意外と悩むあのパーツ(2)...サウンドカード(デバイス)は追加した方がいいのか?

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 パソコンのサウンド。メーカー製PCにしろ自作にしろ、いまどきのパーツでパソコンが構成されていれば、基本は「標準装備」されている機能です。
 ノートPCであろうとデスクトップPCであろうと、たいていステレオ出力の機能はもっています(ヘッドホン端子ぐらいは最低でももっているはず)。なのでよほど特別のハードでもない限りは追加投資なしで音を鳴らすことが出来ます。


 それじゃサウンド系のハードって結構いろいろ売ってるけど...いらないの? と言われると答えは「むしろ売ってないと困る」だったりします。

 というか、ものすごく簡単な判断基準があって。

 今もってるパソコンで音を鳴らしていて、不満があるないか。
 

 あるなら追加でハードを搭載するのを検討すべきですし、特にないならそのまま使えばいいんじゃないかな、と。
 実際オンボードサウンドをある程度楽しんだ後...サウンドカードを追加して「おおっ」と感動した友人なんかもいるので、この辺りは感覚重視。

 わかりやすい例だと、音を鳴らしてないのに「サー」という音が鳴ってるものや、マウスや何かを操作しただけで「ザッ」とかノイズが入ったりするものも。PCのスペックが低いと出やすいという人もいますが、私はそこまで確証はもってません。マザーと積んでるチップによるかな、と。

 あとはゲームを大迫力で楽しみたい!!って人は間違いなく対応したサウンドカードなりなんなりの導入を検討した方がいいです。まるで違った体験が得られますから...
 3Dサウンドというか、効果音がまるで違うというか...オンボードサウンドは「そこそこいい感じに鳴る」感じに対して、追加したサウンドは「銃撃戦の雰囲気すら感じられる」感じというか。
 効果音だけでなく、音楽を聴いてても高音の伸びや低音の響きなども違ってきます。ただ、オンボードサウンドの味が好きだって人もいるので、なんとも。

 ただ、音に厚みが出たり、きちんとしたスピーカーを通すと差が結構あったりしますので、機会があれば店頭等で聞き比べてみるのもいいかもしれません。

 んじゃ、どんなのを買えばいいの...と言われると、これも結構好みが。

 音質重視か、効果重視か。あるいは、ゲーム重視かそうでないか...で結構好みが出てきます。

 デスクトップで、ゲーム重視なら内蔵ボードを使用した方がかさばらないですし(ゲームに対して音の遅れもないし)、選択肢もたくさんあります。

 ゲームを重視しない、多少かさばってもいい、音質重視だ...というならUSB接続タイプのものがおすすめかなぁ。内蔵タイプはどうしてもノイズとの戦いがあるので...PC内部はノイズがものすごいので、それがどうしても影響しちゃいがち。

 まぁ、ゲームしてると爆発音や銃撃音でそれどころじゃなかったりしますが(^^;

 例えば内蔵タイプだと...

 

  オンボードよりはノイズの影響も少なく(マザーボード上のノイズの影響も少ない)、5.1chのサウンドが簡単に楽しめる。何より安価。とりあえずこれを積んでおけばオンボードよりはいいんじゃないか...と値段的に「とりあえず」搭載出来る逸品。実は値段以上に音がよかったりします。入門機としては悪くないと思ってます。

 次は私も使用してるブツ。

 

 ゲーム用サウンドブラスターとしては最も安価な部類で、性能的にもそれほど不足はありません。FPSとかやってると、敵の位置が音からある程度判別ついたりして、結構楽しい。音質もいいし、ゲーム用の機能も一通り。スリムタイプのPCにも搭載出来るのもポイント高し。やや値がはりますが、それでも安価な方です。

 DTMを楽しむぜ!という人向けではないですが、ライトゲーマーから普通の使用まで幅広くカバーしてくれます。上位機種はさらにメモリが搭載されたりして、いろいろと楽しげですが...正直高い!

 予算はCPUやビデオカードに。で、サウンドは妥協したくないけど、ある程度予算を抑えたい...そんな人にもお勧めします。

 で、音質重視でDTMなんかも視野にいれてPCサウンドを本格的に...という人で内蔵タイプなら

 

 

  値段も高いですし、見るからにごついすごいやつ。性能も高級機種だけあって、不足はなくむしろオーバースペック。普通の人はあまりいらないかもしれませんが、音質を重視するなら選択肢にいれたいところ。

 まぁゲーマー向けではないので、ゲーマー向けの上位機種となると

 

 

 こんなのもあります。PCIeに差すタイプの最高級品です。最新にして最高。値段的にも手が出る範囲...ですが、私はここまではいらないかなーと思って先の商品に走ったのでした。ゲーマーを自称するならこっちの方が格好いいし、性能もいいんですけれどね...

 

 で、ノートPCユーザーやデスクトップでもとにかく音質重視...という人はUSBに差すタイプがおすすめ。例えば...

 

 

 Sound Blaster X-Fi Go! SB-XFI-GOは安価ですが、結構びっくりするぐらい音がいいのでノートPCユーザーにおすすめでしょうか。一時期ウイルス入りロットがあったりと不遇な商品なんですが、現在のアマゾン在庫分は大丈夫っぽい(サンプルとしては4月・5月に購入した人からは大丈夫と言われた程度のものなので確証はありませんが)です。

 手軽・安価・音がいいということで、なかなかの逸品。Sound Blaster Play! SB-PLAYも結構よい選択で、Linux等でも実績があるため、複数OSを試すマニアックなあなたならとりあえず押さえておいてもいいかも。ノイズ対策だけなら、こいつもなかなかに使えるアイテムです。手軽だし(^^)

 で、さらに上を目指して「音も妥協しない。MIDIも楽しみたい」という欲張り仕様なあなたにおすすめなのは...

 

 

 値段は高いですが、マニアな人ならわかってくれる「Fast Track Pro」ということで。ある意味定番の商品。

 再生してよし。録音してよし。MIDIコントロールもよし、と「定番」と呼ばれる理由がきっちりあるもの。ノートPCで自作音楽を楽しむぜ!って人にはこれを是非おすすめ。ニコニコ動画に投稿してる友人もこれを導入してから、結構音質がよくなっていたので、はっきり効果がわかった好例。...例として問題がある気もしますけれど(^^;

 で、楽器を中心に考えて「PCを中心に楽器等も含めて、音楽やるんだぜ」という人には...

  

 

 位置づけとしてはこの値段で「入門機」扱いされてますが、性能はきっちりあります。というか、これで満足出来ないなら青天井のオーディオ地獄に踏み込む覚悟が必要かと。個人的にはDTM系一押しの商品だったり。ただし、音を聞く...という今回の記事の趣旨からすると「ボールに限りなく近いストライク」かな。

 まぁ、こんな商品もあるんだよ、ということで。

 実際は楽器店などで店員さんと話してみるとわかりますが、どうして奥の深い世界ですので「PCで音を聞く」ではなく「PCで音楽を作る」方向の商品を探す時は、店員さんや周りの詳しい人に相談してからの方がいいかと。なんせ癖があったり好みがあったりしますので...

 

 内蔵音源の話からちょっととんでしまいましたが、一万円以下の商品でもかなり音質が変わってきます。特にオンボードの「サー」というノイズを嫌う人は、安価なものでもいいので試してみて欲しいかな、と。試して気に入らないから金返せ!と言われると困るのですけれど。Amazonの悪魔はそこまでは責任を持てません。あくまで私の趣味で(しかもAmazonから選んだ)商品です、ということで。

 実際、効果はあると思うんですが...人によるので。

 あ、あと内蔵サウンドでもそうですが、スピーカーがしょぼいと音もやっぱりしょんぼりになるので、それなりのものを使用するといいです。私は懐かしいソーテックXKENWOODのアレについてたスピーカーと、後から買ったアンプの組み合わせですが、なかなか迫力があって楽しめています。

 そこまでやらなくても、結構いい音が楽しめるスピーカーとしては... 

 

 Amazonでは定番のスピーカー。ちょっと大きいですが、迫力あるサウンドが手軽に楽しめるのは確か。

 ただ、場所とっちゃうから...環境によりけり。

 個人的にはちょっとした違いを楽しむ安価な商品として

 

  こんなのを勧めてみたり。安価な方ですけど、音はそれなりに楽しめますし安価なサウンドデバイスと組み合わせると、総額1万円に行かない買い物なのに「うそ、こんなに違うんだ!?」というぐらいPCのサウンドが変わってきます。

 MP3を聞いてても違いがわかるぐらいですから、試してみる価値はあるかと。少なくともオンボードサウンドと、PCにおまけでついてきたスピーカーの組み合わせよりは遙かにいい音になります。

 安価でも結構いける商品というのはあるので、上の方の安いサンウドデバイスと組み合わせて、環境構築してみてはいかがでしょうか。まずはスピーカーだけ交換する...のでも、結構音が違ってきますよ(^^)

 

 

 

 

 

※なんでWAVIOがないんだよ!という人もいるでしょう。

 わかってますって!

 

 ゲームなんてやらない。音が高音質ならそれでいい。そして安ければもっといい。そんな要望に応えて登場したONKYOの安価なサウンドカード。この値段としては最高の音質が得られます。ゲーム向きではないと思いますが、裏のド本命とでもいうか。サウンドブラスターは嫌いだ!という人にもお勧めの逸品。

 

 石油コンビナートのあだ名は伊達じゃない!と言われた定番のSE200がパワーアップしてしまった、ある意味で直球の商品。聞いてよし。録音してよし。ノイズ対策も徹底され、ONKYOの本気が伺えます。ゲームは無視。音だけを重視するなら、サウンドブラスターより根強いファンのいるこっちを選択する方がいいかもしれません。定番のSE200の改造機よりこっちの方が安定して音がいいと私は思ってます。下手な改造より、正規のいいやつってことですかね。ONKYOはユーザーの心をわしづかみです。

 そして、裏の番長というか...秋○原のヨ○バシカメラの売り場の店員さんにも「これ買って満足出来ないなら、私が困ってしまいます」と言われた逸品が...

 

 

 これ。USB接続タイプのド本命。売り場の定番。これとスピーカーのセットでデモを行っていること多数、とよく目にするサウンドデバイスNO1かもしれません(東京の量販店限定かもしれませんが)。

 使いやすい。性能もいい。音もいい。値段も(やや)安価。下位機種より5000円程度足しても、こっちを勧めたい。魅力溢れる商品です。音にうるさい人も「まぁ、これなら」と言える音質。ONKYOの妥協なき精神が息づく逸品だったりします。

 

 ただ、全般的にONKYOは音はいいけどゲーム向きじゃない...というのが私の感想なので(異論はあると思いますが)、今回はクリエイティヴメディアの商品を中心に記事を書いていたのでした。ただ、外すわけにはいかないので、最後に特集する感じにしてみました。

 ゲームをやらないなら、SE-90で相当満足出来る再生環境になると思いますけれど。

 そこまでこだわりがないなら、上の方にあった安価なデバイスでもオンボードに比べると「かなり」良い音が楽しめるようになるかと思います。

 量販店の売り場でデモってることがあれば、一度その音質を体験してみてください。

 それでも「オンボードでいいや☆」という人もいるので、そういう人はオンボードサウンドで十分満喫出来るでしょう。スピーカーをちょっといいのにするだけでも、オンボードでも結構楽しめるって人もいるので。この辺りは感覚とか趣味とかの領域なので、自分の感覚で試してみるしかない気がします。

 

 

※6/8追記

 思ってたよりアクセスが多くてびっくりしています。記事はあくまで個人の趣味全開ですが(笑)、音の世界はいろいろと趣味まじり。逆に「あれがいいぜ!」「こいつも悪くない」なんて話が活発になってくれると面白いかな、と。

  懐かしいMT-32をいじっていた世代としては初音ミクから始まったブームで、曲作りをしてくれる人が再び増え始め、PCを使った編集に苦労してたりするのを見ると、また面白い時代になったかな...と思うのです。

 まぁ、そこまで本格的でなくても、今よりちょっといい音で鳴ってほしいな...と思う人は、音の環境をちょっと見直してみるといいかも。値段以上の満足があるといいのですけれど。


※6/11追記

 メールで突っ込みをいただきました。

「一応、オンキヨーのPCIカードは、3.3V専用のPCIスロットには利用できないので、注意が必要です。
(HPのML115をクライアント機として使う場合など。)
あとオンキヨーの外付け音源は、ACアダプタが巨大なので買ってきてビックリしないよう、これも注意が
必要です。外付けスピーカも含めて、ここいらへん言及しているページが少ないですね。」

 とのことです。持ち主ならではの貴重な情報ありがとうございます。