その考えはなかった...たまには政治の話(2)「勝手にやってる政治なんだから、ちゃんと自腹でもなんでもいいから元に戻してよ」

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 普段はPCの話題ばかりなので、たまには政治...というか、酒の席での話など。

 参議院選挙の直前の頃の話なんですが、友人と共になんでも一品280円という居酒屋に行きまして。流行のハイボールなど飲みつつ、ひたすら焼き鳥を食しておりました(パチンコで勝った彼のおごりだったので、そりゃもう本人も私も容赦なくばくばくと)。

 で、となりの席には主婦達らしい集団がおりまして。聞こえるまでもなく「声がでかい」もんですからやたらと内容が聞こえてくるんですよね。それがまた...

 

※一応実際に聞いた会話を元にしてますが、不快になる人もいるかと思うので読む時は注意してください。

 また、ねつ造だ!作り話だ!と言われたらそれはそれで。ただ、ここまでかるーい会話は私にはちょっと作れないかもなぁ...もう少しひねって、それっぽくしてしまいそう(笑)会話内容は聞いた当日のブログ記事用に書かれたボツ原稿から。多少会話の調子に合わせて修正してあります。

 事実を元にしたフィクションとして読んでいただければと思います。

「ねーねーXXXXさん、選挙どうします?」

「そうねー。誰にいれてもいいんだけど、もーちょっとまともな人がいいわよね。できればほっといても(日本を?)大儲けさせてくれるよーな人がいいな」

「で、イケメンで?」

「そそ、ちょっといい感じにイケメンで金持ちで、俺が全部やってやるぜ!みたいな人」

「いなわよね、さすがに」

「ねー」

 聞こえてくる会話に友人が「...政治のとこはおいといても、俺は戦国BASARAの話題でも聞いてる気分だ」とかつぶやくものですから、なんとなく吹いてしまって(戦国BASARAは実在の武将をスタイリッシュに格好良く新解釈し、そのキャラクターを操って爽快感を楽しむゲーム。歴女ブームのきっかけのひとつになったのは有名。実際面白いが、本物の武将はあんな若くないし、6刀流とか愉快な技は使わない。まぁ、格好いいし面白いからあれはあれで大好きです)。

「でもあれよね、民主党にはがっかりよねー」

「ねー。子ども手当とかね-、いいことばっかり言ってね、ぜーんぶ嘘で」

「まぁホストに騙されて貢いじゃったようなものよー。だから騙される国民はまた別のホストに騙されて...ずーっと騙されちゃうの」

「あらやだ、私たち全員そうじゃない!」

「ねー(笑)」

 思わずハイボール吹きかけましたが、まぁ政党=ホストと考えると、自民党に騙され、次は民主党に貢いで...という感覚なんでしょうか。なんかもう、私には考えつかない話ばかりで、酒のつまみにはまぁいいかな。友人と小声で「なぁ、これ本にしたら売れるんじゃね」とか馬鹿な話をしつつ。

「なんていうかさ、私達の税金を勝手に使って勝手に政治やってるんだからさー、失敗したら自腹で穴埋めして欲しいわよねー

「あ、それいいかも。だって鳩山さんとかものすごいお金もちなんでしょ? だったら全財産全部国に弁償して欲しいわよねー。で、ちょっとでいいから私達にもわけてくれればさ。こないだうちの子、幼稚園あがったんだけどお金かかるかかる」

「わかるわー。ほんとねー。勝手にやって勝手に失敗してるんたがら、自腹で弁償するのはあたりまえよねー。ほら、会社のお金を勝手に使って株買っちゃう人とかいるじゃない?」

「XXXXXさんとこの旦那さん?」

「いやいや、あれは浮気とセットだったから騙されたんじゃない?」

「うんうん。でもさー、あれよ。今の政治家の財産全部没収したら、ちょっとは赤字の穴埋めになるんじゃない? みんな金持ちだし、全員政治へたくそでしょ?

「あ、○○○○さん頭いいなー。ほんとねー。勝手に金もうけして、で国の金は減らしちゃったんだからその罰で没収していいわよねー。ぎょーむじょーおーりょーみたいなもんなんでしょ?政治家のお金なんて」

「ほんとほんと。で、ちょっとはこっちにわけて欲しいわよねー

「ねー」

 この頃には笑いすぎてどこか一週しちゃったらしく、私と友人は能面みたいな顔で全く酔えない酒を傾けてて。

「なぁみやびちん、ちょっと店変えて飲み直そうか」

「ん...」

 会計を済ませまして(2人で6000円いかないとは思わなかった...安かったなぁ。ありがとう鳥貴族)、近くの庄屋という居酒屋に入り直してビールを一杯。ごくごく飲んで顔見合わせて。

「おいおい、今度の選挙大丈夫なのかなぁ? あーいう人達が投票するんだよなぁ?」

「わ、わからん...民主大勝利とかになったらやだなぁとは言ってるけど...ごめん自信なくなってきたわ...しかしまぁなんていうか、政治無関心も極まれりだな」

「みやびちんはそういうが、もしかしたら日本中あんな感じかもよ。よくしてくれそうだけど、よくわかんないから勝手にうまくやっててくれって。俺はそんな気がするよ。それに無関心じゃねーだろ。関心はあったじゃん。中身まったく見てないみたいだけど」

「あーっ、くそ、酔えないじゃないか...お前がそんなこというからー。まぁいいや。俺は帰ってブログの更新でもするわ。ここは私が持つからさ」

 ちょっとだけ飲み直して、馬鹿話に話題を移してその場を後にしました。

 で、あれから選挙も終わりまして、結果はみなさんもご存じの通り。

 でも...

 もし、投票してる人達が投票する熱意はあるけれど、勝手にやってくれそうな政治家を求めているのなら...

 ちょっと怖いかもなぁ...なんて思ったりしています。

 日本に独裁者は出ない、と言う人がいますが...たまに思うのです。

 「全部を解決してくれそうで、任せっきりに出来る政治家が現れたら」(しかもイケメンや美女だったら(笑))

 もし実情が違っていても、マスコミがこぞって「この人なら」とあおりまくったら。その人が大多数を占める派閥となったら。そして前期の民主党のように数に物を言わせて強行採決を繰り返したら。

 それこそ小説やコミックの世界ですが、今の日本を見ていると...TVやニュースなどで露骨に政党応援しちゃうマスコミもいるわけですし。

 まぁ、それは考え過ぎというか妄想しすぎなわけですが(笑)

 それにしても。

 勝手にやってる政治。

 政治無関心とは、投票への無関心とは必ずしも一致しないのかもなぁ...と。

 そんなことを考えた日でもありました。

 選挙の結果で、今の日本はややねじれた状態で。それでもかつての自民党への嫌悪感は強く、民主党への期待感はまだのこってて。

 意地の悪い言い方をすると「いや元はほぼ自民党出身じゃない。仲のいい悪いで政党が分かれてるだけでしょ?」という人もいるわけですし、混迷きわまりないんですが。

 しかし、政治家の財産全部没収ですか。そりゃあ国庫も潤うことでしょうが...それじゃ誰も政治家を「勝手に」やってはくれなくなりますよ、奥様方。

 それにそれって「貴族狩り」みたいなもので。革命でもない限り実現しちゃ困っちゃう気がするんですけれどね。

 飲み屋で聞かされる(聞きたくなくても大きな声のうえに女性の声は高めなので通っちゃう。しかもとなりのテーブルではある意味聞かされてるに等しかった)話としては、ちょーっとびっくりな話でした。

 ま、たまにはこんな話を記事にしてみたり。私的にはかなり早い夏の怪談みたいに感じられましたけれど(笑)