夏の里帰り。帰郷した私を待っていたのは...なぜかPCのメンテナンス(苦笑)
ひとつは簡単に片付きまして。ウイルスセキュリティの設定でIEをネット接続禁止にしてしまったという事例で...いや実際よくあるんですが、ちょっと設定変更すればすぐに治るわけでこれはまぁ片手間で。
本命は...実家にいる兄貴分(私が子供の時から面倒見てもらっている兄貴のような人)の娘さんのパソコン。だいぶ前に私が購入してあげたHPのnx6120というものなんですが...基盤が死んだかインバーターの故障かあるいは液晶のバックライトがくたばったか。電源は入るが画面はこない。BIOS画面も見えやしない。
もうこうなっては新しいパソコンを購入した方が早いということで一任された私が選んだのは...ASUSのK53Eのレッドでした。
これは最近流行の低価格なi5搭載ノートPCの中でもなかなかに面白い機種です。
スペックはSandybridgeのi5-2410Mを搭載。クロックは2.3Gですがターボブーストで2.9Gまで性能があがることも。メモリは4G搭載していますがメモリモジュールは1枚。デュアルチャンネル狙いならもう一枚追加してしまいましょう。HDDは640Gの5400回転。64bit版のWindows7を搭載していますのでメモリも余すところなく使いこなしてくれます。
液晶は1366x768のLEDバックライトタイプ。発色もそこそこで視野角も言うほど悪くない。ここまではある意味最近の流行のタイプといっていいでしょう。
特色の一つはカラフルな筐体。非常に鮮やかで美しい赤。今回は女性向けということで赤い色がいいとの指名があったのですが実はメーカー製にそんなにきれいな色のパソコンは少なく。このK53Eはそういう意味ではうってつけの機種でした。アルミ仕上がりの筐体はかなりきれいです。剛性は確かに弱めなんですが、そこはASUS。十分な強さがあると私は思いました。
搭載するのは11b/g/nに対応した無線LANとギガイーサ。このギガイーサは地味にポイント高いんですが、今回は無線LAN運用の予定なのでちょっともったいない(苦笑)
光学ドライブは一般的なDVD-RAM対応のスーパーマルチドライブ。まず使用して困ることは少ないと思います。ちょっと音がうるさいですがDVDの再生などずーっと回りっぱなしならそうでもなく。モーターの始動時だけかな?という感じ。
USBは3つ。残念ながら3.0対応はなしですが、まぁ仕方ない。値段が値段です。スピーカーも売りのひとつですが、言うほどすごいものではなく。とはいえそうしょぼくもない。ためしにDVDを再生しましたが高音のギラつき等含めても使い勝手はいい方で。劇場版のりりかるなのはをがっつり一本見てしまいましたが特に聞きづらくなるところはありませんでした。
もうひとつの売りは...このサイズのノートにしては驚異的な6時間ほど持つバッテリー。残念ながら今回使用期間が短かったため6時間は運用出来ませんでしたが、バッテリーフル充電時からDVDの劇場版アニメを再生してバッテリーのみで再生しきったのは確かです。結構すごいことな気がします(笑)
キーボードは流行の10キー付き。アイソリューションキーボードなのでキーの間隔も十分でタイプしづらいということはありません。10キーの分キーボードが左よりなんですが、写真を見ればわかる通り地味にトラックパッドも左に寄ってますので使いがつては悪くない。タイプした間隔は...まぁ安いキーボードなので過度な期待はしない方が。
ただ、結構ヘビィにタイプしまくっても疲れなかったですし...格安ノートPCの中では結構いい方なんじゃないかな?と思います。日常相当キーボードを使いまくる人でもない限りは不満は少ないかと思います。ちょっとスペースバーが小さめなのと、ストロークの感覚が独特ですがここは慣れるが一番。10分ほどタイプしていたら私は慣れました。
アップで見るとこんな感じ。慣れると実はそう悪くないのかもしれません。この辺りは趣味が出るので実際に触ってみて欲しいところですか。
マイクとWEBカメラがついてますのでSkype等でビデオチャットも簡単に楽しめます。
初期インストールソフトは国産のPCに比べると少なめですが、この価格帯にしては充実。30程度ですがウイルスバスターの試用版も入ってます。特にこだわりがないならそのままオンラインでライセンスを購入して使い続けてもいいかと。嫌ならアンインストールして無料のものにしてもよし。
今回購入して最大にびっくりしたのは...KibgsoftのOffceがインストールされていたこと。この価格帯ではどうしてもMS-Officefあきらめざるをえないため無料のopenofficeなどを導入したりするんですが、これが入っているなら手間が省けます。実際自宅に仕事を持って帰るとかでなければこれで十分に用途は果たせるというものです。わがまま言わなければ(笑)
起動するとさっそくウイルスバスターの設定と搭載ユーティリィのアップデートがかかります。ASUSだけにBIOS等も発表されればツールからアップデート出来る模様。便利便利。
付属品はいたってシンプルです。バッテリーと電源コードと...ちょっとした注意マニュアルだけ。
慣れてない人は面食らうかもしれませんがコスト削減が価格に直結してるのでこれは仕方ないところ。
買ってきて電源をいれれば最初に様々な設定とアップデートがあります。その後は復旧ディスクの作成。これは是非やっておきましょう。いざというときにリカバリーディスクがないととても困ります。面倒でもメディアを用意して最初にやっておきましょうね(^^)
さて、設定が終わればもうすぐに使えるのですが...使ってみた感想は「早いな...」の一言。
5万円台のノートでこれだけ早いのなら下手なデスクトップを自作するより安くて早い気がします。i5...それもSandybridge搭載は伊達ではありません。エンコード等を行っても早いと思います。今回は時間がないので試していませんが、知人で持ってる人に聞いたところ「ん。Q9650よりは断然早い。ペガシスユーザーなら買わずにどうする。あれ?君まだSandyにしてないの?ふーん(にやにや)」と妙な優越感にひたった目で見られたりしましたが後できっちり仕返しはしておかないと...っと話がずれましたが、そんな感じでやはりSandyの威力は有効なようです(^^;
今回は購入からセットアップまでの時間が短く、様々なソフトを使い倒すまでは行きませんでしたが、それでもこのハードを欲しいと思わせるだけの出来でした。AcerとASUSとで結構悩んだりするんですが私はこちらの方が好み。デザインと色と...仕上げく問題なんですが(笑)
今回はポイントが私の報酬でしたのでヨドバシカメラで購入。64800の10%還元で購入となりました。店頭で購入する時はヨドバシのオンライン価格も見ておいた方がいいでしょう。店員さんに言うと同じ価格で売ってくれることが多いです。(だめな時もあるけれど)
ただ、海外メーカー製ということで5%のポイントを消費してのヨドバシの延長保証などには入れないそうです。ここはちょっと気をつけたいところ。壊れたらメーカーとのやりとりになります。一応量販店でも受け付けてくれますがメーカー送りには変わりなく。
あ、忘れてましたがカードリーダーがついてます。マルチにいろいろ対応しているやつが。SDメモリやメモリースティックならたぶん普通に使えるかと(XDピクチャーはたぶんダメだと思う)。
色が黒で良ければ5万前後であるようなんですが、せっかくK53Eを買うならカラーバリエーションを選びたい。先の紹介した知人はピンクを購入してましたが、あれはあれで結構きれいで下品さはありませんでした。5000円ほど相場価格が上がりますが、その価値はあります。
マイナス要素があったのでそこも書いておきます。まず電源コネクタの位置。左側はいいとしてなんでど真ん中にあるのかと(苦笑)使い勝手がどうこうというより気分の問題かもしれませんがちょっといただけない。
あと初心者にはやはりマニュアルの少なさが不安要素でしょう。
逆に言えばそのぐらいでしょうか。自作ユーザーなら「ASUS」のブランドネームは地味にいいものです。価格性能比では抜群の機種だと思います。
個人的にも一台欲しくなってしまいました。今ちょっと購入計画を練ってたりしますが...MacBookAir買っちゃったしなぁ(^^;
古いPCのサポートを頼まれることが多い私ですが、こういう機種があるなら...もう「うるさいそんなしょぼい機種サポートなんかしたくないやい!こーいうの買えこーいうの!」と言って無理矢理買わせてしまうのも手かなぁ...なんて思い始めています。
最近流行のSandyノートは...早いうまい安いの三拍子そろったPCでした。高級機とは違った低価格ならではのチープさをうまく隠したいい機種だと思います。あれこれ言う人がいますがそういう人は高いお金を出していいものを買って黙ってもらうとして、お小遣いの少ない我々は安くていいものに目を向けるとしましょうか(^^)
※余談ですがWindows7の起動に30秒かかんないのがちょっとショックで。うちのデスクトップよりよほど早い...SSD搭載しててもBIOS表示に時間かかってますからねぇ...とほほほほ。
最初にも書きましたがメモリは足して8Gにすると容量よりもデュアルチャンネルの効果が出て全体的にきびきびした動作になります。是非導入を。併せても6万円程度ですから。たぶんそれ以上増設するものがないと思うので...