最新IMEで武装せよ2...「そんなIMEで大丈夫か?」「一番いいのを頼む」

 先日の記事はおかげさまで結構な人に見ていただいたようで、それなりに反響がありまして...メールやtwitterでのご意見もいただきました。ありがとうございました。

 その中でいくつか気になる話がありましたので改めてIMEについての記事をもうひとつ書くことにしました...気になる話というのは、

「Windows7だからIME2010ですよね!」
とか
「Windows7だから最新ですよね!」
という話やご意見。twitterでもそのように言ってる方が多かったのでうーん...と思いまして。

 Windows7だから...というより、Office2010をプレインストールしてるモデルだからIME2010というのが正解なんだと思います。Windows7の標準IMEはOfficeが入ってない場合はIME2003のサブセット(でもVISTAとは味付けが違う)です。

 では、実際に自分のIMEがどのバージョンなのか調べてみましょう。

 

 

 バージョンの確認方法を教えてくれているページはこちらです。



 前回の記事にも書きましたが、最新のWindowsだからといって最新のIMEとは限りません。法則として考えるなら「最新のMS-Officeが導入されていると最新のIMEになる」ということでしょうか。
 実際にマイクロソフト自身がOSに付属のIMEとOFFICEに付属のIMEは違うものですよ...とアナウンスしているページがあります。


 マイクロソフトによるIMEの違い

マイクロソフトにとってOS付属のIMEは「あくまでもサブセット」という位置づけのようです。エンジンは同じなのですが、搭載する機能や変換の味付け(アルゴリズムなのかもしれませんが、正確なところはわからないので今回は味付けと表現します)で差をつけています。
 また、先のマイクロソフトのページにも明記されていますが、VISTAに搭載されていたのはあくまでもIME2003のエンジンベースであり、Office2003に搭載されていたIME2007より古いもの...さらにそのサブセットだということに注目してください。7もそう。

 IME2007のサブセットは結局搭載されなかったんですよね...強化されたらどうなっていたのか、ちょっと気になります。

 以前のこと(2008/02/14)ですが、元日本マイクロソフトの古川さんのブログでOS添付のIMEとOffice添付のIMEの違いについて愕然とした...という内容のものがありました。(2008/02/14)

 (上記文章クリックで古川さんのブログの当該記事に飛びます) 

 この時比較になったのがまさにIME2007とIME2003だったわけで。...いや実際IME2007は記事の通りの有様だったんで私も他人の家でそっとOS標準のIMEに戻したりしていました(笑) ディフォルト時はいいんですが、学習が進むと...むむう。もう少しがんばって教育してあげたかった...

 開発時期の関係もあってVISTAには搭載されないのはよくわかるので(そもそも2005年ごろにはVISTAは出ていておかしくない「予定」でしたしね)、ああWindows7はこのIME2007がもう少しまともになって搭載されるのかな...なんて思ってました。というか、まともになってくれないととても使えないというか...

 IME2007の感想は私も古川さんと同様で。むしろ...それがあったからこそATOKに走らざるを得なかったというか。

 7では...実際にはVISTAに搭載されたIME2003のサブセットをもう少しだけ人に優しく(比喩ですが)したものだったという。

 じゃあ次のOffice2010は...というと先の記事にも書きましたが最新のIME2010が搭載されました。

 ものすっごい邪推ですけれど、先の古川さんの記事の反響、そしてその声がMS社内に届いたのか...あるいは自分達でも気づいていて「ぐぬぬ」となっていたのか...まぁどうなんだかわかりませんが、IMEをともかくよくしようとしたのは確かでして。

 IME2010の特徴として妙な偏った言葉もスムーズに変換出来る(例:同人の東方シリーズの人名とか)など、割と面白い強化がされています。(こちらにも検証された方が...)

 また、実際に私もしばらく運用していますが、明らかにIME2007と比べると「すっごい進歩」しているかな、と。逆にIME2003からは順当に進化(この微妙なニュアンスの差が個人的な心情だと思っていただければ)しているかな、と。

 ものすごく簡単に表現すれば「ちょっと前のATOKぐらいにはなりました!」というところでしょうか。細かいところではATOKの方が上なんですけれど、標準添付のIMEとしてはかなりよいものになったかと。

 実際に検証されている方のページがありました。生駒日記さんの2010/01/12の記事です。

 実に細かく見ている人達がたくさんいますので、私個人として検証したものは記事にしませんが、所感としては「Google日本語入力より私はIME2010を選ぶだろう」ということ。そして、「そうはいってもATOK2010の方が自分好みだしかゆいところに手が届くのでATOK2010を買うだろう」と。

 でも人に金出してATOK買おうよとはいいずらいので、強力になったIME2010は本当にうれしい贈り物。

 OfficeXP以降をもっているユーザーは自己責任ながら、この恩恵にあずかれるわけで。

 (上記文章をクリックでIME2010のダウンロードページへ)

 現在の日本語入力環境に不満を持っているなら、ちょっと試してみて欲しいかな...と思うのでした。というか、これだけのものが作れるのなら2007の時にやって欲しかった...本当にIME2007ってばもうね...(以下愚痴が長いので省略

 条件があるとはいえ、それなりに使えるようになったIMEが無料提供されている。これって結構画期的なことだと思うし、マイクロソフトの自信なのかな...と思ったりも。

 実際、Windows7+Office2007にIME2010を導入した環境はすこぶる快適で。Office2010を買わない人はIMEだけでも最新にした方がいいな...なんて思うのです。

 次のWindowsがこのIMEのサブセットになるなら...

 Windowsの評判を上向きにする好材料かな、と思います。ATOKが嫌いな人はむしろこっちで。

 さらにいえば、VISTA後期から最近まで売られていたOffice2007搭載PCを購入した人は、IMEだけでも一番いいものにしちゃいましょうよ! と。

 私的には「一番いいIME」は歴代の中でもこのIME2010だと思います。

 なのでタイトル通り、一番いいのを使ってほしいかなと(笑) そんなIMEというのは...私的にはIME2007。

 IME2003の系列は、結構好きだったり(^^;