大手の安酒もいいけれど...安くてうまい焼酎「黒霧島」を楽しむ ~霧島姉妹を味わう

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 霧島と言ったら...武闘派戦艦...ではなく宮崎の霧島酒造が作り続けている焼酎の銘柄です。
 世のお父さん達が「うーん金欠だしここは安い焼酎で行くかぁ」とばかりに大手酒造が作った安い甲種焼酎に手を伸ばすのはよく見る光景ですが...
 正直なところ「割る」ならそれでもいいんですがロックやストレートでっていうと芋焼酎や米焼酎、あるいはそば焼酎かな...とも思います。
 ただどうしてもいい酒は高い。これはもうしょうがないところで、だったらバランスのいいところでいい酒ってないの?というと代表格がこの黒霧島になります。
 芋由来の甘さが香りそれでいてどぎつい部分はなく。ロックでよし。割ってよしの万能の酒と言ってもよく。
 居酒屋に行けば大抵はおいてある焼酎です。
 それでいて比較的安価であり(まぁ焼酎の中ではほどよい方)入手性も極めて高いです。まぁたいていのスーパーにいけばありますしコンビニでも置いてあるところがたくさんあります。
 一升瓶は邪魔だなあという人はチューパック(紙パック)もあるのでゴミも出しやすいでしょう。
 個人的に「手土産酒に困ったらこれ」の銘柄のひとつです。日本酒が苦手な人にも飲みやすく...夏は割ってよし冬はあっためてよし。
 それと霧島の焼酎の特徴に「酒屋やイオンなどの大手スーパーで安売りしていることが多い」というものがあり。
 私も昨日1.8Lのチューパックを購入しましたが税込1500円とお手頃でした。通販より安いぐらいです。
 まぁそんな大きなサイズは...という人は900mlとかの小瓶を買ってちびちび飲むのがよいとは思いますが。
 居酒屋の定番は黒霧島ですが、入手性の高い霧島には他に「白霧島」があります。リンクでは25度を貼ってますが、個人的には20度の方が好み。
 さらに風味を増していて酒好きにはこちらだと思うのですが、定番は黒ってことになってるので今回は参考出席。
 黒霧島と白霧島の違いはというと、使っている麹が「黒麹」か「白麹」の違いがあるのと白霧島は芋麹焼酎をブレンドしていることがよくあげられます。
 より強みを増した風味(Gテイストが味わえる)とふくよかさと辛さが増して「ああ...焼酎とはこれだよな...」という感じに仕上がった酒です。
 最近の製品ではあるのですが、ファンは増えてるみたいですね(^^)
 後は...通販業者がしきりに「稀少!」とか煽ってる赤霧島があります。
 ぶっちゃけるとまったく稀少ではないです。入荷タイミング(出荷タイミング)にもよりますがスーパーでもどこでも入手は出来ます。
 ただ品切れになってるタイミングはあるかな...
 もともとは「幻の芋! ムラサキマサリを使った焼酎!」というのが売りなのですが、発売当初はともかく現在では定期的に出荷がされるようになってきて安定供給されています。
 大手スーパーが特売の目玉にしやすいためわりと頻繁に「お一人様1本まで!」とか言ってセールをやっているのが現実です。
 基本的な出荷は春と秋ですが、バイヤーのもくろみ通りに売れないなどあって様々な店を回るため変なタイミングで大量に入荷したりもしています。
 これらをまとめてごっそり仕入れるのがうまいのはやはりイオンですかね...冬とか初夏に突然ごそっとどっからかもってきたりしますから。買う方はありがたい。
 まぁ確かに霧島の系列ではやや高めですが...数百円差なので気にしない人は気にしないかな...
 味わいは深く濃い。芋焼酎特有のなにもかもがふっとんで「甘く気高くそして濃厚」と言っていいかなと。
 プレミアム焼酎ともいうべき存在ですが、騒ぐほどではありません。うまい酒。その程度に思っていいかと。
 芋焼酎が苦手な人でも楽しめる変わり種の極旨焼酎とでも思うといいかと思います。個人的には好きだけど常飲するにはどうかな...というところ。
 一瓶買ってちまちま半年かけて消化するのにいいかな...と思ってます。
 そう考えると定番となってる黒霧島はコスパよし味わいよし入手性よしと優等生ですね(^^;

 酒飲みが体を労る酒とか変なことを聞いたりもしますが、体への負担を考えると確かに焼酎は負担が少ないのかな...とも思います。実感として。
 出来ればストレートやロックではなく炭酸で割って飲む方が負担は少ないんじゃないかな...とは思いますが。
 さすがに安い甲種焼酎に比べると1.5倍程度の価格にはなりますが、その分量を控えめにして楽しめる。うまい酒。
 ぐいぐい飲む昭和飲みもいいのでしょうが、個人的にはそれなりの酒をそれなりの量でするすると飲む。そんな飲み方が好きです。
 そう考えるとこの味わいでこの価格で入手出来る黒霧島はいいなぁ...なんて思ったりしています。
 冬はお湯でするっと割って暖まるのがお勧めです。
 安酒のカテゴリーの中に入るものですが、十二分に楽しめる。
 安くてうまい酒をするすると楽しむなら心に止めておいて欲しい一品です。冬の鍋にもあいますよ(^^)

※霧島といえば他にもいろいろな霧島がありますが入手性は...どうなんだろう。地元なら全種いけそうですが。
 例えば茜霧島。


 なんだこれって言われたら2017年から出荷を開始した新しい霧島のブランド。赤霧島がある程度安定出荷出来るようになったために作られた新しいプレミアムブランドとも言われています。
 実際そこそこ高い(笑)
 黒と赤を比べれば癖は赤の方が少ないと言われますが、さらに澄み切った味わいへと向かった感じの味わいです。
 超フルーティな芋焼酎と友達には説明していますが、売ってるところがまだまだちょっと。個人的にはこれは売れるなぁ...と思ってますがどうなるか。
 見かけたらひとつ買ってみて欲しい新製品ではあります。


 ゴールドラベルはそれこそあんまり売ってない霧島。
 高い=旨いわけではないんですが、飲んだ中では文句なしに「うまい」と思った焼酎のひとつです。ただやっぱりちょっぴり高い(ノ∀`)
 とはいえ味を考えるとこの値段でも相当コスパのいい酒で買えるなら買っておいて損はないと思います。
 系統としては「洗練された白霧島」と言ったところでしょうか。芋臭さの少ないフルーティさは目を見張るものがあります。
 甘みは少なくすっきりとした味わい。シャンとしてピンと立った芋焼酎なのに芋の味わいが薄くてフルーティ。独特の味わいは確かに癖になる。
 けど売ってないんだな、これが(笑)


 金霧島はそれこそ変化球。冬虫夏草+黒霧島が合わさったまったく新しい格闘技...ではなく新しい味わいの焼酎です。
 私は1回しか飲んだことがないので語れるほどのものはないのですが、なんというか...うん。これ焼酎っていうかスピリッツだよね!というか。
 ゴールドラベルとよくごっちゃにされるらしいですが、見た目に「まるで違う」のです。金色の霧島はこっちです(笑)
 黒宝霧島などと並ぶ「健康酒」として生み出された新しいカテゴリーの酒ですが、まぁ高いのであまり買うことはなく。
 ご贈答品として結構いい感じなので送られると嬉しい酒ってことで。
 周りには「霧島が作った養命酒とかそんな感じ」とかわけのわからないことを言ってますが、それだけ説明に難しい酒です。味より健康重視かなぁ...
 役員上がりで定年した方とかを友達に持ってるとまれにご贈答品でもらってたりしますので、そこでご相伴になることがまれによくあるかもしれません。まれに。


 とりあえず今まで紹介した霧島シリーズですが、ある程度飲み比べ出来るセットも出ています。
 珍しいのは宮崎限定の「霧島」ですか。黒とかなんにもつかない普通の「霧島」です。
 残念ながら私は飲んだことがないんですよねこれ。一度試してみたいのですが...
 手軽に飲み比べが出来るのは面白いと思います。

 いかがだったでしょうか。
 手軽に入手出来てそれなりに安くて旨い芋焼酎黒霧島。
 そしてその姉妹達。
 安酒飲みがちょっとお小遣いを足して旨い酒にありつこうとしたらまず手を伸ばして欲しい酒だと思います(^^)