滅びを待つだけの会社...あふたーわーず。老いた人だってパソコンは使いたい

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 先日の記事...なんかいろいろと反響がありまして。ありがたい話です。

 そもそも友人から相談があった時点で「パソコンが調子悪い、仕事に影響が出てて」という話でした。完全なおせっかいから口出ししたのではなく「なんか安くパソコンを直したり出来ないかな」という相談が友人にあって、不可能と判断した友人が私に電話して来たのが発端です。こちらから無理矢理おせっかいをした訳ではないので。複数のお便りをいただきましたのでここに追記させていただきます。

 

 文中にもありますが、私は最初面倒だと嫌がってたのです。ありがた迷惑だと。けれど、友人があんまりにも強く「なんとかならないか」と言うので、これはただ事ではないと重い腰を上げて訪ねた。そうしたら...もう後には引けなく(自分の意志的に)なってしまったと。

 初恋じゃありませんが「出会って、見て、そして知ってしまったらもう仕方ない」そんな気持ち。きれい事だけではなく...自分も老いた母がいる身。そして自らもいつかは通る道。ならば今やれることをやってあげよう。そんな感じです。たかがパソコンの置き換えですから、簡単に言ってしまえば。そんな大仰なことでもないはずです。パーツ代も結果としていただけたわけですから。...かなりきつい、交通費分赤字になっちゃった金額だったとしても、それが相手の精一杯の気持ちであれば、それはそれで。残りは...今回に限ってプライスレス。

 その後ですが、現在は無事に稼働し、一応他の社員さん達も電源の扱い方ぐらいはなんとかしてくれたようです。ブログの反響もあったので、近日訪ねて近況を確認してこようかと思います(^^)

 あと、EPROMでなんとかする!とか言ってた友人は手段を変えるそうです。SSDの話で結構叩かれてて...なんて雑談から何かひらめいたようで。FlashROMでも使うのだろうか...詳しくないのでよく聞いてないんですけれど。

 しかし、久しぶりにWindows98SE+Office97を触りましたが、軽くて機能に不満なし。OSの進歩もアプリの進歩も必要としない...そんな環境があることもマイクロソフトには認識して欲しいと思いました。懐かしい一太郎DASHのように、何かないもんですかね...まぁアレは一太郎が重くなりすぎたゆえの商品だったけれど(苦笑)

 あと、USBではなくSCSIが現役だってのも。むしろUSBが使えるパソコンがほとんどなかった(笑)

 ディファクトスタンダードがマイクロソフト製品だとちょっと難しい...だったらubuntu+openofficeでいいじゃん!とメールで言って来た人もいましたが、確かにクローズド環境なのでアリだとは思います。ネットもつながってないしね!

 けれど、馴染んだ環境から変化するのは年寄りにはきついと今まで関わった方々からさんざん聞いています。ならば、こちらは変化ではなく今までの流れを維持するために動くしかない。仕事でやってる訳ではありませんが、

 

親身になって...相手の立場と考えを理解して、必要な環境を適切に構築するのは日本のSEの得意技。(実際、日本でなくてもシステム構築はそうなんですけどね)

 

このぐらいは呼吸をするのと同じレベルでやらないと、先人達に笑われてしまうでしょう。プログラムが組めないなら、そういうところに力を注ぐ。海外ではちょっと見ない日本のSEという仕事。とはいえ...打てる手は少なく、そのための時間も金もないことが多いんですが。しかも(今回も)仕事じゃないしね!(^^;

 だから今回は姑息な手段でしのいで...プライドとか、自分の考えとか捨てて、ともかく相手にとってベストではなくてもベターな回答を。時間は一日しかなかったですし、出来ることは少ない。後からあーだこーだとは思うのですが、あの一日でやったこととしては、そう悪くなかったかな、とは自分で思ってます...65点ぐらい点数つけたいかな(^^; 評価が甘いかなぁ...

 仮想環境で現状をリニューアルするというのは、別に予算がないから古い環境をリニューアルしない...それだけではなく、現状の環境を変更なく維持する。そのために必要な行為でもあるでしょう。金融機関でcobol開発の環境をVMで置き換えているように。動いているなら、それを活用したい。それもまた今のトレンドですから。機能追加をし続けるのはパッケージソフトのバージョンアップの宿命みたいなものですが、業務としてはそれも弊害になりかねない。安定動作こそ第一ってこともありますから。

 政治で高齢化社会の話をしてるのをよく聞きますが...そういえば政治家の周りって金持ちか大きな会社の人しか見かけない。

 大企業としか話してないんじゃ、大企業向けの政策しか出ないのはあたりまえ。けれど小さな企業や工場が集まって日本を支えてきたのですから、そこをないがしろにするのもおかしな話。選挙の票を気にするなら、小さなところにも眼を向けてほしいかなぁ。

 安価で環境リニューアル出来るよう補助とはいいませんが、何か手はないものか。中古を活用する手もあるけれど。

 Windows7スターター+安価なオフィス+ネットブックで29800円とか。それでもいい気がするけれど。老人割引とかしたら日本の場合喜ばれるんじゃないだろうか...需要も喚起出来そうな。あ、でもタッチパネルに類する機能はすごい老人向けなので是非使えるようにして欲しいか。うーむ。

 あ...ネットブックだと老眼の人には辛いか(涙)

 老人にはネットブックはすでにいじめだって先日知り合いからいわれたばかりだった...

 老人向けに解像度は低くていいから大画面。性能も低くていいから安価に。そして、出来れば出張して教えてあげられる教室を。本気で高齢化社会に対処するなら、老人でも迷わないインターフェイスと単機能の集合体で構築した環境を用意しないと...国会でそんな話してるの、中継でだって見たことはないのですが。別に国会じゃなくたってどっかの委員会で検討してるならもっとアピールして欲しいなぁ。

 ...ああそうか、最近議員の人達に欠けてるなぁと思っていたプレゼン能力の問題なのかも。どっかで話し合っててしかるべき話だし。埋もれてそうだ。むむう。もったいない。

 ...なんだろう、富士通辺りがやってておかしくないサービスのような気がしてきました。普段あまり商品買ってないのですが、取り組みとして最も評価してる会社なんですよね富士通。たまにはFM-Vでも買って貢献した方がいいだろうか。今、なんかゴタゴタしてるけど...

 ネットトップに大画面タッチパネルが一番無難なのか(笑)老眼の人のことまで考えたパソコンってそういえば見ないなぁ。

 高齢化社会を前に、需要や市場を掘り起こせ。どの企業でもそんなことを言っていて。自分の会社にだって高齢の方々はいるっていうのに、現実に即したものはなぜか出てこない。いろいろ事情はあるのでしょうが...身近でいいから、底辺をきっちり見てそこからスタートした方がいいアイディアだって出そうな気が。

 そもそもの現場を。そもそもの現実を。きちんと見据えて...そこに活路を見いだせば。ニッチではない、きちんとした市場だって作れる気がするのです。

 

 老いた人だってパソコンは使いたいのですから

 

 

 私にはそこまでのアイディア力もなく、会社を立ち上げる力すらありませんが...大きな企業が社会福祉だなんだとその口から吐いているならば。その言葉の先に...こんな現実もあるってことを知って、きっちり商売にしてほしい...そう思います。

 

 「商売とは、相手を騙して儲けることではなく。なにがしかの商品やサービスを提供し、感謝されてその対価として金銭を得、結果として儲けることだ。あるいは商い自体が売り物ってこともある。最初から儲けようする商いはうまくいかないもんだ。相手を喜ばせた方が、お金をたくさん出してくれるんだよ」

 

 ...かつて私に簿記や商法を教えてくれた先生が言っていた言葉です。私もそう思います。この言葉自体、たぶん松下幸之助さんや先人達の言葉かなんかの流用かアレンジっぽいんですけれどね(^^; いい言葉だと思います。

 今の世の中、正直者は馬鹿を見る...ならまだしも、正直者は生きてすらいけない世の中になっちゃうような、そんな気もするのです。もう少し呼吸を楽に。目線を高く出来るようにしたいものです。あんまり騙し騙さればっかりじゃ疲れてしまう。

 とはいえ...なかなか、理想通りにはいかず、上司にしかられて...飲み屋で同僚と愚痴っちゃ、自宅で布団を抱いて泣き濡れる。クライアントの無茶振りに絶叫する。そんな毎日が現実なんですけれどね(^^; それがご飯食べるために自分で選んだ仕事ですから、せめて人様のお役に立てるように生きていければ。

 なんか、本業以外の方が役に立ってる気がして、最近ちょっと疑問は感じるんですけれど(^^;

 理想通りにはいかないまでも、せめて志だけは持っていたいものです。