nvidiaファンの福音となるか...遅れてきた本命「GeForce GTX 460(GF104)」

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 私は自他共に認めるRadeonファンを公言していますが、他人に勧めるのはまずnvidiaからだったりします。それも枯れたものを中心に(笑)。
 今ですと間違いなくGeforce9600GT系のビデオカードから勧めます。
 確かに世代も古く、DirectX10.1対応ではないんですが、確かな実績と安定感。対応するゲームの多さ、その値段等々...本当におすすめだったりするわけです。逆に勧めない理由が少ないぐらい。

 まぁ、WindowsXPで使用する人が多いからだってのもあるんですけれど。
 Windows7世代のPCで...となると、最近はRadeonですと5XXX型番台。消費電力の差等ありますが、まぁお値段でいろいろいと。あるいは、最安値!と言われれば変わらずRadeon4350を他人には勧めています。
 ゲームをやらないっていうなら、Radeon4350は動画支援もあるし、つなぎにしてよし...なチップですし。特売で1980円とか秋葉原ではすごい価格で出ることもありますし。

 ところが、困ったことにGefoceで他人に勧めるビデオカード(チップ)はこのところずっと困り気味。XP世代の人はいいんですか、VISTAや7世代の人だと、出来れば...と新しいのを求めてくるわけです。

 ところが、高性能高価格帯と普及低価格帯には一応「これなら」というものがあるのに、肝心の「たまにゲームとかもやるしー、出来ればある程度の性能ほしいしー」という「わがままな中間の人達」向けの製品がなくて。

 だったら9600GTでしのいでおこうよ...なんて何度も言ってたりしました。

 この中間というのが結構難しいんですが、値段でいうと「一万円台後半から2万台後半まで」の間に位置する普及したビデオカード...という風に考えるとわかりやすいかも。
 かつてRadeon4850なんかが馬鹿売れしたのは、最初からこの価格帯で性能がよかったからだと思ってます。

 そういう意味では、今だとRadeonなら5770とかおすすめの部類に入ります。
 で、その価格帯にようやく...というかやっとnvidiaが投入してくれたのが新製品のGeForce GTX 460。発売してすぐ2万前後という価格。その性能。どれをとっても「おせーよ!早く出してくれよ!」といいたくなるもの。

 詳しくはPC Watchのこの記事を読んでいただければわかりますが、性能にはとりあえず文句はつけないで素直に喜びたいところ。
 じゃあ欠点はないのか...というと、「電源端子を2つ使う」ということ。消費電力が大きいということで、初期のRadeon 4850を思い出しちゃったり。
 あとは、今のところは2SLOT占有の製品が多いってところですが、そもそもこの価格帯と性能とで考えればそれはもう仕方ないかな、と。
 ゲームでの能力等考えれば、消費電力が多少多くても気にしない...という人も案外いたりするのです。特にこれから始まる「ファイナルファンタジー14を遊びたい人達によるPC買い換え需要」を考えれば、気にするのは価格と性能かも(笑)

 常時つけっぱなしにするのでなければ、それほど電気代を気にしてもはじまりません。現実的には...ね。

 私的には「まだ買うには早い。けど、先を考えるとこの製品の存在は大きい」という判断。

 ずっと絶賛しているGeforce9600GTと同じにおいが漂ってます。
 あと1年。あるいは2年。このチップ(GF104)を拡張したり改良したりして、メインで使っていくんじゃないかな...という予感がするんですよね。
 いろいろな事情(製造の問題とか)があるので、いきなり性能はあがらない。とすると、こいつを普及価格にし、上位性能が出たらお得意の名称改変でローミドルのクラスに落としてくるかな...と。8800GTが名前を変えていったように。

 実際、電源コネクタはすぐにも1個になると思います。ちょっと性能落ちるかもですが、それも時が過ぎれば...問題なし。すぐに電源コネクタ無しになることはないでしょうが、下のレンジには240とかありますから、消費電力を気にする人にはそちらがいいかと。どうしても性能と消費電力はトレードオフの関係にあるので...

 まだ出たばかりの製品にいろいろいうより、まずは触ってためしてみたいところ。個人的に頼まれて組んだPCでは、なかなかによい印象。ベンチマークとかそれほど試せなかったのですが(なんせ他人の家で組んですぐ発送しちゃったし)、もう少し価格がこなれて1万円台後半になるとこれは楽しみだな...と思いました。
 あちこちで性能に関してはベンチマーク等出てくるとは思いますが、これから年末にかけてなかなか楽しめる製品だと思います。消費電力は465に比べてもぐっと下がってますので、扱い安いんじゃないかな。

 まぁ、絶賛するにはちょっとまだ消費電力と発熱があれですけれど(笑)それはnvidiaのファンならむしろ「ふっ」と流せる話。

 欠けていたピースが埋まり、nvidiaとAti(AMD)の製品がこれから年末に向かって戦いを繰り広げていきます。派生商品や改良商品も出るでしょう。

 ただ、待ってた人にとってはうれしい商品。結構買ってる人もいましたし(製品自体は潤沢に出回ってるので、手に入りやすいかな)、やっぱり待ってた人多いのかなーと。
 待てない人は465とか買ってそうだけど(苦笑)

 Radeonファンは対抗製品や対抗価格を期待してしまうわけで、やっぱり両社共にバトルを繰り広げてくれるとうれしいんですよね。活気が出れば「お買い得」だったり「この価格でこの性能...やってくれる」みたいな製品も出てきますし。

 ゲームやらない人はもうCPUとかチップセットに内蔵されたビデオ機能で十分...という時代に入ってますので...ちょっと寂しいですけれど。でもゲームを遊ぶとなると種類にもよりますがそんなんじやちょっと役不足。

 遅れてきた本命の登場で、にわかに活気づいて欲しいな...なんて秋葉原の店員さんも思ってるはず。なんせ価格が下がりすぎてHDDとか売ってもたいして利益でないよ!とか言ってましたしね(^^;

 そこそこのPCが欲しいという、あいまいだけど文句を言ってきやすい人へのPCを作るとき、GTX460の存在は私にとって本当にありがたいかもしれません。

 もう少し予算があるとRadeon5850とか勧め始めますが、そうなると今度は465や470も選択肢になってくるわけで。
 求める性能と予算との中で他のパーツとの予算配分も考えて自作の楽しさを満喫していくとおもしろいかな、と思います。

 最近安価なPCばっかり頼まれるのが続いた後に、今度はこんな感じの高級パーツのPCの頼まれごとが続いて、ちょっと疲れ気味。高いパーツを使った高性能PCは組むのにも気をつかうので...エアフロー考えたり、ケースにファンを追加したり。

 ビデオカードだけ強力にしても仕方ないので、足回りにあたる「電源」や「マザー」等にも気をつかいつつ、使える予算内で納得のいくPCを手に入れる。そんな楽しみ方もありかな、と。
 ちょっとしたゲームやるだけなら、ここまでのビデオカードはいらないかもなので、店員さん等にいろいろ聞いてから買うものを決めるのもいいかもしれません。一世代前だけとおすすめの安い商品とかあることもあるので(^^;

 ちなみに私はゲーム用にはいまだ初期のRadeon4850でがんばってます。まだ、がんばれるハードなのですよ、これは(あっついけどね~)

 

※GPGPU(CUDA)として楽しみにしてる人もいるでしょうが、カタログスペックなら結構いい感じ。ソフト次第ではAMDが対抗してなんか仕掛けてくるかも。こないかな(笑)

 すぐ食べられる果実としてのCUDAをきちんとわかってるなら、このビデオカード。別の意味で本命かもしれません。

 詳しくはPC Watchのこの記事を参考のこと