最大級のエンターテイメントタブレットkindleHD10...新型kindleの実力は

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 先日の記事で自爆予告した通り本日発売のkindleHD10を購入しましたので軽く触ってみました。
 fire(最新)とfireHD8と比較しつつ体感ベースになりますがそれぞれのfireとの違いとメリット、デメリット使った感想などを。
 長々と読んでられない人向けに簡単にまとめると...

 ・ついにフルHDに解像度がバージョンアップ!以前のHD10ユーザーは即買い替え推奨したいほど別次元の端末に進化!
 ・ステレオスピーカー品質はHD8と同等だがやや広がり感アップ(多分筐体の配置の関係もある)。動画再生時に効果的!
 ・内蔵ストレージ大幅UP! 64Gモデルを買えば基本SDカードなしでサクサク運用可能!
 ・内蔵RAM2Gの恩恵あり! アプリ切り替え時やkindleアプリ操作時に落ちづらく(それでも落ちるが)なった。
 ・でかい!iPadPro対抗は伊達じゃない。そして軽く...もない。

 といったところ。
 それでは実際の本体写真を見ながら進めましょう。

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 到着した本体とカバーと保証書のセット。カバーは今回マリンブルーを選択しました。
 なぜこの色かというと非常に好みの色だったというのと...事前調査で「これ製造ロットすごく少ないんじゃね?」みたいな話があったので。
 実際に早々に品切れとなってしまい、10/11現在で品切れです。22日に再入荷だそうですが、すでに船便で日本に向かってれっつらごーという話ですからうまくすれば数日早く入荷するかも。
 この辺りは製造工場とそこからの流通、染料の仕入れ具合などから中国のウオッチャーなどが推測してる話なので実際はよくわからんですけれど(笑)
 翻訳ソフトなしでも漢字文化圏同士ある程度はやりとり出来るものです。
 ケースも本体も最近のfireのものとほぼまったく同じです。オレンジのパッケージでお菓子の箱をあけるようにびりびりとジッパー部分をあけて中身を取り出します。
保証は今回2年としていますが、3年でもよかったかもしれませんね...

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 これがケースを取り出したところ。7インチ、8インチのfireとほぼ同様のつくりで背面に回した時にもマグネットでぱちっとくっつきます。
 片手運用で便利なはずですが10インチともなると片手で持ってページめくりという訳にもいかず。
 わりと布団やベッドの上で寝そべって使う人は純正でなくてもよいかなーと。
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 ケース背面はこんな感じ。amazonのロゴはやや控えめ。

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 今回購入したのは64Gモデル。SDを刺さずほぼ内蔵ストレージで運用したかったので(理由は後述)この容量に。
 1080pの表示がちょっと自慢気ですが、fireタブレットとしてはある意味貴重なフルHDですから書かずにはいられなかったのでしょう。
 これで動画を再生してもHD再生がきっちり出来ます。

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 パッケージ背面。7インチや8インチと比べて強化されたスペックについてつらつらと書かれています。
 セットアップ中割と暇なのでぼんやり読むといいかも。さりげなく11ac対応についても書かれていますね。

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 中身を引き出すとこんな感じ。本体とケーブルとマニュアルがシンプルに収納されています。
 個人的には本屋から帰ってきて袋を開けるイメージのパッケージに効率よく入っていて好きな収納です。
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 中身をばらっと出したところ。本体に蛍光灯が映り込んでいるのはご愛敬。
 本体とケーブルとUSB-ACアダプタとマニュアルです。ただマニュアルはボタン説明しか書いてないからあんまり気にしなくていいかも。

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 ACアダプタスペック記載。PSEやULの表記がありますね。付属しているのは9Wタイプ。
 充電容量が大きいのでこの9Wを持ってしても使い切ってからのフル充電は5時間近くかかるという噂も。いずれ検証してみます。

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 本体背面。カバーをつけてしまうと隠れてしまいますが、amazonのロゴは新型HD8や新型fireと同じ仕上げ。
 個人的には前のがよかったかな?

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 7インチのfireと比較。その巨大さがわかるというものです(笑)
 8インチは知人に売却してしまったのですが、ちょうどこの間なのでわかりやすいラインナップとなっています。
 まぁ10インチのモニターとほぼ同じですから...でかいよね(^^;

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 届いた後は電源をいれれば後は言語やフォントサイズ、WiFiの設定の後にコンテンツのダウンロードぐらいしかやることはありません。
 amazonのアカウントは設定済みです。
 WiFiの設定後他に持っているfireタブレットがあればそのバックアップを引き継ぐか聞いてきますので、OKしとけばアプリなんかやアイコンの配置もさくっと引き継いでくれます。
 今回はHD8のバックアップから引き継ぎをしました。

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 フィルムを貼ってないためほこりが...
 出荷後にfireOS5.5が出たためセットアップ中にOSのアップデートが入ります。
 これは他のfireタブレットにも出てるのでアップデートしていない人はチェックしてみては。

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 AmazonのクラウドサービスからHD8のバックアップを復元してるところ。
 これをすることで他のfireタブレットと同様の使い勝手にすぐ出来るのもいいところ。
 とはいえEメールやシルクブラウザのブックマークをどれほどの人が使っているのかわかりませんが...
 セットアップが完了したら後は本や動画などをダウンロードすれば普通に使い始めることが出来ます。

 それでは実際の表示など見て行ってみますか。
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 緑、セピア、黒、白から表示が選べるのは他のfireタブレットと同様です。
 上記の画面は小説家になろうで好評掲載中の「駆除人」をmobiファイル化して読み込んだもの。
(いつも楽しみに読んでます)
 解像度が上がったため先代HD10とは比べものにならないぐらい見やすくなっています。
 7インチ、8インチと比較してもHD10が最も文字が奇麗な気がしますが、HD8とそう区別がつくものでも。
 文字サイズを大きくした時7インチは露骨に解像度の低さが出ますが、HD8とHD10はそれがありません。
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© Reki Kugayama © KUROKATA © KeG
※画像はコミックス版「治癒魔法の間違った使い方 ~戦場を駆ける回復要員~」より
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©Ark Performance ©創通・サンライズ
※画像は機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還15巻より
 上記の画像を見ていただければわかりますが、ようやく「見開きで漫画をがっつり読める」kindle端末が登場した!というところです。
 解像度があがったことと本体サイズの大きさから本当に単行本の見開きを見ているかのような感覚で読むことが出来ます。
 ただGPUの性能がそれなりでCPUの性能もそれなりなのでページめくりを見開き状態でやってると多少重さを感じる場面も。
 というか紙でページめくってる感覚になぜかなります。こればっかりは触ってもらわないとわからないかも。
 それとページを高速でめくり続けると「まず低解像度で表示されてから一瞬後に高解像度で表示される」のがよくわかります。
 これはコミックスだと顕著にわかるのですが、まぁあまりやる行為でもないので...探してるページまでさくさくめくってたりするとあれですが。

 さて、実際の使用感ですが個人的には「非常にいい。そして想像を超えるところは何もない」というのが感想です。
 カタログスペックで想像した感覚がそのまま手元にある感じで特に驚くべきものはある意味なにひとつありません。
 けれど逆にいえば「売り文句がそのまま商品になっている」とも言えます。満足度は非常に高いデバイスで購入して私は大満足です。
 他のfire端末と比較して感想を書いてみましょう。

○画面
 fire...せまい。解像度低い。でも実用度は十分。
 HD8...それなりに広く解像度もなかなか。使い勝手よし。
 HD10...でかい。解像度も結構いい。寝転がって使うなら最高。
 とある意味値段から想像出来るそのままのスペックですが、個人的にはここはHD8の健闘具合を褒めたい。
 モバイルするなら8インチなら漫画だっていい感じで読めます。
 自宅で使うならHD10かな。
○サウンド
 fire...悪くないけどモノラル。鳴ればOKな人なら。
 HD8...ステレオで割と音がいい。
 HD10...HD8とほぼ同じ。ただし筐体サイズと配置の関係で広がりはこっちのがいい感じ。
 これはfireが廉価版ゆえ仕方ないのですが(筐体サイズの絡みもある)...
 amazonMUSICやPrimeVIDEOを楽しみまくる人は8インチ以上をお勧めします。
 特に動画再生時にはステレオでそこそこいい音質のスピーカーがついてるのは大きな差になります。
○筐体
 fire...手頃なサイズで持ち歩いてよしポケットにも入らなくはない。バッグにいれても気にならない。
 HD8...持ち運べるぎりぎりサイズ。電車内でのぞき込まれるのはこのサイズからか。
 HD10...外出して使うのはちょっとお勧めしない。電車内で使うとわりと邪魔だと思う。
○速度
 fire...一番非力だが画面サイズが小さいためamazonのサービスを使う分にはそう気にならない。とはいえやはりもっさりしている。
 HD8...それなりに早い。メモリ1.5Gが効いているのかアプリが落ちる確率はfireより低い感じ。とはいえやはりもっさりしている。
 HD10...高速化されたが画面が巨大化しているためほぼHD8と同等の体感。メモリ2Gの恩恵もあってわるくないが。
※fireタブレットは価格が抑えめなので速度はわりと控えめです

 だいたい上記な感じで、3つのfireはそれぞれいい感じに棲み分けているなぁというところ。
 バージョンアップが遅れていたがようやく他のfireに追いついたかなーという感じですね。
 価格を考えると非常に魅力あるそれぞれのタブレットですが、自宅で使うのがメインならHD10かなーというところ。

 持ち歩くならfireが最良なんですが、もし自宅も外も1台で賄うぜ!というならHD8を強力にお勧めします。
 持ち歩けなくもなく画面サイズもそこそこ大きくステレオで音が鳴って...と最も標準的なスペックをしてますし。
 もし2つ持ってもいいぜ!とか外はスマホさー自宅は別さーという人は自宅様にHD10をお勧めします。
 ただamazonのサービスそんなに...な人はとりあえずfireが安いのでお勧めでしょうか。
 fireで物足りなさを感じて初めて8インチとか10インチでいいのかな...とも思いますし。

○HD10ならではの良さとは?
 ・今回購入してともかくありがたかったのが11ac対応。これがともかくでかいです。
  amazonのサービスでダウンする時はサーバーが重いので恩恵少ないんですが、自宅内のNASからデータを持ってきたりブラウズしたりしてると433Mのスピードが効いてきます。
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(カタログスペックでデュアルバンド対応と書いてありますが、デュアルチャンネルではないです。なので433Gbpsが最高速度)
 ・2Gに強化されたメモリ。画面サイズの巨大化で負担かかってるのもあるんですが、それでもHD8と同等の体感をもたらしてくれるのはありがたい。
  CPUの強化と合わせて「ちょうどよい」ぐらい揃えて来た感じがします。
 ・なにより大画面。iPad Air 2を所有しているのですが、代替出来るkindleがようやく出てくれた感じです。
  iOS版のkindleはandroidやfireなどとは互換性があまりにもとぼしくて。
  パーソナルドキュメントにいれた文章が強制で横書きになってしまったり割といらっとしていたんですが、ようやく大画面で自作した文章を縦書きで読めます。
  iOS用に別に作らなくてもいいというのは非常に運用が楽なので...iOSオンリーの運用なら別段気にならないんですが。
  うちはiOSとAndroidとkindlefire、通常のkindlePWが混在している環境なのでちょっといろいろあったものですから。
 ・大容量の本体。これは人によって感想が変わるところですが、個人的には待ってました!な感じです。
  fireタブレットはkindleの本だろうが動画だろうがSDに逃がせるのが売りなんですが、あまりに大量の本などをいれとくと...挙動がおかしくなります。
  コミックスを500冊ぐらいいれとくとレジューム時に開いていた本のデータを読もうとしてぷちフリーズしてみたり。
  これを解消するには高速なSDカードを使用すること。それでだいぶ変わるのですが、なんか最近「もう動画はSDで後はもう本体でいいんじゃないか」とか思ってました。
  そこに64Gの本体がきたものですからもうなんか「いやっはー」って感じでした。
  普通に使う分には64Gモデル買っておけばSDはいらないでしょうし必要になってから買ってもOKだと思います。

○カメラとかどうなの?
 ・fire系統のカメラはなんというかまぁおまけみたいなものです。その性能を誇るものでもないですし...使えればOKぐらいに思っていただければ。
 7インチでも8インチでも10インチでもそれは変わらないと思ってます。
 ただ、自撮りするぜ!みたいな人はHD10が唯一フロントHDカメラなのでそこはHD10のメリットかもしれませんが...
 でもこの巨大なタブレットで自撮り...します?(^^;
 テレビ電話アプリをいれてやりとりするなどするとこのカメラのメリットが出てきます(11acの恩恵も出てきます)。

 購入して1日使い倒してみましたが、概ね大満足です。
 これからの自宅でのメインタブレットになりそうな感じですね。
 まぁブラウズする時だけはiPad Air 2使いそうですけど...(chromeもFirefoxもあるし)。
 kindlefire系統最大のデメリットはこのブラウザ部分で、amazonのsilkブラウザはあまり強力なブラウザでもないですしPCと連携も...
 ちょっとブラウズするだけなら十分なんですが、普段のタブレットで使うとなるとうーんと思ってしまいます。
 まぁfireタブレットはamazonのコンテンツやサービスを堪能しまくるのが目的で汎用タブレットとして使うのが主目的ではないのでこれでいいんでしょうけれど。
 ここまでくると「ああもうそこだけでもなんとかなんねーかなー」とか思ってしまいます。
 クーポンを使えば32Gモデルは2万を割り込みます。その価格でこのスペックのタブレットが購入出来るというのは恐ろしいと思いますね...
 タブレット買って何するの?って目的によるんでしょうけど私はkindleがメインなので(あと動画鑑賞)、主目的に沿った端末といえます。
 ただ予算があるならiPad Proの方がそりはもう最高に使い勝手がいい汎用タブレットですからそっち買った方がいいんじゃないかなーとか。
 低予算で大画面タブレットが欲しいぜ!って人には福音だと思うんですけど...どうだろう。

 これからしばらく使い込んでみようかと思いますが、今のところは不満は少ないです。寝転がって使う分には最高です(ノ∀`)

※kindleのバグがまたしても発生したので回避方法など
 これは本とか動画をダウンロードするとDRM保護にひっかかってしまうもので、通常は端末からコンテンツを消して再ダウンロードすると直るのですが...
 まれに何をどうやってもだめな場合があります。
 これの原因は大きく2つ。
 ・購入した本を5つ以上のkindleアプリ、端末でダウンロードしている
 ・別のfireから引き継ぎを行った時に処理がまずかった
 あくまで私個人が調べた限りでは上記2つの場合はfireからコンテンツ消そうが何しようがだめです。
 で、最初の5つ以上の...ってやつは回避不能です。kindleの本などのコンテンツは5つの端末(アプリ)までしか落としちゃだめですよ!という縛りがあるため。
 なので不要な端末をコンテンツと端末の管理から排除するとかしないとだめです。
 次に処理がまずかった場合。今回私がひっかかりましたが、これは本体を初期化して引き継ぎをせずにセットアップしなおせばOKです。
 DRMに突然ひっかかるのはまれにある症状なんですが、対処法は本体に再ダウンロードか本体の登録を解除して再登録して再インストールが結局のところ確実です。
 再ダウンロードでだめな場合はkindleのサーバー側の処理がなんかまずかったってことなんで、こっちではどうにもならんです。本体の登録を解除して再度登録するしかないかな。
 その場合出来れば本体とSDはフォーマットしちゃうのがよいです。下手にデータ残ってるとまた変な動作したりするので。