新しくてなつかしい。魔法少女リリカルなのはの原典の再解釈、最高のクォリティの映画がついにBD/DVDに!

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 これを買わずに何を買う。これを見ずして何を見る。これを知らずして、何を語るか。などと、劇場で並んでる人が熱く語ってるのを尻目にパンフレットをガン見する男。ただ無言で開演を待つ人。何度目かわからない体験に、また劇場に来てしまった人。

 

 公開当時、様々なファンがため息と(一部絶叫)共に感動した、あの映画がついに家庭で楽しめる!というわけで、当ブログの管理人が「これは人生の一部である」と言い切ってしまう熱血魔法少女バトルアクションアニメ「リリカルなのは」シリーズの無印初期を再解釈して作られた劇場版がついに発売されます。

 

 リリカルなのはは3シリーズありますが(アニメ版。漫画では第四期と呼ばれるその先の物語が展開中)、これはその一番最初。原典にあたる初期作品を再解釈、再構築した映画。見た人はわかりますが、クオリティが高いのはもちろん、後から増えた設定や当時はなかった設定を踏まえて再解釈されているため、後期作品から入った人にとってはこちらの方が入り込みやすい。

 また、当時は主人公のなのは側ばかりにスポットがあたりがちだったストーリーをもう一人の主人公フェイト側へも大きく広げ、ただの悪役(実際TV版では相当身勝手な母親にしか見えない)だったフェイトの母プレシアの細かい部分までも掘り下げて描いています。

 コスチュームの差異等、マニアならマニアなりに。そうでないならそうでないなりに楽しめるんじゃないかと。

 いままで見たことない人はここから入るのもいいんじゃないかと思います。

 アニメの金字塔マクロスシリーズのように、あくまでも劇中劇として映画を作ってるようで、この映画も実際は「物語の中で成長した主人公達が協力して幼い頃の事件を映像化した」という設定の元作られてます。

 なんで、相当なマニアにとっては「ニヤニヤ」してしまう部分もいっぱい。「ああ時空管理局の宣伝も兼ねた映画なんだな」と思って見るとなるほどって部分もあるし「主人公達の心情を後から聞いたからこういう解釈か」ともとれますし。まぁ設定マニアのひとなんかにはたまらないものがあるんじゃないかと。

 ストーリーラインはまったく変わっていない(微妙に違うけれど)ので、初期シリーズを今全話見るのはちょっと...という人にもぴったりだと思います。

 MOVIE 1とのことなので、当然2とか3とかやりますよね?とファンは思ってるところですが、家庭用のディスクが出るってことは、そろそろ続編の話も気になるところです。

 そして、学研の雑誌において古くからなのはのコミックスを書かれている長谷川光司さんが描くコミックス版。こちらも是非読んで欲しい。映画を見た後に読むと「こう変えてくるのか!?」と思うほど違う。バトルシーンも含めてともかく格好良く...そしてキャラクターは生き生きと。

 映画版とも違う展開、それでも大きくは変わらない物語。やはりこの人の書くなのはは怖くて格好いい!と私などは歓喜してます。映画版を見た後読むのがよいかな、と思いますが先に読んでも問題なし。

 この機会に是非一読を。この人の漫画は今連載されている第四期の漫画とも違った、古くから関わってきた人の書く「力」が確かにあるので。...今連載されている第四期漫画はまた別の魅力があるんですけれどね!

 あと、もしブルーレイ環境をもってるなら是非ブルーレイで。なのはシリーズ初の高画質が楽しめる(はず)ですので。DVDのがちょっと安いんで、悩みどころなんでしょうけれど...いっそ両方の初回版買おうかな、とじたばたする最近だったりします。