その性能は本当に必要か(2)...本当にエンコードしかやることはないのだろうか

 たくさんのニュースサイトに掲載していただいて反響もあり、大変うれしく思います。

 その後、こんな記事がPC watchに掲載されました。山田祥平さんが書かれているRe:config.sysの中の1記事です。

 確かに、同じソフトを使用するのであれば早いPCをで...というのは納得。さすがに尊敬しているライターの方の一人だけあって、読んでは思わず関心。やっぱりわかりやすい記事ってすごい。うん。

 と同時に「またか」とも思ってしまう。高性能CPUでなくても、新しいCPUが発表されると指標として出てくるのは「動画のエンコード」である。Atomの新型が出ても「動画のエンコードは遅いが」とくる。もういい加減他の指標はないんだろうか...

 

 私自身動画のエンコードを確かに日常的に行ってはいますが、それもPSPで動画を持ち歩きたいがゆえであり、録画したTV番組を...という用途はないです。周りを見渡せばエンコードのやり方すらしらない人が大多数で、せいぜいがyoutubeやニコニコ動画からダウンロードしたファイルをiphoneで見たいという要望ぐらい。

 必要にして十分、という言葉が好きなんですが、先日紹介したE3200辺りのCPUはまさにこの言葉が似合います。快適さを求めれば上位のCPUが欲しいのは当然なんですが、たぶんある程度満足出来るスペック。だいたいOK。そんな風に思えればいいのかな、と。

 雑誌でもWEBでもどの記事を読んでもCPUの性能指標は...最近はエンコードばかりです。でも、少なくとも自分の周りを見渡して動画のエンコードが...なんて言ってるのは157人中3人。うち一人は私です。狭い範囲の指標ですが、一般的にはまだまだ動画のエンコードは「え、そんなこと出来るのか!?」のレベルなんじゃないでしょうか。そんな気がしてなりません。

 せっかくの高速なCPUです。むしろ「エクセルの計算がものすごく速くなってイライラしなくなります」とか「パワーポイントのデータを作るのが早くなります」と言われた方が早いCPUが欲しくなるのかもしれません。あるいはフォトショップのフィルターが3倍のスピードに!?でもいいかもしれません。もっと極端なことを言うと「早いCPUになればなるほど、何をやってもすごく快適です」と言い切れれば、新型CPUにもっと興味をもってくれるかもしれません。実際にはHDDをSSDに変更した方が喜ばれたりするので、言い切れないものですけれど(苦笑)

 実際、計算式や関数を埋め込みまくったエクセルのシートは高速なCPUと大量のメモリを積んでいると結構サクサクと再計算してくれます。i7の実力をそんなもので感じた日もありました。プライベートだとそんなエクセルの表使わないんですけれど(笑) 誰だよ決算用の計算式シートまたがりまくりで作ったやつ...あ、私か(^^;