古いPCをなるべく安くバージョンアップする。

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 いつものようにPC WATCHの記事を楽しみながら読んでいると、尊敬する西川和久氏(DOS/Vスーパードライバーズなんかは初期からPC-AT機…これも古いいい方だなぁ…にさわってた人なら、懐かしいはず。プログラマーとしてもライターとしてもすごいのに、そこから派生してとうとうデジカメ使ったグラビアカメラマンまで。どこをとってもうらやましい(笑))が、激安クアッドコアPCの記事を書かれていました。秋葉原に年中行ってる身からすると、確かにきりつめたり、特売を併用すれば5万以内で組むのは簡単にできます。
 けれど、もう一台増やすのは出来れば勘弁してください、という人も多いのは事実。特に妻帯者の方とか、部屋が狭い人(私がそうですね)には切実な話です。タイムリーなことに、自作PCのメリットであるピンポイントなバージョンアップを友人宅でして来ましたので、今回はその内容をご紹介。
 まず、友人宅のターゲットPCですが
 CPU:athlon(サンダーバード)1G
 …この時点で、流用可能なパーツが結構絶望的でした(苦笑)
 使えるのは、ケースとHDDのみ(光学ドライブはただのCD-ROMだったので、交換したいと要望があった)。
 まぁ、それでもなんとかなるものです。
 まず、ビデオカードは今どきの内蔵ビデオの性能にすら負けてますので、この際コスト削減のために内蔵ビデオで行くことにしました。また、今までAMDだったため抵抗なく次もAMDにしようよ~と持ち主が言ってくれたため、さらにコストを削り、性能を上げることが可能になりました。
 まず、マザーボードですが、780Gか790GX搭載を前提にして物色。jetwayのHA06-ULTRAが14800円で購入出来ました。さすがはZOAです。秋葉原で二番目に安い店は嘘じゃなかった(笑)
 性能を求めないなら、1万円以下で690Gのマザーとかがごろごろしてるので、さらにコストも削れるのですが、予算は3万円あることですし、ここだけでも豪華にしてみたのです。
 CPUも同じZOAでAthlon X2 5050e(リテール)が7350円でした。これに、クレバリーあたりでノーブランドのメモリ1G X 2で2000円なりを追加しますと…ほぼ、リプレース終了です。光学ドライブは、ついうっかり忘れていたので、T-ZONE PC-DIYでパイオニアの215Dを2480円で購入。ソフトは今回無しでOK(フリーウェアでこと足りる)。
 不安があったため、電源も同時に購入しました。AbeeのZUMAX ZU-420W。420Wで3980円はお値打ちです。
 ちなみに、今まで表記したものはネット通販と同じ価格ですので、もしかしたらもっと安く買える時があるかもです。

 当初予定3万円だったのですが、ちょっとオーバー。しまった、どうせならPC-DIYの6%引きを利用するべきだったか。
 まぁ後悔しても始まらないので、持ち帰りまして、急ぎ分解。
 この時点で、分解したCPUクーラーとマザーにヤニがべっちょりとついていたので、友人を30分ほど説教してましたが、それは別の話。ともかく、組み立ては明日にするぞ!!と叫んでケースの洗浄に入りました(苦笑)
 よく磨いてもヤニ色なケースに嫌々ながら、パーツをセッティング。HDDはなぜか320Gのものが最初のPCに搭載されていたので、それをフォーマットして使用しました。どうやら、一度HDDが壊れた時に、40Gから一気に320Gに買い換えていたようです。どうりでATA133のカードが刺さっているはずです。というか、私がやったらしいんですが、まったく覚えていませんでした(苦笑)
 組み上げた段階でエラーがなく、少々つまらない思いをしながら、XPをインストール。金がないので、AVAST!をいれてアンチウィルスはしのぐことに。
 windows UPDATEをかけて、終了です。というか、XPのリテールがあるにしても、SP1ってのがまた…時代を感じます。
 SP+という便利なフリーウェアがあるので、それを使用すればもっと時間は短縮出来たでしょうね(苦笑)
 とはいえ、3万程度で見違えるほどPCは早くなりました。来月の給料が入ったらHDDを買い換えるそうですので、さらに体感があがることでしょう。というか、HDDがキーキー異音を発していた気がするので、出来れば金貸して今すぐ買い換えさせたいのですが、まぁほっとくことにしましょう(笑)

 今回の失策はあそこまで汚いなら、電源付きケースを5980円ぐらいで購入してしまった方がよかったか?ということですか。HDDまで含めると、約4万円でそこそこのPCが新調出来るわけですが、まぁここは中身を変えるのが目的だったわけで。しかし、安くなったものです。流用パーツが多いと、もっとコストが抑えられます。

 私の場合は、そこそこ新しいパーツ(ミドルレンジ)をある程度使っては売り、それを資金にしてまたパーツを…としているので、毎回2万程度の損失で環境が構築されています。(主にマザーとCPUだけですし)

 ただ、新調するならドスパラなどでショップブランドPC買った方が楽だしサポートあるしで、お勧めな場合が多いと思います。作るのも最初はいいんですが、年中やってると面倒になってきますから(笑)

 この作業の間、X61sをメンテ時に持ち込んでいたんですが、本当に助かりました…イーモバがあるおかげで、ドライバーのダウンロードやらなんやらをX61sでやって、USBメモリで移動して等々。大活躍です。
 プライベートPCなので、普段は仕事に使っていても、こんな時のためのツールはそろってますし。買ってよかったですね。
 X40のままでも問題はなかった気がしますが(笑)
 …バッテリー使用で外での作業となると、X40の方が稼働時間長かったので、そこを今後どうするかですね。

 しかし、友人も満足してくれたようでなによりでした。最近は毎月のようにこの手の「中身だけでも格安でバージョンアップしたい」という要望が出ています。余り物のパーツでも、他人のところではお宝だったりするわけで、友人間でいらなくなったパーツを引き取ってはせっせと他の人のPCに移植してたりします。
 ペンティアム4の2.66Gとか、今となっては遅いわけですが、ペンティアム3の1Gを使用している人から見れば夢の早さのPCです。誰もが早いPCをもっているわけではないので、中古市場だって成り立つわけですしね。