入院してました

  • 投稿日:
  • by

 唐突な話ですが4月の17日から29日にかけて緊急入院していました。(1月ぶりの更新がこれかという話ですが)
 深夜に突然発症して救急車からの入院でしたのでばたばたと。
 今回はその顛末となります。

 まずは病名はなんだったのか...というと顔面神経麻痺という病気になります。突発性だったのかなんだったのか。
 突然顔の半分が動かなくなって感覚がなくなるというか歯医者の麻酔がずーっと切れないというか。そんな感じになります。

 時系列でいうと...

 4/17日
 夜 8:30 晩酌がわりに発泡酒を数本。カラムーチョなどをつまみにすごす。
 夜23:30 就寝前に歯を磨こうとすると口から水と泡が吹き出す。
     同時に顔半分(左側)に違和感。左腕にしびれ。

 この時点で「あ。脳梗塞きたかも」と不安に。
 救急車を呼ぶか検討しつつTwitterなどに症状をメモ代わりに書き込み。
 するとゲーム会社代表のナイスガイであるほりいさんから「いいからここに電話だ!」というtweetを受け取る。

 そういえば相談窓口あったんだっけ!と7119に電話。
 その場で専門家に交代してもらって相談したところ「緊急で救急車を呼ぶべき」とのことに。症状が完全に脳梗塞と類似してたのがもう...
 そのまま先方の手配で救急車が手配されまして。
 救急車に乗せられてからは症状の説明やバイタルの確認などしつつ受け入れ先病院への連絡が始まったんですが...これが20分近く決まらない。
 GW前で時期も悪い。深夜。当直医がいない。脳外科の可能性。もろもろいろいろ。
 なんとか隣の区の病院に受け入れが決まってそのまま運ばれて行きました。
 で当直医の先生と話しつつ症状の確認。左腕のしびれと共に左足にもしびれが出ていたんですが、病院到着時には足は回復。これはいまだに原因はわからず。
 腕のしびれはあるものの肩こりから来てるものに類似していたのでそれも説明。
 CTとMRIを実行。
 投薬して一晩入院することに。

 4/18日
 朝MRIなど再度実行。脳梗塞が否定される(ちょっとほっとした)。
 顔面神経麻痺であろうということで紹介状が発行されて昼には退院出来ることに。
 友人に迎えに来てもらって1度帰宅。

 4/19日
 紹介状をもって総合病院へ。
 診断の結果即時入院が決定。
 1度帰宅して着替えなど手配して翌日朝から入院治療となる。

 4/20日
 再入院。点滴治療を開始する。
 説明ではステロイドを入れた生理食塩水をこれから毎日たくさんいれるということに。
 血糖値が大幅に上昇するため入院しつつインシュリンなどを投薬して血糖値を押さえ込まないとまずいということがわかる。(糖尿病患者はちょっとした治療でも入院が必要になるとは聞いていたけれどやはりそうだったかーというところ)

 ここからがともかく暇で暇で。
 毎日5-7時間の点滴と先生の診察以外特にやることがない。点滴中はまったくうごけない訳で(トイレぐらいはいけるけれど)ともかく暇。
 幸い入院時に1度帰宅出来ていたためゲーム機だのスマホだのkindleだのを持ち込んでいたのがよかった。特にkindle。大量の本が持ち込めたため時間をおおいにつぶせることに。

 4/29日
 点滴治療完了。昼頃退院

 4/30日
 現在。投薬を続けつつ経過観察中。

 という流れで。
 現状の症状はというと...入院時よりまし。だけど治ってない。そんな感じです。
 ・左唇(特に上)が動かせない。
 ・ひだりほっぺたも動かない。
 ・まぶた...は動くけど開きっぱなしになりがちで常に涙を流してる状態。
 ・左目をつぶると右目が開かない(連動しているため)
 ・口を大きく開けてもぐもぐ出来ない。
 ・歯茎をはじめ顔左半分は麻酔が効いているような状態が続いている。

 これでも入院時(4/20)よりはましで。あの時点ではもうなんというか左半分まともに動いてなかったですしね...顔...
 ステロイドが抜けてきて顔のむくみも取れてきたのがちょっとうれしい。
 入院中は顔がぱんぱんに膨らんでましたのでアンパンマン状態でした。

 これ治るのかな?とも思うんですが、まぁ現状でもご飯は食べれてますし首から下は元気いっぱい。せいぜいが人前で表情がどうにもあれなのと(左半分が力無く落ちてる感じなので軽くホラーです)食事で口からいろいろだばぁと漏れるぐらい。
 これなら気をつければある程度カバー出来ますしそう悲観的になることもないでしょう。一生このままだったらそれはそれで生きて行けばいいですし。

 何にしろ怖かった脳梗塞でなかったのが不幸中の幸いでした。
 この顔面神経麻痺。いろいろ言われてますが...原因は先生も「いやーいろいろあるしいろいろ言われるけど実際は原因不明に近いよ?」とのことで。
 糖尿病だからとか肥ってるからだとか言う人もいたんですが、それでなるならもっと患者たくさんいるよねぇということで。ともかく顔面の神経になんかおこっちゃって動かなくなる。
 そういう病気です。ならないと辛さも何もわからんなこれ...としみじみと。
 歯医者の麻酔が永遠に効いてる感じで気持ち悪いったらない。
 うがいも出来ないし歯をみがけば歯磨き粉も含めてぼろぼろ口から漏れてくる。
 情けないやらなんやら。まぁ仕方なし!と悲観的にならずに治療に専念していました。

 ともかく入院時は友人知人に心配とご迷惑をおかけしてしまって申し訳なかった。予定は狂うわ頼まれゴトはすべて出来なくなるわで。
 とはいえ病気じゃどうしようもないよね...ということでみなさまにはお詫びしまくって許してもらうしかなかったんですが(^^;

 まずはほりいさんに感謝を。Twitterごしとはいえ相談先を教えてもらったのはよかった。早い治療に繋がりましたし躊躇なく行動が出来ました。
 メガドライブミニとかいろいろあって大変なところで最悪病院まで来てもらうはめになったかと思うと...いやぁ大迷惑だ。申し訳なかった。
 共通の友人を過去に亡くしていたりするのでこんなことで私も死ぬわけには...と改めて思った次第。

 それと病院では紙の本はだめだこりゃ...としみじみと。
 片目が不自由(疲れ目状態で涙が常に出てるし遠近感もどうにもめちゃくちゃ)になってるから紙だと読めない。kindleでなんとかってところ。それもコミックスは7インチだと細かい文字がまったく読めない。
 しかも量を持ち込んだら大迷惑(ベッドの周りのスペースは限られている)
 出版社や編集者が「紙の本ガー」とかこれから言ったら殴り倒して入院させれば考え変わるんじゃねぇかこれ...と思うぐらい辛かった。
 電子書籍のいいところは充電さえ出来ていればですが大量の本を1つの端末で扱えるところ。10日余りの入院生活をものすごく助けてくれました。
 スマホでテザリングすれば新しい本を買ってダウンロードするのも自由ですし。文字サイズも変更出来るからとてもありがたかった。紙の本も大好きなんですが入院時は荷物にもなるしだめだめだぁ...と。
 逆に大量の電子書籍をもってる人はスマホかkindleひとつあればかなり助かります。特に小説を大量にもっていると時間をかなりつぶせます。
 ベッドからうごけなくても本は読めるので...ほんとに。
 ただ8インチか10インチを推奨したい...コミックスのね...書き文字がね...読めないの...(涙)
 今回はfireタブレットにNetflixやAmazonPrimeでアニメや映画も片っ端からダウンしておいたので入院中に消化したりしてました。いやぁ動画もほんとありがたい。
 映画とか1つで2時間はつぶせますし。
 アニメ1クールとかそれだけで半日いけます。これかなりありがたいです。ほんとやることにないからね...


※余談
 4/29日に退院して。友だちにスシローに連れてってもらって。
 病院食で食べれなかった醬油のありがたみを感じつつ。寿司なら大口開けないで食べれるしいけるなーと。それだけでかなりうれしかった。
 その後秋葉原に行って買い物したりして楽しんだりしました。
 で。
 夜にちょっと用事があってもう一度秋葉原行ったんですが...
 どうせなら夕飯も秋葉原で食べてしまおうかと。でも麺類が食べたいけどどうしたって口からこぼれちゃうしなぁと。
 あれ、でもナポリタンならいけるんじゃないかな...と。汁ないし。いけるかな!?なんて。
 そこで昭和通りのパンチョに行きまして。ナポリタンを注文。
 紙ナプキンが切れてしまっていて...やばい...服を汚す...と思ったんですが、店員さんが気を使ってくれてテーブルナプキンの乾いた奴を貸してくれて。
 それをエプロンがわりにして食べました。
 そこで気づいたのが「唇が動かないと麺類は厳しい」ということ。
 かみ切れないんですよね。歯だけでなく唇も使ってるんだなぁ...としみじみ実感。
 そして熱いもんだからなかなか食えない...
 結局のところ口からこぼれるのもあって皿を持ち上げての犬食いになってしまいました。
 そして借りたナプキンはケチャップまみれに。
 まぁそれはいいんですが...
 最初は他にお客さんいなかったんでよかったんですが、食べてる途中で何人か入ってきまして。
 私の食べ方を見てくすくす笑ってるんですよね。これみよがしに。
 まぁ顔面ケチャップまみれにで皿もって犬食いしてるでぶったおっさんがいれば笑っちゃうのかもしれないんですが...
 退院したばかりなのか殺意すら沸くぐらいに(^^;
 なんで笑うかなぁ...と。
 このままフォークで顔面ずたずたにして同じ目に合わせたろか...とか一瞬思ったんですがやはり満腹は偉大。すぐにしゅーっと怒りもしずまり。
 パンチョの店員さんがいい感じの人で...よく対応してくれたでそれ以上何事もなく。
 久しぶりの塩分と(病院食は塩分がとことんない)おいしいナポリタンを漫喫出来ました。
 塩分と甘みがあってナポリタンっておいしいよなぁとしみじみと思いましたわ...もーちょっと回復したらミートソースに行ってやるとか思ったりも。

 それにしても...と思いましたが、日本人って他人の不幸とかちょっとおかしいところがあると笑うんですよね。
 殴られたり殺されたりしたら「そんなつもりはなかった」とか言うんでしょうけれど。
 他人を笑ったら場合によっちゃ酷い反撃を受けそうなもんですが。健常であること。普通であることがあまりに当然。
 だからそうでない人を蔑んで笑うのも日常になってるのかなぁと。
 私にもそういうところあったんだろうなぁ...と過去を思ったりしたんですが笑った記憶はあまりなく。やってないよね...とか思い返したり。
 今後も他人の不幸を笑うことは無いようにしようと深く思ったりしました。
 やられてあんだけ嫌な思いするんですもの。やんねーぞーと思ったり。

 まぁでも冷静に考えたら...顔面ケチャップまみれで涙ぼろぼろ流しながら皿もって犬食いしてるおっさんな訳で...おかしかったんですかねぇ...

 個人的にはナポリタンがうますぎて泣いたと思って欲しいところですが(笑)
(実際には目が乾くので常時泣きっぱなしでしたけれど。本日はもうだいぶ楽になりましたが...)

 1日ごとによくなってる実感はあるのでそのうち口ももーちょい動くでしょう。
 そしたらまたナポリタン食べに行こうかなと思います。

 今度笑われたら...ケチャップまみれの顔でにたーっとか笑ってやろうかとか人の悪いことを考えつつ。
 笑った人の顔はわすれないし...OL風のおばちゃんとサラリーマンの顔はもう脳裏に記憶しちゃいましたから。店で会ったらすぐわかる(^^;

 それでも不治の病とか脳梗塞とかじゃなかったからこそ今回はこんなんで済んでるんだよなぁとちょっとだけほっとしつつ。
 なんとか日常にもどっていこうと思います。

 ブログ更新も止まりがちでしたがGWが過ぎたら平常営業にもどろうかと思います。

 しかし今回は難儀だった...とほほでございました。