世間はNexus7で浮かれているようですが、こちらはより低価格ながら「使える」タブレットとして中華タブレットをテストしていました。先日秋葉原の東映無線にて突然7980円という低価格で発売されたこのタブレット。秘めたる力は結構なもので使い込んでみると実に「おいしい」商品でもありました。
今回は兄弟機であるV702双核も含めてリポートします。
※難易度から言うとそう難易度の高いものではないんですが、ファーム書き換えがあったりルートとったAndroidに対しての知識が必要だったりといろいろありますので初心者や面倒を避ける人はNexus7か発表間近の日本向けkindleを待つ方がいいとは思います。安さを知識で活かして使ってやろうという人には大変面白い商品ですが。
まずは開封してみましょう。
シンプルです(笑)
実際のところ本体を取り出して箱の中を見ると充電用のUSBケーブルが入っているだけです。しかもこのご時世にminiUSB(実際使い勝手を失うわけでもないですしminiのが取り回しが楽ではありましたが)。
本体にはシールが貼ってありますのでそれを外さないといけません。
(裏面にもシールが貼ってあります)
シールというかまぁフィルムなんですが、それを外したら電源ボタンを押してみましょう。ドロイド君が水におぼれてるようなアニメーションが始まって...しばらくすると...
無事起動しました。半分ぐらいは充電されてたかな...6台ほど手がけましたがどれも同じぐらいの充電具合でした。
指を滑らせてロックを解除すると...
こんな感じの画面になります。この時点で一通り使える状態にはなっていますが、国内で使うにはいろいろと不便というか不具合が。これらは後でどうしたらいいのか解説します。
これは横にある端子類。
マイクはまぁ端子ではないですがSkypeとか使う時はここから音を拾うのは覚えておくといいかも。
ヘッドホン端子はごく普通。接点不良は今のところ掴んでません。本体スピーカーがそれほどよいものでもなく(結構マシではあるけれど)モノラルなので音を楽しみたいならこの端子は重要です。Bluetoothもないですし。
その右にあるのが最重要のMicroSDスロット。私はClass4のカードを使用しましたが外部増設出来るというのは心強いものです。その右にあるのがminiUSB端子。PCとの接続も充電もここ。
その右にあるのがHDMI端子です。TVなどにつないで画面のクローン表示を行うことが出来るようですが、私はこの機能については触ってないのでわかりません(^^;
背面から見たところ。ONDAのロゴがありますね。左下にある穴はスピーカー。それほど音量も大きくないんですが、実用上は問題ないかな?という感じ。低価格製品ですから過度の性能を求めてはいけません(笑)
まぁ写真を見ればわかる通り割と安い作りですが、それでも実用性はすごいものがありました。
性能はというと...
CPU :ContrexA9 Dual(1.5G)
メモリ :1GB
ストレージ :8G
液晶 :800x480(静電式タッチ)5点マルチタッチ対応
無線LAN :801.11n/b/g
カメラ :30万画素
ざっとこんな感じです。
この値段でデュアルコアCPUというのは実に素晴らしい!
この製品の最大の特徴はここにつきます。
では足りないものは何かというと...
1.背面に高解像度カメラはない
2.bluetoothがない
3.解像度が今時にしてはしょんぼりだ
といったところでしょうか。運用次第ですがどれもまぁそれほどの問題とは感じませんでした。
この製品の特徴はともかく「安くて早くてAndroid4.0で動く」ことに尽きるのですから。価格を考えたらすごいものです。
解像度に関しては面白い効果としては不可が減ったからなのかは知りませんが今の世代のギャラクシーノートと比べても勝っちゃったとか言われるぐらいですから(ベンチマークですけれど)面白い。
と・は・い・え
そこは中華タブレットです。そのまま運用するのはまず「無理」だと思ってください。
問題となるのは以下の部分
1.フォントが中華フォント
2.そのままではネットにまともにつなげない
3.Googleカレンダーの同期が出来ない
4.いらない中華アプリが多い
といったところ。それぞれ知識があればどうということもないんですが、わからないと敷居が高い。
幸いというか中華タブレットゆえというか...
最初からRoot取得済み
だったりするので、安心して?いろいろといじくりまわすことが出来ます。
1つ1つ解決して行きましょう。
それと大きな関門かもしれませんが...
ファームによって不具合が出たり出なかったりするので、出来れば1.5のファームを使った方がよいかと思います。ベンチマークにも影響出ましたから(バッテリーの消耗が激しくなった気もしますが)。
この辺りはまぁリスクを考えて自己判断で。
まず中華フォントですが、これはもう簡単です。
フリーのフォントでもいいですしAndroidの開発ツールに入ってるフォントでもいいですからぶちこんで設定ファイルを書き換えるだけです。
参考にしたい記事はこちら。
この記事を参考にすればまずとまどうことはないだろう。ESファイルエクスプローラーはとてつもなく便利なのでこの記事を読んで使い方を覚えてしまうといいかと。この後もこのソフトなしでは結構面倒くさい(笑)
次にネットにまともにつながらない件。
これはWindowsでもおなじみHostsファイルが原因。
/System/etc
にあるHostsファイルをESフィイルエクスプローラーで開くといらん記述がびっしり。これは中国で使う前提でいろいろと接続がアレなので書かれているわけですが日本だと不必要です。
ばっさりと消して...
127.0.0.1 localhost
とでも書いておけばいい感じ。
DNSサーバーに身をゆだねていただきましょう(笑)
Googleカレンダーの同期ですが...ぶっちゃけそのために必要なファイルが入っていません(苦笑)
ネットで拾ってきてAPKを入れてあげればいいんですが、まとまって置いてあるところを見つけられず。
私は他のAndroid端末から吸い出していれちゃったんでなんともですね(^^;
こちらについては徒労日記さんの該当記事がありますので、そこを読めば細かく書かれていてわかりやすいと思います。
いらない中華アプリを消す件。これはずばり徒労日記さんのこの記事を読めばばっちり(笑)
有益な記事を書いてくださりリンク許可を頂いた徒労日記さんには感謝です(^^)
これだけやればほぼOK。低価格で実用的なAndroidタブレットの完成です。
実際のところ私の愛用のmeridianプレイヤーで動画等再生したところぬるぬるとスムーズに再生してくれますしWEBの閲覧だろうがなんだろうがサクサクと動作してくれます。
MicroSDに動画をいれておけば外出先でいつでも家族の姿を楽しんだりすることも出来ますので家族思いのパパにもいいかもです。
この価格でこの性能は正直「おかしい」とさえ思えますがそのスペックを割り切って使える人にはとてもおもしろいおもちゃだと思います。実用性のある(笑)
ボケてますが、こちらは兄弟機V702。
スペックの違いはたった一つで、液晶の解像度が「1024x600」になっている点。
昨年のKindleFireと似たよーな感じになります。
他のスペックは同一。価格は9680円(東映無線)なので、解像度が気になる人はこちらがオススメ。
とはいえ価格差2000円をどう見るか。
実際の使用感としては大差がないところなので、この辺りは拘りでしょう。
より性能があがった「フルスペック」と呼べるV712もあるんですが、そちらだと13580円ぐらいになってしまいます。個人的にはV702の方が好み。価格が安いからこそ割り切って遊べるというものです。
電池の持ちに関しては数時間でアウトって感じでしょうか。
私がテストした中では動画再生を3時間ほどしたら静かに息を引きと...じゃなくて電源がアウトしました。
液晶の品質ですが、まぁ価格なりです。
やや暗いかもしれませんが実用上問題ないと判断しています。
ともかくこの両製品に言えることは「価格で勝負」な訳ですから(笑)
ただ、最近PC自作ショップが取り扱うようになったAndroidタブレットに比べたら「はるかに快適」だと思います。
シングルコアで12980円とかしますからねあちらは。もちろん何の手間もないし日本代理店もついてるので価格なりのメリットがあるんですが、Android製品自体が品質もなにもないわな~と思ってる私としてはこちらを買って遊んでしまいました。
Kindleが出たらそちらを使うでしょうが、普段自宅ではiPadがありますし持ち歩ける7インチでよさげなもの...という感じで選んで行くと今回の2製品。敷居は高いもののかなり遊べる逸品でした。
個人的には入手出来るならV702がかなりオススメです。とはいえ価格の安いV701でも十分実用的ですし遊べます(^^)まぁ2000円程度の価格差ならV702もなかなかおいしいかと。
いやまぁ。その後里子に出まくってる訳ですが(^^;
なんか使える環境にするのが楽しくなってしまって...
あ、あと文鎮化した時は落ち着いてファームアップデートの手順を踏みましょう。7割方それで復帰出来ています。電源入れた時に少しでも液晶に反応があるかどうかが分かれ目のようです。
あと長時間のスリープからの復帰に1呼吸の遅れがあるので、電源ボタンを押したら少し待つようにするとイライラしないで済むかもです。