たまにはゲーム機ハードの話

 家庭用ゲーム機。日本では「TVゲームといえばゲーム機」だったりします。海外だとこれがPCゲームが普及しているので「TVってつくんだからゲーム機?」なわけですが(笑)
 日本でPCゲームといえばむさいおっさんのSLG(シミュレーションゲーム)か肌色過多のゲームが多いので今回は割愛です。もちろん嫌いじゃないんですが今回は家庭用ゲーム機の話。携帯ゲーム機も含みます。
(あくまで個人で調べた範囲と妄想を含んだ話です。ソースを出せと言われたら嫌ですと答えるだけですのでそれを踏まえてお読みください)

 ゲーム機の進歩はものすごくて、古くはカセットビジョンとかまで話は遡るんでしょうが、歴史の勝利者だけを並べるとファイミコンやスーパーファミコン...そしてPS(プレイステーション)が主たるところでしょうか。
 特にPS2は売れに売れて...というか実はまだ売れてる現行世代ゲーム機といえなくもない長寿命ハードです。
 ぶっちゃけ当初はプログラムしずらいなんてもんじゃなかった気もするので、ある程度性能のよいハードだったのととてもバランスがよかったから作り手が慣れてきて質が上がった...そしてDVD目当てで初期から本体普及があった...そしてPSのゲームも遊べた...といろいろな要因がPS2を後押しして行って今の地位にいる気がします。

 で、今の現行世代と言われるのがちょうどそのPS2の後を狙う機種達。
 まずPS3。言うまでもなく現行ハードの中ではトップクラスの性能を保持しています。...がPS2と同じことをやらかしていて、作り手の負担がとても大きいハード。慣れてればものすごく高速なCPUを活かしたゲーム作りが出来るのですが、搭載されたGPUは貧弱...でもなかったはずなんですがバス幅の狭さがネックとなってしまい数年経過した今ではちょっとつらい。
 変な話ですが心臓部のCELL(非常に高速なCPUで種類の違うCPUコアが同居した新世代の名にふさわしいCPU。ただしそれゆえに当初は開発環境はあんまりよくなかったという...今はこなれて来たのかノウハウもたまって評価も上がっているのが面白いCPU。特定演算だけなら超高速のスパコンとも戦えるポテンシャルはあったり)を2つ積んでグラフィックの処理もCELLでやった方がよかったんじゃないか?とも言われるぐらいボトルネックと思われています。...一応擁護するとそれほど高速な処理を必要としないゲームであればPCで培った能力が使えるのでGPUもそれなりに用途はあるんですが...時代が求める性能があっという間に高いレベルに行ってしまったゆえの悲劇でしょうか。
 まぁnvidiaが直前でいろいろやらかしたのが原因と言ってしまえばそれだけですが!!
 ハードの増強をしなくてもまだ数年は余裕で戦えるポテンシャルを秘めた今の世代では本命と言われるハードかもしれません。
 無理してでも搭載したBD(ブルーレイディスク)は今回もPS2のDVDと同じく本体の普及を助けています。ゲームメーカーとしてもたくさんの容量を詰め込めるわけでその点だけでもPS3を選びたいと言わせしめる魅力になっています。価格を押し上げた要因だったわけですが、今ではその部分だけでも十分に魅力の機能です。
 実際BDの再生は値下がりしたPS3が一番安くて美麗なんじゃないか...と今でも思っています。今の価格ならばそう高いハードではないんじゃないかと。...トルネと組み合わせるとTVの録画とBDの再生も出来るわけで日本人にはとても合ってるなぁと感じます。
 ...私のように録画機と再生機としての用途ばかりになって気がつくとゲームやってないなぁ...なんてなってしまうとちょっとまずいんですが(^^; あまりにトルネが便利すぎてついつい...


 次にXBOX360。日本ではあまり人気はありませんが北米では今でもTOPを走りかねないハードです。コアなゲーマー層...特にPCゲーム(あくまでも向こうのPCゲームですよ?(笑))ファン層も取り込んだハードです。とにかく無理のない設計(排熱などのハード面での実装にはいろいろ言いたいところもありますが、今回はCPUやGPUなどのスペック面での話とします)が好感度の高いハードだったりします。
 PS2の時と同じく「バランスがいい」ハードといえばいいのでしょうか。CPUやGPUが突出してすごいというわけではなくそれぞれがそれなりに性能がよくて使いやすい。作り手としては非常にありがたいハードだったりするようです。
 開発環境もマイクロソフト製だけあって初期の一時期を除けば使いやすく入手しやすい。デバッグを含めた開発環境がPCで完結する(初期はMACを開発機にしていたり。今では開発用のXBOX360があるので全てWindowsPCだけで完結出来るとか)ので開発にあたってのコストも安くすみます。
 なによりPC用に作ったゲームの移植がしやすいのが魅力で実際そういったゲームもたくさん出ています。
 残念ながら日本では普及しているとは言いがたいのですが熱心なファンが支えています。初期のDVDを再生したりゲームをしているとディスクに傷がついちゃう一件を含めてハードではなくマイクロソフト社の体制によって勝機を逃したハードだと私は思ってます。
 まぁ発売初期から「なんだかSEGAのハードのようだ...」と思っていたのでトップにはなれないような気はしていたんですが(しかもコアなファンに支えられてる辺りもかぶる)まぁドリームキャストにもWindowsCEが使われてましたしね(関係ない)。
 OSのバージョンは結構上がっているんですが今でも説明ではWindows2000のカスタムと紹介されています。Windowsで動いてるゲーム機といっても嘘ではないんですよね...カスタム具合は半端じゃないけれど(^^;
 弱点の少ないハードに仕上がっていますが発売当時の「無難」とバランスの良さが今ではやや力不足感を生み出しています。特にDVDでは容量が足りない!!というゲームメーカーは多くその点での力不足感は確かにあります。後ドライブがうるさいのもマイナス要因。北米辺りは家が広いからいいんでしょうがアジアでは狭い家で遊ぶので結構きつい。
 ハードディスクにディスクイメージを取り込んでしまう機能が実装されてからはだいぶマシになりましたけれど。容量の差はいかんとも。
 HDDの容量が足りないよ!という人はぜひ250GのHDDを搭載してください。古い世代の本体であれば気合いで改造する手もありますが...今の価格なら黙って純正のHDDを購入した方がいいでしょう。楽ですしデータも転送出来るしでいいことずくめです。


 最後にWii。販売数だけならリーダーシップというかTOPのハードなんですがゲームが売れないゲーム機として有名になってしまいました。
 任天堂のアプローチが成功して今までゲームをやらないようなユーザーを取り込むに成功し...いわゆる主婦層もほしがるハードとして瞬く間に世界を席巻しました。
 が...任天堂の悪い癖なんですが自社のハードに自社のソフトだといいんだけど他社ソフトは出来もいまいちだったりそもそもタイトルが完成しなかったりというNintedo64からの伝統が今回も発動してしまった気がします。
 そもそもゲームを普段やらなかったり買わなかったりする層にとっては本当に面白そうなのは任天堂製のゲームばっかりだな...と思われてしまったらその時点でもう他社のゲームなんて見向きもしなくなっちゃうでしょうし(^^;
 コアなゲーマー層の取り込みをはかったりもしたんでしょうが...スペックが少々つらくなってきました。そもそもはGC(ゲームキューブ)の上位機種として開発されたハードのためスペック的にはGCとそれほど変わるものではなかったですし。といってもGCの性能は言うほど低くないと思っているので(不運は8cmディスクと呼ばれるメディアにあったかと。DC(ドリームキャスト)の悲劇と同じくまたしてもメディアが足を引っ張った感じがあります。
 そもそもがGCのスペックをほんのり強化して入力系のデバイスとアイディア勝負のゲームやソフト(Wii Fitとか)で戦うつもりのハードでしたからスペックは発売当時からやや弱めだったのは事実。
 任天堂の開発陣は能力が高いのか天才集団なのかわからないのですが「こんな高性能はいらないよな...」とか「なんでこういうソフトが作れないだろう」と本気で思ってたりするのでサードパーティとの意識のずれがN64やGCの時からあったのですが...Wiiでもそれは健在です。
 開発する側からすると実は結構開発しやすいハードで(GCのプログラムをやったことのあるソフトハウスならすぐにも対応出来るとも言われてますし)当初はみな喜んだんですが...時代の流れか最近は息切れ気味です。
 とはいえ任天堂のゲームを遊ぶ分には今でも面白いゲームはたくさん出てるんですけれどね。


 ...とここまでがおさらいです。現行ゲームハードはだいたいこの3つのハードの争いとなります。販売台数はそれぞれ言いたい放題言ってますが地域色が強く(北米ではXBOX360が強く欧州ではPS3が強かったり)出ていたりするのであまり気にしても。むしろどのハードでゲームを出すか...というリスクを避けるためにマルチプラットフォームが流行したため混沌としているのが実情です。
 マルチプラットフォームは今後も続くと思います。

 さて。
 最近Wiiの後継機種が発表になりました。Wii Uと呼ばれる最新機種です。発売は2012年中。まぁ来年中には出ますよ!ということなんですが、なかなかに話題になっています。なんでかというと...なぜか「がっかりハード」扱いされているのが実情。
 まずWii Uの特徴としてあげられるのが新型のコントローラーです。液晶画面を搭載し、ゲーム画面を映し出すことも出来ます。極論ではTVにつながなくてもゲームが遊べるコントローラーです。液晶は6インチ程度の大きさがありますが解像度はそれほど高くないと言われています。
 このコントローラーを前面に押し出したプレゼンテーションをしたんですが、Wiiの時のような評価はマスコミからは得られなかったようです。ユーザーが求めていたのは高性能のハードだ...という思い込みがあるのかもしれませんが...
 いわゆるゲームマニアの人達からすると物足りないのかもしれませんが、あのコントローラーは結構いろいろな可能性を秘めています。
 実際に発表を見てきた人(ゲーム会社勤務36歳独身現在転職準備中)から聞いた限りでは相当面白いもののようです。彼の話を聞いて私が思ったのは「ああパーティゲームの時とかにいいよなそれ」でした。
 他人に見られないようにいろいろ入力出来る。つまり「ちゃんとしたじゃんけんがゲーム機で出来る」のはすごいなと。どうしてもゲーム機を多人数で遊んでいると入力している姿も内容も他人に見えてしまいますからそれを前提としたゲームしか作れません。
 ところがこのコントローラーがあれば入力時には他人に見えないように入力することが出来る。これはすごいなと。
 なんかゲームのアイディアを出せと言われたので「ゲームじゃないけど」と断った上でひとつアイディアを出しました。
 それはリビングでカップルなどが背中合わせに何か出来るというもの。片方はTVを見ながら片方はコントローラーの画面を見ている。リアルに会話しながら同じゲームを違うキャラクターを操作して遊ぶ...同じMAPの違う場所にいると今までのゲームであればスクロール等に制限がありましたが今回のWii Uではそれがないわけです。
 あるいはオンラインゲームのように二人が協力して遊ぶのもありかなと。自宅で育てたキャラクターをネット経由で友達の家に持ち込んでゲーム。持ち込んだ方はコントローラーの画面で友達を助けてあげる...そんな遊び方も出来るんじゃないかと。
 任天堂は先ほども書きましたが基本的にはハードの性能を必要としないゲームを好む傾向があります。そこから行き着いた答えがこのコントローラーなのでしょう。
 ...が、ハード性能を重視しない文化であるがゆえに「天才の孤独」に近い雰囲気を漂わせてしまっていました。簡単にいえば彼ら(任天堂)に出来ることが他のサードパーティには出来ないということをあんまりわかってないんじゃないか...という雰囲気です。
 任天堂が開発すれば小さなプログラムで高速に動作させることが出来るかもしれませんが、そこまでの力がサードパーティにあるとは限りません。ハード性能に余裕があればある程度ごまかせるんですが...
 もっとも今回のWii Uではその部分を払拭しようとしているようです。
 がっかり感を漂わせているゲームブログ等も見かけますが実際のところまだ正確なスペックは発表されていません。
 先ほど出てきた発表を見てきた人がゲーム業界の人なんで「そこんとこどうよ」と率直に聞いたところ「言えるわけないだろ」との冷たい答えが(^^;
 まぁそこのところは他の人から情報を入手したりして自分で補完してある程度のスペックはわかってきました。...がまだ妄想と呼ぶしかない(裏付けがない)状態です。
 基本的にはXBOX360の兄弟みたいなハードだと思っていればいいんじゃないかな?と。えー、今時XBOX360かよという人もいますがゲームハードの寿命が延びまくってる現状でマルチプラットフォームの土壌に入り込めるポテンシャルがあるのはとても重要です。
 なにせ現在のマルチプラットフォームの基本となっているのはXBOX360だったりします。開発しやすいしある程度の性能がありPS3などへの移植のノウハウもたまってきている。
 ところが今までのWiiではその仲間に入れなかった...
 けれどWii Uなら最低限仲間には入れるわけです。
 最近の任天堂にしては珍しいぐらいサードパーティ寄りの姿勢かと。

 実はWiiが発売される前にスペックを見た私は「これは売れるな」と友人と話していました。GCが不当評価されていたのは8cmディスクのせいだと今でも思っていますが、画面のクオリティ等「当時のTVで遊ぶには」とてもバランスのいいハードだったのです。それが多少強化されてDVDと同容量のディスクを手に入れた。そして安い。これは売れるなと。そう、安いというのはとても重要なことです。

 ところが発売されて数年立って...任天堂のソフトしか売れていない状況を見ているうちに少し不安になってきました。
「任天堂はゲームを普段遊ばない層にゲーム機を売ったり遊んでもらうようにすることは考えていた...けれどその先は考えてなかったのではないか?」
 ...ゲームを遊ぶようになって、もっと遊んでくれるユーザーに育てる。そういったゲームが出てこない。せっかく今までゲームを遊ばなかった人が遊ぶようになったのに継続してもっとゲームファンになってもらうための仕掛けもゲームも出てこない。釣った鯉にえさはやらないではないですがそんな不安を感じていました。
 もちろん開発リソースの問題もるあるでしょうが、そういったゲームを任天堂だけで開発しようとすればそれは大変ですが他社と組んで出すのは可能だったわけです。
 Wii Uの発売少し前に少し流れが変わったんですが(ラストストーリーとか)、それでもやはりサードパーティのタイトルではなく任天堂ブランドでの発売で。なんとなくため息をついたり。
 で、今回のWii Uではその部分も盛り込んできているな...というのは見に行った人の意見。発表ではその辺りはあまり出なかったようなんですが、他社の開発の人と会話した限りでは結構いい手応えがあったようです。
 任天堂のゲーム機しか買わないようなWiiの時のユーザー層。そういった層に売れていったとして、後でコアなゲームが遊びたくなったら遊べるだけのポテンシャルもゲームも出ている。それは今までの任天堂のハードではスーパーファミコンまでにしかなかったもの。N64から失われてしまったもの。
 そして海外の開発会社の人からの意見としてこんな話を紹介してくれました。
 「リスク回避のためのマルチプラットフォームに任天堂ハードが入るというのはてもありがたいこと。成功するかどうかわからない新規ハードのリスクを少しでも下げることが出来るのだから。専用タイトルはソニーやマイクロソフトのように任天堂自身が出すだろう。そのゲームが面白ければハードが売れて我々のソフトも売れるようになるだろう。HALOとかGT5とかみたいにね」
 せっかく作っても売れなきゃゲーム会社だって大変です。だからリスクヘッジしたい。そのためのマルチプラットフォームに任天堂のハードが入ればありがたい。よくわかる話です。
 任天堂は3DSもそうですが特殊な部分を前面押し出したマーケテイングをしているためその部分を活かしたゲームしかないような気にユーザーがなっているのがちょっと怖いかな...と。
 3DSでは3D部分だけを前面に出していますが今までよりきれいになったDSのゲームでも十分に魅力があったりするのです。3Dを使わない3DSのゲームがあってもいいのにそれを許していないように見えてしまう。
 Wii Uでも特殊なコントローラーの使い方と活かしたゲームを重点的に宣伝しているためあのコントローラー以外ではゲームが出来ないように見えてしまう。実際にいは今まで発売されたWiiのコントローラーがほぼ全て使えるというのに。
 大変もったいないマーケティングをしているな...と思ってたりします。まぁそれは余談ですけれど。
 残念なハードと評価するにはまだ早い。私はそう思っています。むしろ発売日にマリオやゼルダといったタイトルを用意出来ているかどうかの方が重要かも(^^;
 私が今聞いている限りではWii Uはとてもバランスがとれたいいハードのようにも見えます。そもそも搭載されているGPUだってRadeon4850のデチューン版みたいなGPUなんですからそんなに悪い性能のわけがない(熱が気になりますが(笑))。
 CPUもPowerPCのカスタムでメニーコアであるならある程度の性能は確保されているでしょうし。
 もう少しハード仕様が出てきてから論じてもいいとは思うのですがゲーム機はハード性能だけで語るものでもないので...タイトルの発表も含めてもう少し待ってみてもいいかなと思います。
 だいたいがっかり感はWiiの発売時にも言われてましたしね(^^;


 では他社ハードはどうか?というとXBOX360は体感コントローラーキネクトに注力しています。というか注力せざるを得ません。ハードウェアスペックを上げることは容易なのですが、現行のXBOX360で十分な性能があるのは先に述べた通り。DVDの容量に関してはネットにつながっている前提であればネットから落としてきた方が早い...動画もゲームもいずればネットからダウンロードするという未来を描くマイクロソフトからしてみれば(Windows8(仮)からその辺りは実装され始めますが)あまり問題視したくない部分。
 では熟年に入ったXBOX360の魅力を上げるには...キネクトしかない。幸いなことに結構な範囲の人々に受け入れられていますしゲームメーカーからも好感度が高いハードだったりします。
 どうしてもイメージとしてTVの前で体を動かして遊ぶイメージがありますが、別にそんなことをしなくても搭載されたマイクとカメラを活かした部分の活用だけでも結構使い勝手がよかったりします。
 ぶっちゃけ椅子に座ったまま腕だけ動かしても感知出来るほどの性能がありますので、音声指示や腕のモーションによる操作など面白い使い方は結構あるものです。
 PCでもキネクトを使おうという方向が定まりつつあるので普及させるためにもまずはXBOX360でキネクトを押すしかありません。...注力せざるを得ないんですね(^^)
 まぁ本体スペックを上げるのが今は難しいなら(時期の問題で別に開発出来ないわけではないんですが)付属ハードで盛り上げるのが一番です。
 PS3にもMOVEという追加ハードがあるのですが...いまいちソフトがそろいません。手に持って使う体感デバイスなんで使い方が難しい部分もあるんですが...ちょっと惜しい話です。どうしてもWiiと比べると使い勝手が...(汗)
 キネクトはそもそも別物なので(手に持つ必要がない)この辺りは面白い部分。
 なお地味にOSを含めた基幹部分に手が入り続けているので結構本体だけで出来ることも増えてきました。ソフトの力でハードの力を引っ張り上げる手法であと1~2年は戦いたいところでしょう。Wii Uの発売もあったのでそろそろ次のハードの話もありそうですが...それはまた別の機会に。

 PS3陣営は...MOVEはともかく本体だけなら十分に現行世代TOPを狙えるわけですからやることと言ったら軽量化と小型化と低価格化だったりします。頻繁にマイナーチェンジを繰り返して製造原価を下げてHDDの容量を大きくしたりしています。実はこれだけで十分に魅力が上がっているという。定価が24800円ぐらいになったら普及にさらなる弾みがつくんじゃないでしょうか。次世代PS4も話は出てきますが今のSONYにそこまで余力があるかは微妙なんでまだ数年はPS3で戦いたいところでしょう。
 地味にトルネが神がかった周辺機器なので地デジ完全移行に合わせてもっと売ればいいのになぁとか思ったりもしてますが。あとUSB端子が少ないのでそこも増やして欲しいなぁとか(笑)


 据え置き型家庭用ゲームはだいたいそんな感じです。Wii Uは遅れていた部分を追いつかせて任天堂がやりたいことをやるためのハードとしてはものすごいハードです。そしてサードパーティの参入を促す部分も盛り込みました。普及した液晶TVのおかげでHDMI端子での接続にも障害は少ないでしょう。
 最大のネックは新型コントローラーの重さとバッテリーの寿命だったりしますがこればっかりはもう少し時間をおいてから正式な情報を待ちたいところです。
 そういえば本体デザインもまだ変更するかも...という話が発表会場では飛び交っていたという話も聞きましたので付け加えておきます(いくらなんでも後ろに長すぎだとかなんとか)。


 次に話を少しずらして携帯用ゲーム機です。最近ではやはり3DSの不振が話題になっています。現在の主力は...同じく任天堂が発売しているDSiとSONYのPSPとなります。
 PSPはモンスターハンターポータブルの絶好調ぶりが後押しとなって品薄になったりしていましたが最近は在庫も復活して普通に買えるようになってきました。発売から時間が結構立っているんですがPSPの性能はそもそも発売時から突出していましたのである意味今は円熟期です(笑)

 DSははそもそも性能で勝負するハードではありません。2画面とタッチパネルのアドバンテージを活かした(追加するならゲームがカートリッジなので読み込みが少ないのも特徴)ゲームが楽しいところ。

 それぞれのゲーム機の性能を端的に表すと「携帯出来るPS2」「携帯出来るNintendo64の2画面バージョン」といったところでしょうか。
 3DSはDSiをさらに進化させて裸眼3Dに対応させたハードです。なんというか「すごいバーチャルボーイがきちゃった」感じがあるんですがやっぱり目が疲れます(笑)
 子供が遊びたいのに疲れ目で...となっちゃうのはちょっとかわいそうなんですが、無理に3Dのボリュームをあげて奥行き感マックス状態で遊ぶこともないかと。OFFにしたければしてもいいと任天堂も言ってますし。
 ただ3Dを余りに全面に押し出してしまったためにユーザーもそちらばかり期待してしまっているのがちょっと悲しいところ。DSと互換があることと性能があがっていることだけでも十分に価値はあるんですが...残念。
 とはいえDSもマリオとか出るまでは評判は芳しくなかったのでまだ巻き返しがあるかな...と思ってます。まだソフトも出そろってないですし。あと一年の間にどれだけソフトが出て、面白いものがその中に何本あるか。3DSを語るにはそれからでも遅くはないと思います。どうも勝ち負けつけたがる日本人の悪い特性が出ている気がしますが、報道やゲームハードブログを眺めていてもゲームの楽しさはわかりません。手にとって遊びたくなるタイトルがある程度出てからでも3DSの評価は遅くないかと。
 ...さすがにタイトルが少なくてちょっと不安視はしてますが...その分はDSのタイトルが遊べるから持ってて損はないんですけれどね(^^)
 PSPやPSPVitaと比べて性能が劣っているのは確かですが、それはDSの時代もPSPに劣っていると言われていたわけで(笑)

 PSPの方はといえば...やはり円熟期です。モンハン強し!といえばいいのか。私の周りだとモンハンそっちのけでProjectDIVA2とか遊んでますがこれはユーザー層の違いなんでなんとも(笑)
 タイトルも目白押しでハード性能も高めなので今でも十分に現役のハードです。
 私は発売日近くに初代を買いましたが(今はPSP-2000を使用)、リッジレーサーズの画面を見てため息をついたものでした。当時としても大型の液晶一杯に迫力ある画面が美麗に表示されていたのですから興奮はすごかったです。リッジレーサーズ2にいたっては...実は未だに遊んでいたりします(^^;
 そんなPSPですが先日後継機が発表になりました。
 PlayStation Vita。NGPと呼ばれていた新しいPSPになります(正式にはPS VITAが略称みたいですが)。
 個人的には「ああ間違いない。姉御だ。ヴィータの姉御だよ。次にカラーリング違いでシグナムとかシャマルとかザフィーラとか出るに違いないよ」と言って周りから白い目で見られたりしたんですが、名前が発表された時点でわかる人にはわかるお約束のネタかと思います(^^;
 心臓部は最近のスマートフォンで有名になったARM CPUのQUADコア版を搭載。GPU部分はPowerVR系のカスタムチップを採用。5インチの有機EL液晶を搭載し、その性能は「携帯出来るPS3」を彷彿とさせます。実際の性能はPS3には及ばないんですが、それは携帯出来るPS2を彷彿とさせたPSPにもいえることです。イメージとしては間違っていないかと。
 まぁPSPはPS2より画面周りだけなら優れてたんですが...まぁそれは余談。
 PS VITA(以下VITA)は発表からずっと盛り上がっているハードです。3DSとの対比でも今度はVITAが圧勝だ!などと言われるぐらい性能では突出したハードです。
 今回はPS2やPSPの時と違ってといわゆる「SONYカスタム」なハードではなく、他社製の製品を組み合わせたようなハード構成となっています。もちろん今までのPSPとは互換がありません(ゲームはエミュレーションで対応。ハード性能に余裕があるので再現度は高いと言われています。まぁXBOX360も性能が違う初代XBOXのゲームをエミュレートで遊べるようにしてました)。
 最大の特徴はその性能もさることながら液晶部分といってもいいでしょう。特に力が入っている部分ですし。解像度が高く(960*544)、PSPのほぼ4倍の解像度となります。簡単にいえばPS3の1920*1080の約4分の1程度の解像度を持っていると思えばいいでしょう。
 ともかくドットの細かさはため息が出るほどで、最大の特徴というのも頷けます。
 心臓部のCPUに関しては今のスマートフォンやタブレットに比べても強力です。とはいえはVITAが発売される頃には同じようなCPUを搭載したタブレットも出ているでしょうし世界最高の!というようなCPUではありません。
 ただ開発者が急速に増えているCPUですし性能は折り紙つきで消費電力も少ないのですから携帯ゲーム機には向いているCPUといえます。
 GPUは...懐かしいところではDC(ドリームキャスト)と同じ系譜のPowerVRです。こちらもQUADコアということで性能もかなり高い。少ないVRAMと低消費電力で性能を絞り出すGPUで携帯電話なんかにも搭載されて綿々とその系譜は進歩していました。
 ぶっちゃけますとCPUといいGPUといい「すごいiPhone」と言っちゃってもいいんですがそうすると怒られそうですね(^^;(iPhoneのA5等もPowerVRの系譜のGPU内蔵)。
 性能に関してはまさに「最新ハード」というべきスペックを持っていますし、発表された価格も24800円(Wi-Fiモデル)と3DSより200円安く...ぶっちゃけ私も驚きました。よく価格を抑えたものだと思います。(独自開発部分が少ないとはいえパーツの単価を考えると29800円ぐらいでもおかしくなかった)
 そんな魅力あふれるVITAですが...最大の泣き所は今のところバッテリーといえそうです。数ヶ月前に聞いた限りでは液晶の明るさ等にもよりますが数時間(聞いた時は具体的に3時間程度)でバッテリーが...という話がありました。実際のところは改良が進んでいるのでもう少し長くなっているとのことですが、それでも短い。
 正式なものが発表・発売されてみないとわからないのですが今のところはそこが弱点と言われています。
 1~2年後に出る改良型が製造プロセスが32nmとか22nmになるようなのでその時点で一気に稼働時間が上がると言われてます。バッテリーが交換出来ないハードなのでもしかしたら大容量バッテリー交換サービスなんてものをSONYが数年後に始めるかもしれません。改良されたバッテリーと交換することで初期ハードも延命出来ます...みたいに。iPhoneなども自分ではバッテリー交換が出来ない仕様ですから最近はこれが当たり前になってきているのかも。
 まぁ初期型ハードの宿命みたいなものなので...この辺りは早めにすごいゲームが遊べる人達のデメリットと言ったところでしょうか。PSPなども初期の1000より3000の方が液晶がきれいで薄くて軽い等改良されましたし(バッテリーは大容量バッテリーで全て同等に出来る。1000は自作ゲームとか遊べるとかまぁ違うメリットがありますがグレーゾーンなので割愛します)。

 VITAはすごいすごいと言われていますが、3DSとどちらかを選べなんて誰も言ってないので欲しい人は2つとも買うでしょう。ハードが高くて買えないという人はそもそもゲームにそこまでお金を払おうと思ってない人なので、本体を買ってもソフトをそれほど買ってくれない...なんてのは私の偏見かもしれませんが、周りを見ている限りそう間違ってない気がします。文句言うやつは金を払わない。金を払うやつに不満があればそっと中古で売るだけ...なんてことを普段言ってたりします。本当に怖いのはその無言のユーザーかも?(^^;

 なんにしろ2011年から2012にかけてゲーム機はいろいろと新しいものが出てきます。個人的にはそろそろPS3が買い頃ですよ?と他人に言ったりしています。
 携帯ゲーム機はほぼ今までのハード全て買っているのでたぶんどちらも買いますが(笑)
(Linxとか今やると腕疲れます...ゲームギアも現存していますが刺さっているのはタロットの館。なぜかあれが一番活躍したソフトだった...女の子に受けよかったんだよな。ネオジオポケットは白黒から買いました。ワンダースワンもです...どんだけゲーム機買ってるんだろう(苦笑))

 ただ、VITAはPSPのゲームが遊べるとは言われていてもそれはダウンロードで購入していればこそなんでUMD全てが販売されるとは限りません。現行の3000をひとつ買っておいて古いゲームなどはPSPで遊ぶのが無難な気がします。バッテリーの問題もありますし...

 そうそうVITAに触れたんでもうひとつのSONYのゲーム戦略についてもひとつ。
 PlayStation Suiteという戦略があります。まぁandroidスマートフォンやタブレットでPSのゲームが遊べる仕組みと思えば間違っていないかと。
 実はまだ盛り上がってないんですが、これはVITAに人的リソースを裂きすぎているためとも言われていますが、実際のところはハードウェアの互換とandroidOSのバージョンの問題等が絡んでいるという話もあります。
 実際のところARM版Windows8が出てきたらそっちで展開した方がいいんじゃないか?なんて話もあるので今年の年末辺りからまた動きが出てくるかと思います。なんにしろゲームメーカーとの交渉担当者と条件が今のままではあまり進展なさそうですが...それはまぁ余談ということで。
 実際のところSONYのandroid製品にしか搭載されないんじゃないか?という笑い話にもならない話があるので今のところはまだまだ...です(^^;
 3DSは...まずは任天堂のタイトルをじっくり見てからでも。私はマリオが出たら買うという主義なのでマリオが出たら買います(^^;
 あ...スパロボが出たら買うかな...マリオ出る前でも(笑)