DELL T105をXPパソコンとして再生せよ...Volume (2)サウンドを鳴らすのにPCIを使う必要はない

 で、前回の続きです。

 ビデオカードを増設し、一気に性能が上がったT105。3Dmark06もスコアがしょんぼりなものの動作し、軽い3Dゲームならこなせるレベルになりました。これはVolume(0)でも書きましたが、搭載しているビデオチップは性能が低いとはいえ現行世代。DirectX10.1にも対応し、動画再生支援機能もばっちりです。

 CPUの性能がもともと低くないので、普通の用途ならまずこれで間違いなく足りるだろう...ということになったのですが...

 

 実はT105、もうひとつ致命の弱点がありまして。サウンド機能を搭載していない(笑)

 そもそもサーバーにサウンドいらないよね!といわればそれまでですが、今時はチップセットのおまけ機能がわりについてきてもおかしくはないぐらいの機能なんですが...ないものはない。

 そしてPCIに差すサウンドカードが動作するか...といえば、するものもあるのかもしれませんが、あまりおすすめしません。

 で、Amazonの悪魔的には...USBでの増設をチョイス。内蔵よりノイズも少なく、安価でよい音が愉しめます。

 で、今回チョイスしてるのは以前もおすすめしていた...

 

 これ。安価に増設出来て、手軽で使い回しが効く便利な商品です。予算があるなら...

 こっちを選ぶのもよし。どっちも動作しましたので、安心しておすすめ出来ます(人柱根性満載だな、今回...)。

 

SB.jpg

 

 実際、PCのサウンドノイズに悩まされた場合、安価でもこの手のUSBサウンドデバイスを使うと、嘘のようにノイズが消えたりするので、ひとつもっておくと便利だったりします。私もX61sのヘッドホン端子を使うとなかなか愉快なノイズが入るので、ひとつもってたり。(写真で下敷きになってるキーボードについては突っ込み無用の方向で)。

 ゲームで迫力あるサウンドを...というのでなければ、このクリエイティヴの安価なUSBサウンドデバイス2種は結構便利ですよ。PCIがほとんどないマザーとかも多いので、無理にPCIを消費することもないでしょう。用途によりますが。

 で、話を元に戻すと...このデバイスの追加でごく普通に音が鳴るようになりますので、T105の弱点は一気に解消されることになります。

 ただ、Volume(1)でも書きましたが...欠点がないわけでもなく...

 先のビデオカードは専用のケーブルからDVI端子が出る形。このSB PLAYも後ろにつければでっぱりますので...

 とりつけるとですね。

 

deppari.jpg

 

 

  ごらんのありさまだよ!!

 

 

 まぁ写真下の方のサターンパッドについては無視する方向で話を進めますが、後方に十分な空間が必要になります。まぁキーボードだなんだとつけていけばやっぱりそれなりに後ろは空けて(そもそも排気の都合もある)あげないといけないんですけれどね。

 

 で、実際のところビデオカードとサウンドデバイスの追加は非常に容易で、入手性もよく。追加投資として14000円程度(ポイント等絡むと多少の変動はありますが)で終了します。

 元のCPUがそれなりにいいものなので、動画のエンコードをしてよし、再生してよし、ゲーム(そんなに重くないもの)を遊んでよし、とごくごく普通に使えるPCへと変貌。

 T105は立派に再生されました。

 もしもどうしても「俺はとてつもなく貧乏だ、金は極限までかけたくねぇ」という硬派な人がいましたら、PCIe x8スロットにちょっと配線を一本ぶすっと差してあげまして。Radeon4350辺りを加工してざくっと差すと...(文章修正しました。x1ではなくx8を加工です)

 HDMI端子でモニタと接続してあげればあら不思議。サウンドも鳴るという(HDMIで音を鳴らすための機能はチップに搭載されているため)。実際別の友人はそれで2000円の追加投資と、熱い部屋でのやすりがけ作業30分でなんとかしてました。

 まぁ、結局サウンドはいろいろ不便だ!ということで結局今回と同じようなUSBサウンドデバイスを追加してましたが...

 改造は怖い、あるいはしたくない。という人は、今回の組み合わせでいけるんじゃないかな、と。

 まぁVolume(0)にも書きましたが、追加投資するぐらいならNECやHPの安いサーバーを追加購入する手もあるんですけれどね(^^;

 今回はあくまでもT105の再生プロジェクトなので、このような形に。

 とはいえ、あくまで私が試したってだけで、動作を保証するものではないのであくまでも自己責任でお願いします。ただPCIe X1で差すものなら、たいていのビデオカードとサウンドカードが動作しましたので、それらを組み合わせるのもおもしろいかと。

 で。

 

 

 出来上がったんだから、当然遊ぶよな!ということでいろいろ遊んでみました。

 まずブルーレイの再生。定番ですが...WINDVDを使用して再生出来るのを確認。CPU不可も10%行きません。つか、低い時は数%...

 H264の再生。これはコーデックとプレイヤーによりますが、今回はffdshow+MPC(メディアプレイヤークラッシック)の組み合わせでテスト。なんというか、なんでも軽々と再生してくれますし、再生支援も効いています。

 1920*1080でエンコードした巨大なH264動画...これも軽々と再生。CPUはちょっとぶれがあるものの、ブルーレイ再生時より低いぐらい。

 東方プロジェクトの各作品...全部動作しました。ノーマルが消せず、イージープレイヤーになってしまったのが残念。

 ラグナロクオンライン...動作。かなり快適にプレイ出来ます。無料ワールドで試しましたが、なんかいろいろ変わってて新鮮...復帰しようかなぁ。

 動画エンコード...Tmpegenc等使用しましたが、かなり早い。2Gというクロックとはいえ、デュアルコア。まだまだ現役です。十分に実用に足る堂々とした成績。タイムは...ごめんなさい計測した紙がどっか行っちゃいました(涙)

 

 なんにしろ、元がサーバー機だけあってしっかりした作りのケースで、ちょっと追加投資がかさんだもの静かでそれなりに安価で早いPCとしてT105を復活させることが出来ました。

 冗談でWindows7を入れましたが、サクサク動作。十分に実用に足るでしょう。

 あまり参考にならないかもしれませんが、今回はこんな感じで一応成功ってことで。

 機会があれば、今度はハード改造コミで安価に改造する方をレポートします。...けど、自分で買うならNECかHPの安価なサーバーの投げ売りかなぁ...ものによっては普通にビデオカード刺さるしね(^^;