ivybridge登場!...悩ましい買い換えはどうすべき?

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 ついにIvybridgeが発表されました。
 今年の頭からずーっと話題にはなっていた訳ですが、予測通り春に発売ということでほつと一安心。
 PCに詳しい人は「Ivybridge待ち」と称して発売日を待っていましたから期待感はかなりあるCPUなんですが...詳しくない人からすると「で、何が変わったの?」ということに。
 WEBの記事でもいろいろ書かれていますが、もっと砕いて...初心者から見てどうよくなったんだろう?今もってるパソコンから見たら買い換えた方がいいの?という部分を中心に記事にしてみました。
 マニアが騒いでお店もメーカーも期待していたIvybridge。
 このIvybridge。果たして「買い」なのか。

 

 まずIvybridge(以下Ivy)って何よ? ということですが、INTELのCPUの新型のことだと思っていただければ。商品名としてはi7とかi5とか見慣れた型番があると思いますが、Ivybridgeも型番自体はiシリーズになります。i7-XXXXXみたいに末尾の番号が違う感じで区分けされます。


 今売ってるのがSandybridge(以下Sandy)。まぁ今までの新型ってことで今回のIvyの登場で旧機種になっちゃいましたが性能は今でも光るものがあります。というかぶっちゃけ早いです。
 その前に出ていた初代iシリーズ...i7-XXXとか末尾の数字が3ケタのがそうなのかな...と漠然と思っていただければいいかと思うのですが、こいつはなによ? といえばNehalemって名前のなかなか面白いやつでした。

 IvyにしろSandyにしろ...Nehalemも含めてですがCPUのマイクロアーキテクチャの名前です。CPU自体はあくまでもiシリーズですが、マイクロアーキテクチャが変わると性能もがらっと変わるため同じiシリーズでも区別しないといけません。

 そこで詳しい人たちはiシリーズとかCore2DuoとかいうCPUのブランド名だけで呼ばないでマイクロアーキテクチャ名を合わせることで世代と性能を表現しようとします。違う人もいますが、まぁざっくりそんなイメージで覚えればいいかと。

 人と話す時知ってるだけでなんかちょっと詳しいイメージがつきますから覚えて損はないのかもしれません。突っ込まれたら「いやーそこまではわかんないんですよねー名前だけでー」とでも言っておけば。実際のところそこまでマニアックな話題はマニア同士でもないとなかなか通じませんから。

 でぶっちゃけマイクロアーキテクチャって何よ? と聞かれても正しく答えるのは難しいのでまぁCPUの中身を表す言葉なんだろうな...と漠然と思っておけばいいんじゃないでしょうか。命令がどーの実行ユニットがどーのメモリコントローラーがこんなでパイプラインが...とか言われてもわからん人には「何の呪文だよ!」ということになりやすいですし。勉強すると面白いんですけど(^^)

 まぁマイクロアーキテクチャが新しくなるとだいたい早くなるんだなー...とでも思っておけばそうそう外さないのではないかと。iシリーズは今度のIvyで3世代目となります。以前の記事にもちょっとその生い立ちなどを書いていますが軽くおさらいしてみましょう。

 

「初代...Nehalem」

 復讐と復権を欠けたINTELオレゴンチームの設計した新設計CPU。
 INTELには主に2つのCPU設計チームがいまして。オレゴンチームはPentium3や4を作ったチームです。スピード狂な面の強いチームですしPentium4の時代までは花形ともいえるチームでした。

 が、Pentium4の改良に失敗。発熱が凄まじいことになってスピードアップの上限が思ったほど伸びず。消費電力も大きいものになってしまい主役をもうひとつのチームイスラエルチームに譲る屈辱を味わいました。本当はPentium4の後継がずっと花道を歩むはずが...気付けばイスラエルチームのCore2Duoが花道を爆走していました。

 NehalemはCore2Duoの次世代を担うCPUとしてオレゴンチームが作り上げたマイクロアーキテクチャです。Core2Duoを基に「より早く。そしてあんまり熱くならない」改良を加えたものと思うと早いかと。
 改良は多岐に渡りますが、普段は普通のスピードで動いていてゲームとか遊ぶ時だけ動作するターボブーストと呼ばれる機能が搭載されたのはこのNehalemから。

 CPUへのGPU統合も行われました。オレゴンチームはこのiシリーズで見事に復権しました。意地の逸品といえるCPUですが、2世代前とはいえまだまだ現役で戦える世代といえるでしょう。

 

「二代目...Sandybridge」

 一躍INTELのスターとなったイスラエルチームの設計。
 イスラエルチームはPentiumMやCore2Duoなどを生み出したチームで、オレゴンと違って「早くても低消費電力じゃないとだめだ。熱くちゃだめだ。ノートもデスクトップもそれは変わらない」といったポリシーでもあるのかいろいろとこだわりの強いチームです。
 Nehalemで説明したPentium4の一件の時期はまだPentiumMで脚光を浴び始めていた時期でそれほど注目されてはいませんでした。
 まぁPentium4はノート向けではなかったので(Pentium4-Mとかありましたが、あれはまぁ...無理矢理な代物でした)今までの路線(ひとつのCPUアーキテクチャでデスクトップもノートも対応する)を捨ててPentiumMを作らざるを得なかったんですが...このPentiumMがなかなか傑作CPUでした。マニアはこれをデスクトップで使ったりしてましたが人気があるのもうなづけるいいものでした。

 Pentium4の一件はINTELの一大事でもあったんですが、このタイミングでこのチームが設計していたのがCoreDuo。後にCore2Duoへと昇華していくCPUでした。PentiumMは、もともとはPentium3を手本に徹底分解して再構成したようなCPU。それをデュアルコアにするため再び分解再構成をしたCPUがCoreduoでした。

 このcoreduoが投入されるまでにはしばしの時間が必要で、その間にもAMDがAthlonx2を武器にぐいぐい迫ってきていたためオレゴンチームが急遽設計して市場に投入したのがPentiumDでした。屈辱の極み...花形から中継ぎに転向していたわけです。

 なんちゃってデュアルコアなどと言われたPentiumDですがその使命は「Coreduoまで市場をなんとかひっぱる」ことだったので使命はきっちり果たしたのかもしれません。
 そのCoreduoをさらに進化させたのがお馴染みCore2duo。このCore2duoをもってイスラエルチームはオレゴンチームを押しのけてINTELの主役の座へと踊り出た記念すべきCPUでした。

 SandybridgeはNehalemを改良したものですが中身はほぼ別物と言ってもいいほど強化されています。GPUの強化を中心に「やれるだけやってやろう。より早く。より低消費電力に」とばかりに徹底改良されています。
 ターボテクノロジーはGPUを含めて高速化するようになっていますし新命令セットAVXの搭載などもはや別物と言ってもいいぐらいのもの。

 登場と共に瞬く間に市場を席巻して行きました。「第二世代Core」と呼ばれるのはこのSandyから。
 Pentium3から派生したものを徹底改良していって生まれたCore2duoのようにこのSandyもまたNehalemから生まれているのが面白いところ。まぁNehalemがCoreアーキテクチャから派生してるのも含めてライバルである2つのチームが「INTELという家族の中の兄弟」であることを感じさせる部分であったりします。
 今売られているINTELのCPUはだいたいこのSandyが中心です。


「三代目...Ivybridge」

 登場予告は結構古くてSandybridge発売前からその影が見えていた面白い存在です。手掛けるのは続いてイスラエルチーム。オレゴンチームは次の世代のCPUを開発中なのでその間をつなぐ改良型ということでSandyから引き続き担当しています。

 ぶっちゃけると「本当はここまでやりたかったSandybridgeの完成形」と言っていいんじゃないでしょうか。
 CPUの設計は途中で「あーっ、あーすればよかった!」とか「これを搭載したかったのに...」と思ってもなかなか盛り込めないもの(例外はPentium4。あのCPUはそれを可能にする構造です。言うほど悪いもんじゃないんですけどね。PentiumDの開発スピードの早さやAMD64をINTEL版として搭載する時のスピードも含めてCPU開発のことを思えば恐ろしいぐらいにフットワークが軽い...)。

 そこで開発時から「次はこうしよう、ああしよう」と思っていたものを盛り込んだのがIvyだと思えばわかりやすいかと。
 製造プロセスが改良されてより小さく低消費電力のものが作れるようになり...同じ大きさのCPUならより機能を盛り込めるようになりました。
 そこでGPUとメモリ周りを強化したのがIvybridge。
 メモリ周りも強化されてより高速化されたDDR3-1600に対応しました。

 目に見えないところにいろいろ手をいれてるようですが、弱くなったところはないのでSandyの発展強化型と思えばよいかと。動画エンコード等にこだわりがある人はAVXと呼ばれる機能(対応ソフトを使うと高速でエンコードが出来る。実際にはエンコード以外にも威力を発揮するんですが、現状で活用してるのが動画エンコードの分野が多いのも事実)がかなり強化されてるとのことですから楽しみにしてる人も多かったりします。

 それと製造プロセスの微細化...難しい言葉ですが、まぁより進化した製造が出来るようになったと思っていただければ...により消費電力がかなり下がりました。エコです(笑)

 
 逆に言えば今あげた強化点以外はSandyとそう変わらないCPUです。

 純粋にCPUだけの性能で見たら(消費電力を除いては)ほぼ変わらず。それでもIvyの方がちょっと早いかな?というイメージでよいかと。

 あとPCI Express 3.0にもINTELとして始めて対応しました。Ivy世代の新しいチップセットとの組み合わせで効果を発揮します。今すぐその力を発揮する部分ではないので割愛しますが今後地味に効いてくる部分だと思います。SandyではこのPCI Express 3.0には対応出来ないので明らかに世代が変わった...といえる部分はここかも。

 次のマイクロアーキテクチャはHaswellと呼ばれるもので...だいぶ毛色の違うものに(消費電力にこだわりまくったCPUだと言われています)なりそうなので、今の路線の最終形態がこのIvyだと思っていただければよいかと。

 

 さて。i シリーズについてだらっと書いてみましたが、世代差で性能差が激しいのは初代と二代目です。
 逆にいえば二代目と三代目...SandyとIvyはそこまでの性能差はない...と私は判断します。別に無理して買い替える必要はないかな...と。ノートPCだとGPUの性能差がかなりあるので値段差がなかったらSandyを選ぶ理由はないかな? と思いますが。これから買うならIvy狙いでいいのではないかと。
 細かい点でいえば性能差が歴然と存在するのですが、買い替えるほどか?と言われると微妙なところ。

 

 長々と書いてきましたが、Core2Duo世代からなら買い替えるメリットは大きいでしょう。自作派なら特にやりやすいですし。でもノートだとちょっとなー予算がなー。そんな遅くないし~といったところでしょうか。

 INTELのCPUは「2世代待ったら買い替え」がわかりやすいサイクルだと私は説明しています。アーキテクチャの変更をもって世代交代として考えてますので単純にCore2DuoからSandy...というような区別ではないのに注意ですけれど。今回の例でいえばNehalem世代以前が買い換え対象という感じ。Nehalemも含むんですね(笑)

 同じ名前のCore2Duoも初期と最終期のものでは別物といっていいほど性能も変わっていますしね(^^)

 「今のままで十分」...というのと「今のままで快適」というのはずいぶんと開きがあります。
 XPでいいや...といっている人は今のままで十分という考え方です。面倒も少ないですし。ただ、それでは新しい技術の恩恵も受けられないし変化もない。

 慣れたものが一番...とはいいますが、新しいものには新しいものなりの良さを当然持っています。そこを活用して効率をあげたりより便利していく。

 そういう意味では定期的にPCは買い替えるべきだな...と思います。
 以前はもっとわかりやすく年数で説明してました。5年経ったら...とか。
 「最近は2か3年年使ったら買い替えましょう」と説明しています。ハイエンドなんて買う人はそうたくさんいませんのでローエンドやミドルレンジのPCを使ってる人はだいたい2年。ざっくりとそんな感覚で。

 「そうはいうけどもう少し細かく...ぶっちゃけ今もってるPCは買い替えるべきなの?」という質問も受けてたりします。リアルの生活でもブログへのメールでも。

 そこでわかりやすくCPU世代別に買い替え目安を書いてみました。
 Core2Duo以降は世代の中でも自作派・デスクトップ派・ノート派に分別しています。
 iシリーズは今回紹介した三世代で分類しました。
 あくまで個人の考えと指標ですし偏ったものなのを念頭において読んでいただければと思います。

  


・PentiumM世代

 ノートPCですとXPと共に実はまだかなりの稼働数を誇ります。
 なんせ安く入手出来てモバイル用途であれば1G程度でもサクサク用途をこなしてしまいますから。むしろわかってる人達ほどこの世代を愛用していたりします。
 が、さすがにもういいでしょう。休ませてあげてください。
 Ivybridge世代の快適さとバッテリーの持ちの長さはきっと気に入るはずです。XPにこだわる理由もあるでしょうが8で絶望するよりも現在の操作系の最終形である「Ivy+windows7」にそろそろ移行した方がいいかと。
 効率も上がって幸せになれると思います。

・Pentium4世代
 まさかいないだろうって? 失礼な。まだまだ現役で使ってる世代が多いのがこの世代です。
 ノートと違ってデスクトップ中心ですがいまだに需要もあったりします。別に遅くないんですよね。熱いだけで。
 ですが...これももういいでしょう。そろそろ引退させてあげてください。デスクトップ用途であるならばDELLでもHPでもショップブランドでも自作でもなんでもいいです。もうそのパソコンは窓から投げ捨てて新しいものを買うべきです。
 むしろ安くなったノートに軸足を移してもいいかも。いつ壊れるかわかりませんし時代に取り残される恐怖もあります。ビジネスシーンでは仕方ないと言いがちですが、切り替えてないのは単に金かけてないか面倒がってるだけなんで経営者とシステム担当を締め上げてでも買い替えるべき。対応出来ないなら...滅びが待ってるだけだと思います。
(窓から投げ捨てる時は通行人がいないか確認してからにしてくださいね)


・Coreduo世代
 あえてCore2Duoとわけました。ノートPCでは実際現役続行中の人も身近にいますし。
 とはいえチップセットの古さが足を引っ張ります。
 バッテリーの入手もそろそろ厳しいでしょう。B5のノートやウルトラブックなど次世代のモバイルも登場しています。愛着があるのはわかりますが歴史のページを1ページめくる勇気を持ってください。
 とはいえXPで2014年まで引っ張るつもりならある意味でぎりぎり「いける」世代だと思います。
 予算がないならむしろ「ぎりぎり限界までいくぜ」とばかりに使い倒してあげてください。ただHDDが不安なのでそこだけ買い替えて延命するのもアリかと。メモリは安価に入手出来るなら増設を。チップセットの古さが足を引っ張るのでGPU系の性能は辛いものがありますが、用途次第では。デスクトップはいないと思いますが、もし使用しているならノートと同様です。


・Core2Duo世代

○自作派
 うん。気持ちはわかるよ。まだまだいけるよな。気持ちはわかる。
 が、メインマシンに使うのはそろそろやめとこうか。
 そいつはセカンドPCにするんだ。
 新たに一台組んでもいいし中身だけまずはIvyにして足りないパーツを買ってセカンドPCを作ってもいい。
 快適なメインPCが手に入りメインPCは実に快適に。余計なソフトの重しがなくなったCore2DuoなPCはもう一度あなたのために働いてくれるでしょう。
 大丈夫。PCはさみしがり屋だから増えていく。自作ならよくあること。さぁ無駄遣いをやめてパーツ購入の準備だ。

○デスクトップ派
 微妙なライン。自分でマザーから乗せ換えられるならともかく買い替えとなると投資も馬鹿にならないところ。自作と同じく1台まるまる購入するのが一番だけど...難しい。Core2Duoの世代にもよるけれど出来るなら買い替えをおすすめしたい。
 あえてデスクトップで自作派でないなら省スペースデスクトップでいいのが各種メーカーから出ているし値段重視ならショップブランドにもいいものがある訳で。
 比較的安いものがあるので型落ちのSandy狙いもおすすめ。Ivyの登場で在庫処分が始まるのが予想出来るので今から価格をチェック。予算を貯めつつチャンスを掴んで欲しいところ。
 どうしても予算がないならOS次第では部分的にパワーアップしたいところ。VISTA搭載ならメモリとHDDの交換とGPUの搭載で一気に快適になる可能性があるので検討したい。
 XPならそこまでやらなくてもいいけれど。

○ノート派
 予算に縛られるところ。性能としてはわりと十分でありXPであるならば快適に運用出来てしまう。そこがまた悩ましい。VISTAや7でもメモリ搭載とSSD併用で一気に延命出来なくもない。
 モバイル用途でないなら5万前後で売られている格安A4ノートを狙うといいかも。延命にかかる予算で一気にSandy世代まで飛んでしまえばIvy世代でも十分快適に使える。パワーアップにかかる予算より安く快適になる可能性があるので検討してほしいかも。
 Amazonの悪魔でも定期的に安価なノートを紹介してますが、地方の人でも通販など活用して安価に入手できることも。
 モバイルノートだと微妙なライン。私もX61sを持っていますが動画再生等はきついものの他の分野ではある程度「いける」ラインだったりするので。バッテリーを購入してもう1年ちょっと待って予算をためて一気にHaswell+Windows8世代に行くのも可能性としてはアリかと。
 やや予算があるならウルトラブックを検討してもいいと思います。日本メーカーがやる気ないモデルとやる気の感じられない販売をしていますが海外勢が元気よく商品を出してますので、そろそろおいしくなってきたかも。Ivy世代のウルトラブックはUSB3.0も標準搭載が増えてますし取り回しも楽です。是非検討して欲しいかと。

Core2Quad世代

○自作派
 難しいよね。ほんと。
 実際Q9650を持ってた身からすると性能的には「十分」といえちゃうのはよくわかるんです。
 エンコード等に重きをおかないなら実は余裕で現役世代。Windows7だろうとなんだろうと余裕だと思う。Windows8だって問題無いんですよね。
 むしろSSD+Windows7(64bit)の導入を検討して欲しいかな。メモリも出来れば4G以上は欲しいところ。それだけで一気に快適になっちゃうので。エンコード等重い処理を多い人は黙ってIvy購入を検討。
 Sandyでも快適だったんでIvyならもっと快適ってことで。
 冗談抜きで世代差を感じてびっくりします。

○デスクトップ派
 少数派だとは思うんですがメーカー製でもってる人もいるので。自作派と同じなんですよね。用途次第。個人的には保証も切れてると思うのでSSD等の導入を検討してみては? という感じ。詳しくないからわかんないよ! という人は新しい世代のデスクトップがそこそこ安いですしSandyモデルの特売を狙うのもあり。
 Sandyのi5でも別次元の速さには違いない。その威力を味わったら...戻れないですし。
 今使ってるのは家族用とか自分のセカンドPCにするのもアリですよ。クリーンインストールすれば快適なセカンドPCに。

○ノート派
 すいませんCore2Quadを無理やり搭載したBTOノートが存在するのは知ってるんですが、そんなマニアックなことしてるんならわかるでしょう。そろそろ熱も含めていろいろ困ってませんか? 王道に戻って新型にいっときましょうよ。どうせならIVyのi7搭載ノートとかいっそゲーミングノートに飛び込むべきです。...決して友人への私信ではないですよ? ねぇK吉君。
 まぁ熱を除けば余裕で現役ですが...無茶なノートゆえ寿命は短いかもしれませぬ。


Nehalem世代

○自作派
 重い処理してるか? というのがひとつ。そして消費電力を気にしているか? というのがふたつめ。
 このどちらでもないなら無理に買い替えなくもいいと思う。
 特にi3以上のCPUであるならそのまま使ってて問題ないかと。快適にしたいならやはりSSD等の導入がおすすめ。
 確かにSandy等の魅力は強いけれど、それよりGPUとOSの更新、SSDの導入などピンポイントで強化する手段がいっぱいあります。
 予算があるなら徐々に変えていけばいいわけで。数か月後の新モデルIvyを狙うのも手。チップセットも変更が入る予定なのでそれまで待ってもいいかもしれない。急がなくていいでしょう。

○デスクトップ派
 自作派と同様。ただ内蔵GPUがちょっと辛い時代なので搭載出来るなら安価なGPUでもいいから搭載すべき。LP(ロープロファイル)対応でメーカー製PCにも搭載出来るものがいくつもあるので検討を。自作派と違って内蔵GPUで使ってる人が多いのでそこを強化するとVISTAや7もまだまだ現役。8だっていけるいける。
 おすすめはRadeonなら6450以上だけど5000円以上出せるなら6670辺りがLPもあっておすすめ。
 消費電力の問題で電源が危ないかなーと思ったら6450で。Geforceなら210でもいいけど520辺りもLPだとお手頃。5000円前後で発熱もそんなでもなくLPがある。消費電力が...と思ったら210でも十分。
 ローエンドGPUでもNehalem世代の内蔵GPUに比べたら性能は遙かにいいと思ってくださいな。特に動画支援等含めて考えると差はなかなか。

○ノート派
 あなたはモバイル派か? という問いとゲームをするか? という問いが。
 ゲームするなら黙ってIvyにすべき。
 というかむしろINTELから離れてAMDのA8(あるいはその後継)を搭載したノートに行くべき(笑)
 でもなきゃGPU搭載ノートか。
 内蔵GPUだとやはり厳しい分野だし。
 モバイル派ならバッテリーの持ちも考えると買い替えたい人もいるかも。SandyやIvy世代では一気にバッテリーの持ちがよくなっているのでかなり魅力がありますよ(^^)
 とはいっても性能的にはいまだ一線で戦えるのも事実。ビジネスシーンではWindows7でもサクサク動いてますのでホビー用途をどう見るかでしょう。発売から数年たっていますので引き取り価格がある程度高いようなら中古で売って新しいPCの軍資金にする手もあります。
 そうでないなら全然余裕なのでもうしばらく使ってもいいかと。


Sandybridge世代

○自作派
 本音は買い換える必要がないと思ってますが、難しいところ。AVX重視なら買い替えるメリットがあるかもですが、早いi7とか(たとえば2600Kとか2700K)からだとそんなにメリットがないんですよ。自己満足度は非常に高いんですが(笑)
 むしろsandyのi3辺りから一気にivyのi7に...というようにパワーアップが明確に出来るなら検討すべき。
 とはいえ予算があるなら「やりたいんだよね」という気持ちで購入もあり。
 マザーボードの世代も変わるので(PCI Express 3.0の絡みもありますし出来れば買い換えた方がよいと思います)、今のマザーとメモリとCPUをそっくりセカンドPCに入れ替えてメインPCをIvyで一式...というのが結構魅力的かもしれません。確かにSandy世代のマザー(Z68なんか積んでるやつですね)でもIvyは動きますから...まずはCPUだけやっといて後でマザーとメモリを追加して...なんてのもいいかも。自作ならではのフレキシブルさで欲望を満たせるかな。
 逆に予算がないとかそこまで速さを求めないなら無理に行く必要まったくはないかと。
 エンコード命! ベンチマーク命! という人はむしろ「いかなくてどうする!」てすが。新しいRadeonともども行って逝けという感じでしょうか。Geforceもいいのが出るわけで。そういう人は破産してでも最新パーツで固めないと。当然部屋は常に冷房でオーバークロックでしょう。
 そうでない人でSandy世代で十分満足出来てる人は無理する必要はまったくないかな? と。

○デスクトップ派
 これも買い替える必要はないと思います。正直。
 内蔵GPUが強化されたといってもGPUを別途搭載してしまえばむしろ強化できますし。今回は見送ってHaswell世代でリニューアルを検討した方が。第一世代Haswellもスルーすることが出来るかな...途中でSSD等のパワーアップを考えれば2世代パスしても大丈夫かも。
 Windows8でもSandyなら余裕。Haswellの情報が出てきてからゆっくり考えればいいでしょう。

○ノート派

 デスクトップと違ってGPUを後からつけられないノートは「今の環境に不満があるか」で判断すべきかと。
 DirectX11のゲームをノートで遊びたい!というならIvyもいいですが、どの道INTELの内蔵GPUでそれなりのゲームを遊ぼうと思う方がどうかしていると思います。
 ノートでゲームならば覚悟を決めてGPU搭載のものにしましょう。
 Sandyのi5+RadeonなんてA4ノートが安く売られてるわけですから最初からそういう選択をしておけば。それはIvy世代でも変わりません。
 ゲーム用途ならばCPUのパワーは下がりますがAMDのAPUノートがおすすめだったりします。A8なんて搭載されてれば結構いろいろなゲームが遊べたりしますし。
 どうしてもノートで3D全開のゲームをやりたい...という人はゲーミングノートがおすすめでしょう。
 そうでないならSandyのGPUで今は十分かと。
 買ってそれほど経っていないでしょうから今のノートを愛用してあげてください。
 Haswell時代の超時間駆動やさらに小型化されたウルトラブックに魅力を感じたらそこで買い替えを検討すればいいかと。


 独断と偏見で簡単にまとめましたが正直な気持ちを書いたつもりです。

 最後にまとめるとIvyは買いか?と言われたら「今から買うならそりゃ買いですが」という。ノートやデスクトップは安売り狙いでSandyもありだと思います。自作派は予算とパワーをどこに割り振るかがポイント。CPUだけ強化するのもありですが、自作ならではのパワーアップを狙いたいですよね(^^;
 Sandyとの違いは案外少ないので、Sandyをすでに使っている人は「早くなったのかーいいなー」と見送る方がいいかと。それ以前のCPUの人はチップセットも含めて性能差が大きいので検討する価値は十分にあります。

 上ではCore2Duoユーザーにまだ買い換えなくても...とは書いてますが、実際のところは買い換えてOSごと最新にするのがお勧めなのは変わらない気持ちです。それ以前の人は...ノート系以外は「いいから買い換えようよ」といった気持ちが(笑)


 今Sandy使ってますけど、実に快適ですよ。SSDも導入して別次元の環境を手に入れましょうよ。悪いことは言わないので。物欲に正直になってしまいましょう...と悪魔のささやきを。