待ってましたといいたい!!シニア向けPC 「FMVらくらくパソコン」

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 いやもう、久しぶりに「富士通よくやった!!」といいたいPC。性能とか、使いやすさも大事なんだけど、きちんと銘打って販売してくれると、こっちもお年寄りとかに勧めやすい。なんというか、年取ってからPC始める人って結構多いんで、きちんと売ればちゃんとと売れそうな気がする。
 昔、知人に頼まれてシニア向けPC教室なるものの教鞭をとらされたことがある。
 まぁ、来ている人は「ワープロ」はさわったことがあるものの「パソコン」は初めてという人ばかり。
 下手すると、ワープロすらさわったことがありません、というかなりの初心者向け教室である。
 印象深かったのは「先生、スイッチはどれですか」という質問が結構多かったこと。
 キーボードを見て、どれがスイッチだからわからない。あるいは、モニタの電源を入れても映らないです、というのもあった。
 当時は液晶じゃなかったから、CRTのでかいモニタを見て、それが本体だと思っていた人もいたようである。
 その時、私が言ったのは「別に怖いもんじゃないから、がんがんさわってみて」ということ。
 「壊したら私が直しちゃうから。でも、そう簡単に壊れるもんだったら、売り物にならないでしょ?」
 という言葉に、みなさんようやくおそるおそる、教わった通りに電源をいれ、一太郎やロータス1-2-3を起動したりしていた。
 テキストも渡してあったが、それよりも「教えてもらえる」ことに喜んでおられたのが印象深い。
 そして、何週間か経過して、みなさん自分で電源を入れ、お目当てのアプリケーションを起動して遊べる程度にはなっていた。そうなると、次にくるのが「どんなパソコンを買ったらいいですか?」ということ。
 当時、私は一瞬詰まってしまった。性能のいいパソコンはいくらでも新発売されていたし、低価格なパソコンはソーテックをはじめとして、結構出始めていた。けれど、初心者に優しいパソコンは、とても…そう、とても少なかったのである。
 まして、年齢がある程度高めの人にとっては、性能よりはむしろ「覚えやすいかどうか」が大事なんですよね。

 前置きが長くなってしまいましたが、あの時このパソコン売ってればなぁ…とみじみ今思ってます。
 メーカーが「シニア向け」と銘打ち、しかもサポートが充実している。これは大きいです。
 人間には見栄ってもんがあるので、「シニア向けなんて嫌だ」という方もいるんですが、そうはいってもあるとないとでは大違いです。らくらくホンではありませんが、存在していれば、目を向け安いんですよね。

 詳しくはPC WATCHの記事はこちらを読めばわかりますが、キーボードがまたいい。これはいいと思う。
 
 経験からすると「電源はここ」「メールはここ」と書かれてるぐらいでいい。キーボードだって余計なキーはない方がいいのです。キーが多いと難しそうに見えるし、使わないキーがあるとそれだけで気になってしまう人もいる。
 らくらくメニューの内容もまたいい。実際、パソコン買って、やりたいことなんてこのメニューに入ってることぐらいである。
 年賀状が印刷出来て、インターネットとメールが出来れば、実はパソコンの用途の90%は終わりなんじゃないかな?と思ったりもする。時刻表や、地図は次のステップで「使えたら便利そう」と思える部分。下手すると、電話で聞いちゃうんじゃないかな、時刻表とか(笑) でも、パソコンで調べられたら、格好いいし、便利そうだな…なんて漠然と思ってたりするものです。メニューに入ってるのは、大正解。次はこれを覚えよう、とか、こんなこと出来るんだ…とか思えるし(笑)

 また、休止とか余計な動作をはぶいて、電源を切るようにしたのも大正解。テレビみたいに、電源いれて使って、終わったら消したいものらしいです。
 先の教室でも、スクリーンセーバーが起動しただけで、みんなおろおろしたりしてましたから、余計なものはない方がいいわけで。当時「ほら、アイロンとか昔のテレビみたいに、パソコンって言っても使えるようになったり、しまうまでには時間かかるんですよー」なんて教室で説明して笑われていたのを思い出します。「パソコンっていっても、たいしたことないなー」なんて言われて、確かにその通りだな、と内心思ったりしてたんですけれどね。

 なにより、買ってから設置までのパッケージが用意されているのは、大きい。
 すでにインターネット回線があって(息子や娘が引いてたりする)、自分だけのパソコンが欲しいな…ってシニア層はいると思う。そんな人が安心して買えるのは大きい。息子や娘がサポートしてくれるとは限らないわけで(笑)

 出来れば、オフションでいいから「電話で使い方をサポート一年分」とか、「困った時の訪問サポートパック」をつけてあげて欲しい。困った時、いざという時、ここに電話すればいいんだ…という安心感って大きいんですよね。有料でも。

 そろそろパソコンにも「救急車」みたいなものが必要な時代なんだと思います。困った、どうしようもない。誰か助けて。重傷なんです…パソコンなんて、そんな事態にすぐなってしまうもの。そんな時電話一発で助けてくれたら…多少お金かかってもいいから…そういう需要、あるんですよね。

 そうそう、広告も新聞とかチラシがいいかも(笑) 買うときは「電話」で、「人間の声」を聞いて、買いたいものなんですよね。

 昔、「どんなパソコンを買ったらいいですか?」と言われて、シニアの方々を連れて秋葉原に行ったのが懐かしい思い出です。私は答えを出せず、結局は「一緒に同行して選んであげる」ことしか出来ませんでした。
 その時助けてくれた、LAOXコンピューター館もすでになく。時は流れてますね…

 こういったパソコンが出てくると、次に欲しいのは「私に会ったPCを一緒に選んでくれる」ということなんですけれど…
 売り場の店員さん、メーカーからの人ばっかりだから、自社のしか勧めないしなぁ(苦笑)

 あと、正座して座卓の上でPCつかってる人も多いんで、そのあたりを踏まえてカスタマイズしたノートPCとか、あってもいい気がします。いや、名前だけでも。ちゃぶ台PCとかね。
 それだけでも、購入する時の指針になるんですよね(笑)