日清 VS IBM ...Thinkpadはシーフードヌードルに勝てなかった

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 ...我ながらひどいタイトルつけてるな、とは思うんですが(^^;

 このところ出張続きでブログの更新が途絶えてましたが、その合間での出来事です。

 とある休日、友人から連絡がありまして。まぁいつものごとく「パソコンがおかしい」「壊れた」という話から始まり(どうしてそうなったかを説明する人はほぼいないのが不思議ですが、ともかく壊れたどうしよううわぁぁばかりを繰り替えすものなんですね)、まぁ時間もあるしちょいと見てあげようかということになりました。

 で、場所を聞くと...自宅ではなく職場。

「まさかお前、それ会社のPCじゃ...」

 わりと簡単にPCサポートをしてるような私ですが、企業のPCとなると一応一定の手順を踏みます。PCの中には機密情報や顧客情報が入ってる場合がありますし、それが流出なんてことになると責任問題が怖いですから。

「うん」

「うんじゃねぇ!」

 まぁ、今回は職場に上司の方がおられまして、壊れたのを知っていたことと、なぜかこのブログのことを知ってらしたので(友人が教えてたんでしょうか。うれしかったですけれど)、話はスムーズに。一応、書面で取り交わすことにしました。

 作業中も見てもらう約束で。

 で、ともかくターゲットのPCを見ると...黒くてごつい、頼もしいその姿。どうみてもIBM時代のA4 Thinkpad。人目でRシリーズだな、とわかるボディ(Gシリーズもわかりやすい)。ふむ、こいつなら構造がだいたいわかるぞ...と思い、ともかくPCの電源を入れようと指を伸ばした瞬間...

 

 ぞくっ

 

 なんだかわからないけど、寒気がしたんですね。長年の勘というか、Thinkpadが出してる雰囲気がちょっと変。たぶん漫画なら背景に「ざわ...ざわ...」とか書いてありそうな感じ。その時みやびに電流走るってところですか。ともかくなんかおかしい。

 

「おい、このノートが壊れたってやつだよな。もっかい症状言ってみろ」

 壊れる前はどうだったのか。どうして壊れたと判断したのか等々聞いてみると、どうも要領を得ない。

 なぜだか電源ボタンを押すのがためらわれる。そして...どうも妙な臭いがする。

「...なんだ、これ...」

 まだPCの前に立ったばかりで電源すら入れてないというのに...私はなぜか途方に暮れてしまいました。自分でもわからないのですがともかく「やばい」という感覚が全身を駆け巡ってます。

 通常ですと、電源が入るかどうか、入ったとして液晶の表示は...と動作確認をするんですが、今回はその前に突然分解を始めたという。見ていた上司の方が「えっ」という顔をしていたのが印象に残りました。そりゃあそうです。チェックもしないでいきなり分解を始めてるんですから。

「...予感って正しいこともあるもんだな」

 裏返して蓋を外そうとした時、そこに痕跡がありました。

 PCが動かなくなる確かな痕跡。

 彼がいまいち要領を得ない説明をする理由。

 裏のスリットにこびりつく...

 

 汁

 液体

 なんだか白っぽいもの

 いやもう、ノートPCの裏に付着していていいものではありません。水分なんてもってのほか。

 改めて表裏を逆にし、キーボードの隙間を凝視します。

 ...やや乾いているものの、確かに痕跡がある。

 スープか何かわかりませんが、このThinkpad...水没(正確には違うんですが、水をかぶったら携帯でもPCでも私は水没と言ってます)している。

 たぶん故障の原因はそれ。

 わずかに漂う香りも、キーボードに鼻を近づければはっきりとわかります。...しかしなんかこう、やたら馴染みのある臭い

 私のその行為に友人の挙動が一気に不振なものに。

「............」

 ちょっとじろっとにらみつけてから、上司の方の許可をもらってやはり分解してみることにしました。

 メモリ等増設する蓋を開けた時点で、いろいろと判明。

 この臭い。間違いない。

「お前、シーフードヌードルこぼしてこいつにぶっかけたろ」

 その瞬間、友人はピキーンと固まり、上司の方はごふごふとむせてました。こいつ、社内にも正確なこと言ってなかったな...

 その時点でノートPCの症状と状態を上司の方にも見てもらい、「ああ確かにシーフードヌードルの臭いだ」ということを確認しました。そして、そもそも壊れている可能性が高いので、私が触って壊れた訳ではないということを証言してもらうことに。

 ため息をつきつつ分解すると...いやぁ...基板が見事にシーフードヌードルのスープに汚染されてました。

 しかも電源周りが

 

 超焦げ臭い

 

 締め上げて吐かせると、壊れた理由は以下の通り

 

1.昼休み。金もないのでカップヌードル。食べながら趣味の釣り(彼はへらをやる)の情報をWEBで閲覧。

2.お茶のペットボトルを取ろうとしてカップヌードルを倒してしまう。

3.Thinkpad「らめぇぇぇぇっ、スープらめぇぇぇぇぇぇぇ!」

4.慌てて本体を持ち上げて雑巾で拭く。電源は入ったまま。

5.ばちっと大きな音がして、Thinkpad沈黙

 

 ...なんというか。調子が悪いとか壊れたといか言うから来たんですが。

「壊したんじゃないか、お前が」

「ひぃ」

 というなんともな話。しかも上司への報告と総合するに。

 修理と称して私を呼び、本当はそれまで大丈夫だったけれど、こいつが壊したんです私じゃないんです...と逃げるつもりだったことも発覚。

 つまり友人の好意を踏みにじって自分の罪を消そうとしていたという。

 ほほう。

 休日の時間をつぶして、困ってるだろうなと訪ねた友人への態度がそれかお前は...

 これには上司の方が大激怒。ものすっごく謝られまして。

 とはいえ、PCにはいっている情報だけはないと困るでしょうから、ある程度吸い出して(HDDは無事だった)、DVDに焼いて上司に手渡しました。

 まぁ副産物的に、壊れたと思っていたPCからデータが吸い出せるなんて思ってなかった上司の方からの信用が大変厚くなり、なぜか今後正式に会社としていろいろと相談に乗ってほしい、もっと上の人間を紹介するから...という話も出ましたが、それは余談。

 ともかく、PCよりも先に「この馬鹿をどうにかしないと」いけません。

 まず、共通の友人に電話をして事情を話したところ...

「OK、つまりあれだな。XXXはまたやらかしたわけだ。OKOK。悪かったみやびちん。ちょっと今からみんなでそっちに行くわ」

「みんな?」

「実は徹夜で麻雀やっててな(笑)」

 で、その会社の近くにあるドトールコーヒーに集結するガテン系の男達...総勢8名。しかも全員寝不足、機嫌の悪いやつはとことん悪い...という素敵メンツ。

 到着時にはある程度話が伝わっていたようで、みな小さな声ながら(店内ですしね)、なんというかドスの効いた声で責めあげてくれました。どうもこいつ、最近友人達にも似たようなことをしまくっていたようで...自分だけ助かりたいという気持ちがとても強いんだなぁと、怒るより先に関心しちゃったり。

 ともかくコーヒーを一杯飲んで、後を任せることにして(すでにやる気0状態だったので、とっとと帰りたくなっていたのと、もうこいつとは縁を切りたいとはっきりと意思表示していた)、私は帰宅することにしました。

 むしゃくしゃしてたんで、その後パチンコ屋さんに吸い込まれてしまったのは余談ですが(しかもtwitterで今回の話をちょろちょろしつつ。実際はこんな話でした)。

 

 友達に頼まれて、パソコンの具合を見る。よくある話ですが、その友達に陥れられようとは思いませんでしたわ...

 

 あと、今回の収穫として

 

「ノートPCはカップラーメンには勝てない」

 

 ということもわかりました。まぁ、タフブックとか例外はあるにしても!

 正確にはThinkpadでは勝てない、なのかもしれませんけれど。

 情けは人のためならずとは言いますが(言葉の使い方がまちがってるかもしれません)、なんというか。モラルも何もあったもんじゃねぇなぁ...というオチになったのでした。(茶化して書いてますが、実際は洒落になりません。...たまには勘に従ってみるのもよかったという...すごいな野生の勘も。たまには役に立つ)

 

 で、最後のオチとして。

 そのシーフードまみれのPC。

 なぜか今、我が家にあるのです(苦笑)

  R50-1.jpg

 リファビッシュされて、現役続行の運命の先がシーフードスープまみれとは(涙)

 

R50-3.jpg

 問題の背面。嫌な予感が私を救った...今は乾燥してますが、まだ実はシーフードの香りがします(笑)

 写真はとってませんが、マザーボード...焦げてます。というか、発火したっぽい痕跡が。

 動くわけがない。

R50-4.jpg

 こうして、電源さえいれなければ動くように見えるのですが...

 余生は他人のためのパーツ取りストックということになりました。

 しかし強いな、日清。IBMを一撃で蹴散らすか...(笑)