写真を見てくだされば言いたいことはわかっていただけるかと思います。
この写真を見て涙が出そうになりました。自衛隊の本領は戦いではない。殺した数より守った数の方が多い組織だと言われていますが...まさにそれを具現する写真で。
そして...この写真を見る前に友人が送ってきた一通の短いメール。
そのメールに心を震わされていたから。
千葉の某所に勤めているその友人はなかなか休みがとれません。とれたとしても不定期で、なかなか会うこともかなわない。先週末ようやく会えそうだ。酒でも飲もうよという話になっていました。
飲んだとしても薄い梅酒を少しなめる程度の彼だけど。仕事がら深酒はしない...そんな男だけど本当に楽しみにしていて。ようやく久しぶりに会えるなと思っていました。会うのは千葉県の津田沼あたりでどうか...そんな話もしていたんですが...
金曜日のあの震災でそれどころでもなくなってしまい。こちらも疲れ果てていた土曜日。起きてみれば彼からの一通のメールが届いていました。
「ちょっと仕事しに行ってくる。帰ってきたら飲みにつきあえ」
...本当は休暇のはずの彼からのメール。
彼の仕事は陸上自衛官。
職務上何をするとかどこに行くとか言わない男。
非番のはずの彼が仕事に行くというのですから...どこに何をしにいくのかは私にもわかる。覚悟を決めて行ったんでしょう。
こちらの返事は「わかった。頑張れよ」の一言。
帰ってきたら薄い梅酒をいくらでもつきあうよ。
彼のような友人を持ったことを私は誇りに思っています。