式にはWindows7に対応していないのに注意が必要です(私はVISTAで遊んでたので7ではまだ試してなかったり。すいません)

 ただ、仕事に使うにはやはり???な面が強いのも事実。いかんせん偏った辞書になりがちなので、特化して使うのがよいかと思います。

 Windows7に搭載されたIME(IME2003ベースで強化されまくってもはや別物。ある意味でもうひとつのIME2010といえるかもしれません)やIME2010が出た今となっては...という人もいますが、私は試みとして非常に強く共感を覚えるのでぜひ今後もがんばってほしいプロジェクトです。

 非公式ながらMACやandroid用もあるという幅の広さも(移植した人がいる)面白さの魅力。

 β版だろうと気にせずガンガンいくぜ! という男気のある冒険野郎に推奨。

 逆に安全策を求める人は...今回紹介した2つは向いてないかも(^^;

 

 

 最後にIMEの切り替えについて

 複数のIMEをインストールしている人はキーボードのshiftキーとctrlキーを同時押してみましょう。

 IMEが切り替わります(笑)

 私はこれでIME2010とATOKとを切り替えて使用していたりします。別のPCではGoogle日本語入力とIME2010を切り替えてたり。用途に応じてIMEを切り替えるのは慣れるとやめられなかったりします。お試しあれ。 

 

 

 

 ※そういえばIME2010ですがダウンロードやインストールの際にOFFICEが入ってるかどうか見てないみたいで、ダウンロードもインストールも出来てしまいます(苦笑)

 そのまま使ってる人もいるようですが...あくまで対象となるOFFICEを持っている人が対象なのでご注意を。私もうっかりIME2010を入れてから「あ、OFFICE入れ忘れた...」とか言ってOFFICE XP(余ってるのがこれしかなかった)を入れたという馬鹿やりましたので。いっそ無償対象をXP以降の全OSにしてしまった方が...いや、もうWindows upadateで配布しちゃっていいような...そんな気もします。XPはともかく、IME2007を常用してる人には特に推奨かも...(苦笑) まぁ、私がIME2007を嫌ってるのも要因のひとつではありますが...