先日のことです。...とある大手IT会社の営業さん、SEさんが私の会社にこられまして。まぁ売り込みなんですがあいにくと上司も先輩も不在でしたので私が応対することに。
商品自体は非常に面白いもので(セキュリティ系の監視ソフトですがなかなか堅実で使いやすかった)、資料をお預かりして翌日担当チームの会議に出すことにしました。上司も会議に出るのでちょうどいいと思いまして。
なごやかに話が終わりまして、それじゃあ...とお二人が席を立った瞬間...SEさんの携帯が鳴り響きました。
ちゃらっちゃらっちゃら~(ぷりっきゅあぷりっきゅあ~の声入り)
はっ!? このイントロは...初代プリキュア!?
まぁ、マナーモードにしとくのが本当なんでしょうが、案外ありがちな事故で(さすがに営業さんはやらないですが、SEも人によってはお客様のところにあまり出ない人もいますから)微笑ましいっちゃ微笑ましい光景。
だがまぁ鳴ってる曲が大問題。
その瞬間私の顔は笑顔のまま硬直。
音を消すのに手間取ったため、特徴ある歌詞まで流れ出しました。そもそもばっちりプリキュア言ってるし(^^;
この曲、たとえ番組見てなくてもわかるぐらい大変インパクトのある曲でして(笑)
しかも着メロではなくiphoneに取り込まれた着うたなので焦ってる間にさらに歌が流れてしまうという。
営業さんは「す、すいません」と誤ってるんですが、こっちはもうどう反応していいのか...そう、わかってしまった私はどんな顔したらいいのか。
「じ、実は娘が好きでして...」
...ほぉ。そう言うが今のは初代のOPだ。娘が今見てるわけもない。だが突っ込んだこっちも危ない。はっ。罠か!?なんて狡猾な!?
実にこの間2秒ぐらい。
なんとなく中座してトイレに行って気を落ち着けて。よし、ここはスルーしよう。それが無難というものだ。うんうん。
と思った瞬間にふと悪魔の誘惑に駆られまして。
iphoneのボリュームを落として、ワイシャツの胸ポケットにセット。失礼にならない程度、でも近くにいれば耳に入る程度の音量に調節。
打合せが終わって帰社しようとする二人をエレベーターの前に送った時...もう一つもっている方のAUの携帯からiphoneを鳴らしてみました。
鳴ったのは...BRAVE PHOENIX。わかる人にはわかる「リリカルなのはA's」の挿入歌。フルボッコ曲というか、まぁクライマックスで流れるとても有名な曲。
わかる人はこのイントロだけで反応するはず。
閉じるエレベーターの向こうで激しく動揺してこちらを見ているSEさんに満面の(むしろ邪悪な)笑みを浮かべて見送りました。わかったということは全般的なアニメファン、それも結構深いと見ましたよ?という意思を視線に込めて。
同僚は何の曲かわかりませんので「出なくていいの?」と言ってましたが、「ああ、いいんだ部長からだから」と返し(午前中ご機嫌が斜めすぎて怖かったので私も同僚も今日は部長には関わるまいと話していたという)、その場はスルー。
帰社したSEさんから後日とても個人的なメールが来たのはまぁ余談ということで(笑)(互いの名刺にメールアドレス載ってますしね)
まさか打合せ後に微妙な? 心理戦になるとは思いませんでしたが、なかなか緊迫した時間でした。いや、まったく緊迫する必要ないんですけれど。
周りが無反応な中過敏に反応していたのがSE同士というのもなんですが...いや、普段は二人ともまっとうに仕事をして、それなりに評価されている(はず)なんですが...たまたまというなんというか。冷や汗二人。
(ちなみに普段のiphoneの着うたは「燃えよドラゴンのテーマ」なので、それはそれで爆笑されますが。じゃーん...じゃじゃっ!
ほあぁぁぁぁぁ! ですからねえ...)
※2011/01/30追記
似たような話があるよ! とのことだったので「銀魂」のアニメを探して見てみました。そうそう、この曲この曲(笑)
アニメでは歌無しでしたが、私の時は歌ありだったので破壊力がありました。
見ていただければ「あの瞬間の気まずさ」はわかってもらえるかと(^^