先日のAMD勉強会でいただきもの（正確には後日郵送されてきたんですが）として昨日発売になった新型APUとマザーボードを頂きました。発売日まで書いちゃだめよ？めっ！という感じで今までは適当にテストなどしていたんですが、実際に発売になって見るとその価格と性能にはびっくりさせられます。
すでに様々なサイトでその性能は記事になってしますので、今回は配布された評価キットと発売されたＳＫＵそれぞれ。実際に使ってみた感想などまとめましょう。少し置いてからベンチマークを含めて性能についての記事を別途あげたいと思います。
まず今回の評価機ですが、APUは最上位のA10-5800Kとなります。
あ、あれ？これは...
ほっ...よかったちゃんと中身がある...って...
バルクかよ！？（笑）
APUの大きさはぶっちゃけ今までと大して変わらないわけですが、むしろこの緑のケースの方が貴重かもなぁ...と思ったり思わなかったり。でもCPUの保存用にこれすっごい便利です。別売りして欲しいぐらい。
刻印見ると2011なんですよね。製造は今年だと思うんだけど...
まぁまさかのバルクだったのでCPUクーラーを別途用意する必要がありました。
届いた時点で公式にＦＭ２ソケットに対応をうたっていたのは...この子ぐらい。
かつて一世を風靡した「Andy」ことANDY SAMURAI MASTER。その直系の大型クーラーKABUTO2です。冷却性能には定評があるんですがいかんせん大きくてヘビーヘッドな構造。とはいえ性能には折り紙付きです。
ちょっと高くついたんですが（まだ新製品ですしねぇ...旧型のKABUTOなんて特売だと1980とかみるんですが...）
まぁ実際の発売日にはFM2用のソケットアダプターが無料で配られていたり結局普通に流用出来たりとかあったんですが、まぁいいんです。このクーラーの性能も知っておきたかったし。歴代ずーっと買ってるんですから今回も買ったんです（いじいじ）。
毎回サイズのクーラーばっかり買ってるなぁ...
気を取り直して次はマザーです。
GIGABYTEのA85チップセット搭載のフラグシツプマザーです。SATAのケーブルが３本ほど同梱されてたのが地味にうれしかった（苦笑）
A85チップセットは発売日直後はどうも品薄になりそうな気がしたのでこいつはうれしい。もともとGIGABYTEのファンですから出来れば推して行きたい製品。
次回の記事でマザーの性能なんかにも触れますが今回はざっと流します。
中はこんな感じ。コストダウンのためかGIGABYTEらしいカラーとは言い難い感じもしますが、これはこれで。配線等見ても結構いい感じの設計のようにも見えます。そんなにえぐい設計じゃないので安定性も期待出来るかなーと。
ここまできたらやはりメモリも新調しようというとで選んだのが...
AMD純正メモリ！！
ぶっちゃけネタです（笑）
どうせならAMDだよな！というのと、今回のA10から正式にもっと高速なメモリに対応してるんですが...低価格なのが売りのAPUにまだやや高いメモリってのもどうかなぁ？というのがひとつ。安定重視で今回はこのメモリでテストをしています。
後日高速メモリが安くなったらこいつは先日購入したA8に移植して16Gにしてしまおうかと考えています（SandyなメインPCに流用してもいいし）。
メモリのスピードはAPUの性能に大きく影響しますが、逆に普及してるメモリだと性能はどうなるんだ？というのも興味がありましたので。
これに手元にあったケースと電源を流用して１台仕立てあげました。
Windows7でテストをしていたんですが、その性能は...うーん難しい。
正直なところA8-3870Kとの差は少ないのが体感の正直なところ。
Llanoコア（Ａ８）からPiledriverコア（Ａ１０）に変わったのもあるんでしょうが、上昇したクロック分性能があがったかというとそんなこともなく。今回から搭載された拡張命令が活かされるとかなり早いんですが、そうでなければＡ８とあまし変わらない感じです。
これは入手前からだいたい想像はしていたんでそんなにショックはなかったりします。コアも違ってますしね。
GPUはただでさえ強力だったA8から比べても普通に１０％から１５％の上昇があったと思ってくれれば。
今から買うんだったら無理にＡ８にする必要はまったくありませんなこれは。
勉強会でも言ってましたが、ＦＭ２ソケットは今後長く使いたい（ＡＭ２ソケットと同じイメージ）と言っていました。ＦＭ１はほんとすいません...ということらしいのですが、まぁ最後のAPUがA-3870Kならいいかなーと私は思います。普通にそこそこ早いし（＾＾）
実際に使った感触では価格を考えると恐ろしい製品だというのが実感。
1万前後のＩＮＴＥＬの製品と比べると間違いなくこちらにアドバンテージがある。
けれどＩＮＴＥＬにはＡＶＸがある...そこをどう見るかでしょう。
GPGPUの活用等いろいろと話はあるんですが、ＡＭＤの弱いところで対応ソフトがなかなか増えてくれません。ＩＮＴＥＬの新しい命令セットはペガシスのTmepgなんかがとっとと対応してくれていてその効果を味わうことが出来たんですが、海外のメーカーの製品がちょこっと対応しているだけでは日本国内だとなかなかその性能を体感出来ないという。
低価格ＣＰＵでエンコードとかするの？という部分はあるんですがそこはｉ３に勝てないところでしょうか。でもまぁＡＶＸを使用しない勝負になると...個人的にはＡ１０の圧勝と言った感じ。新型のＡ８でもそれは同じ。
ＧＰＵの性能がともかく優秀なのでそこだけでもかなり使い勝手がいい。ＣＰＵ部分もなんだかんだでネイティヴクアッドコアな訳で。勝負するならもう１ランク上のｉ５がライバルになるでしょうか。
ｉ５相手だとCPU部分で負けてGPU部分で圧勝といういつものAMDの製品の説明になっちゃうんですが、実際そんな感じです。
とはいえ今回発売されたラインナップでは私はＡ１０－５８００Ｋは推さないかな、と。
私が注目してるのは発売されたラインナップのうちだとＡ１０－５７００がかなり魅力的。
末尾がＫではないのでクロックアップ等で楽しむ商品ではないんですが、クロック差がそれほどない（５８００Ｋは４．２／３．８Ｇで５７００は４／３．４Ｇ）ところでＴＤＰは５８００Ｋの１００Ｗに対して５７００は６５Ｗだったりします。
発熱やらなんやら考えても無理している５８００Ｋよりは５７００で手堅く組んだ方がいいかなと。価格的差は500円～1000円程度のようですから絶対性能をとるかどうかなんですけれど。
あとはようやくCeleronキラーといえるＡ４－５３００。性能的には最も低い製品ですが、それでもそこそこの性能があって5000円切り。事務機としてＰＣを導入しつつも昼休みにちょっとしたオンラインゲームなら遊べてしまうポテンシャルがあります。まぁ性能的にはだいぶ低いんですが、価格を考えると優秀。ほんの少し予算を足せばＡ６－５４００Ｋに手が伸びますのでこいつを叩きまくって性能を引き出してもいい。
Ａ８はもう少し価格が下がるとかなりおいしいところ。価格差からまだＡ１０の方が（ＧＰＵの性能的にも）魅力が強い感じがします。とはいえA8-5600Kなら9800円と１万円切りですから価格性能比は悪くない。
実際のところA10-5800KとA85マザーのセットですでに２万円を切っているものがありますので（友人が買ってきたのはＡＳＲＯＣＫのマザーだったかな）、最初のご祝儀相場からして価格は十分に安いと思います。
動画エンコードをするＡＰＵなのか？というのは置いときますが、やったとしてもそこそこのスピードが出てます。まぁ旧製品のTmpegencの4.0でテストしたんですが、旧世代i5と比べて負けてないぐらいのポテンシャルとだけ言っておきます（ｉ７には負けてるかな）。
１２０００円前後でＣＰＵとＧＰＵがセットになった商品として考えると十分以上の性能をもっています。
ゲームは解像度次第ですが結構重めのゲームも遊べてしまうのが面白い。
A8の価格がこなれるかA10の価格が下がれば、メモリ込みで22000円ぐらいに一式が収まるんじゃないかと。
そうすると安い電源とケースと組み合わせれば新世代の29800なPCは相当性能のいいものになるな...というのが今のところの感想。
39800のショップブランドＰＣですでにA10搭載のものを見かけていますので低価格ＰＣの性能が底上げされたなぁ...というのが実感です。この価格帯はもともとｉ３があるかどうかってところなんですが（通常はPentiumかCeleron）、その中にまじるとかなり魅力のある製品です。
初っぱなから強気な価格をつけがちなAMDにしては珍しくユーザーから見ても「適正」な価格で登場した今度のＡＰＵ。
次回はいくつかのベンチマークを混ぜながらこの製品を使うユーザー層の話などしてみようかと思います。
ぶっちゃけ金のないゲーマーには最適なソリューションになるかも？（肌色過多なゲームが大好きな人には福音かもしれませんよ？）
※追記
なんで実際の画面とか出さないの？というのがあるんですが、えーと多少は写真とってるあるんですが...白状すると...遊びすぎてクラッシュしてしまいました（涙）
現在ＯＳから再インストールしなきゃいけない状態なので週末まで待ってね...下手すると自腹でマザーを買わないといけない事態に...（汗）