タイムセールの最中ですがど定番である人種にはど鉄板なコーヒーメーカーの紹介で一服。
東芝が誇る異端のコーヒーメーカーHCD-L50Mです。
何が異端かって...脅威のロングセラーですよこれ。発売は確か2005年かなんか。以後ロクにモデルチェンジしないままずーっと販売されてます。
すごい性能?いえ。別に。なんかものすごい秘密が?特に。
強いてあげるなら「圧倒的なコスパ」でそこそこの性能。特に「電動ミル内臓でこの価格は他を圧倒している」としか言いようがない。
実は私もこれを長年愛用していました。ともかく金がないけどそこそこ使い安くて電動ミルも欲しい...とか「機能てんこ盛りで安いやつ」を探すとこれに突き当たります。というかこれしかないと言ってもいい。
だからロングセラー。いぶし銀の製品。
東芝のフラグシップ機もそうなんですがマイナーチェンジすらしてないんですよ。この10数年ろくに性能あがってない。
で、上位の2機種も悪くないんですが...他社に比べるとちょっと弱い。ペーパーレスフィルターは魅力ですが...
ところが最下位機種のこれだけは売り場にだいたい置いてあったりしてやっぱり人気。
特徴は電動ミル内臓。内臓してるだけで別にミルからフィルターに自動で粉がいったりはしない。でもあると超絶便利。うるさいけど。
後は使っててありがたかったのが...ともかく構造が単純な上に各パーツがきちんと外れるので「掃除しやすい」というのが。あと頑丈。
もしポットを割ってしまってもポットだけ買えます。(楽天やヨドバシの取り寄せなどでも手に入ります)
それでいて5000円前後という安さ。
長らく愛される「定番の安価品」。小さくないしうるさいし。でもそこそこおいしいコーヒーが作れる。サイフォンの微調整で味わいも変更出来る。
洗いやすいし使い安い。
下手すると上位品より人気があります。
他社のこの価格帯は差をつけようと保温に力をいれたりしていますが...東芝はそんな細かいことはしません。改良...って言ってもこのモデルに関しては何を改良したらいいのかわからない。この価格でこの性能で詰め込むだけ詰め込んでバランスが取れちゃった。そんな製品。
とても東芝らしいいいコーヒーメーカーだと思います。
お金を出せばもっといいものはいくらでも手に入る。
けれどこの価格帯でそこそこでいいや。でもミルも欲しいよね。
そういう要望にぶっ刺さったまま15年近く売られ続ける頑固な製品。
上位モデル共々(販売終息されたモデルはあるけどまだ全3機種はカタログにある)なかなかモデルチェンジしない定番品として。
電動ミル付きで安いのが欲しい人向けに。
これからも頑固に売られて行くのかなぁと。いやまぁ東芝ライフスタイル自体が売却されなきゃですが...(2016年から中国のグループ企業になってますので大丈夫だとは思うんだけれど)
たまに安い電動ミル付きコーヒーメーカーを聞かれるので備忘録的に。
今のコーヒーメーカーが壊れたらまたこれ買ってもいいかもなとは。ただ保温とかいわゆる「煮詰まったコーヒー」を生み出す系統なので古き良き時代のなごり満載ですけれども。