DELL T105をXPパソコンとして再生せよ...Volume (1)弱点を克服するためにグラフィックボードを増設する

 今回のターゲットとなるT105はベースとしてはとてもよいもので、CPUにOpteron1212 2.0GHzを搭載、メモリも2G(1G*2)とまずまずの構成。

 問題はHDDが抜き取られていたことですが...標準的なSATAのHDDが搭載出来るということで、1TのHDDを2台増設しました。これでPCとしての一応の体裁は整ったことになります(後は標準構成ですね)。

 元々のHDDがどこ行っちゃったのかは謎なんですが、まぁ私の手元にきた時にはすでになかったので、魔界にでも落ちたのでしょう(そんなわけがない)。

 実はこの構成でWindowsXPを入れるとごくごく普通のPCとして動作するんですが...

 問題となるのはビデオカード。元々サーバー機であるT105には「まぁうつりゃいいのよ、うつりゃ」というサーバー用途の特性上、それほどいいチップは積まれておらず。搭載されているのは、ATI ES1000というチップ。なんだそれ?という人もいれば...あ、あれか!って人もいるんですが、ようは「うつればいいや」程度のものです。

 今時のチップのどれと比べても性能としては太刀打ちどころか、立ち向かうことすら無謀。そんなチップ。まぁ、サーバーだとこれで十分なんですが(ubuntuとかでも実は結構サクサクいけたりする)、WindowsXPではちょっとどころかかなり役不足。

 ではビデオカードを増設すればいいじゃない...ということになるんですが...

 安サーバーマニア?な人ならよくわかるんですが、サーバーにはPCIe X16スロットはありません。あってx8のスロットぐらい。まぁ、今までの安いサーバーならここに物理的に削ったビデオカード(実際ヤスリで削る人もいる)を差して運用...というのが定番だったりするんですが(あるいはPCIeソケットそのものに切れ込みをいれる場合も)、T105の場合そう簡単ではなく。一部配線をしなきゃいけなかったりします。

 敷居としては低い加工なんですが、ちょっと不安でもあるし、今度このT105を所有する人はそういう加工を嫌う人なので、正攻法で対処することにしました。

 となると、PCIe X1かPCIで使えるビデオカードということになるんですがPCIの方はちょっと相性というかですね、動くものと動かないものが...

 5Vと3.3Vが、とかいろいろ言われていますが、それでも動く実績あるものもあるんですが、今更Radeon2400proというのもさみしいし、価格も12800円(ビックカメラで見つけた値段)だったりしまして。

 どうせならもう少し上の性能のものが欲しい。

 そこでPCIe X1のビデオカードを探したんですが...これがまた見つからない(笑)秋葉原には結構あったりするんですが、逆にその他の場所だとちょっと探すのに困る。少し前ならRadeon4350PCIe X1のビデオカードが9000円ぐらいで秋葉原にごろごろしてたんですが...(通販でも見かけた)

 で、今回縛りを入れまして...「大手量販店で手に入りやすく、なるべく安価なもの。で、メジャーな会社のもの」という...なんでそうなったんだか忘れましたが...

 で、そういうしばりにすると、ターゲットはほぼ1つになります。

 一応新宿と池袋の量販店(ビックカメラやヨドバシカメラ、あるいはヤマダ電機)を回った限りでは、在庫がなくても他店舗から取り寄せられるとのことで、入手性が高いもの...ということで。

 

 こいつをチョイス。ELSAといえば、まぁこの世界じゃメジャーですし、価格もそれなりに手頃(ただしもっと性能の高いチップを搭載したものがごろごろ購入出来る価格帯なので、あくまでもPCIe x1としては、ということで)。

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 ビックカメラでは12980円の10%ポイント還元ですので、まぁアマゾンとそう変わらないか...ということで、今回購入。搭載してみました。...半分人柱で(笑)  結果は...ばっちり。今まではカクカクしていた表示がさくさくに。大画面(1920*1080)にも楽々対応。動画なんかもサクサク再生という状態に。むむむ。これはよいかもです。

 ...ただ、ちょっとした欠点がなくもないのですが...それは続きのVolume(2)で。