値頃感の出てきたミドルレンジGPU...Radeon6850の実力は

 先日とあることからRadeon6850を入手しました。

 今までセカンドPCはRadeon4850で頑張って来ていたのですがいい機会ですしこれからはRadeon6850に頑張ってもらおうかと思います。Radeon6850は6870の存在のせいでそんなに目立つ存在ではありませんが、価格がこなれてきていてミドルレンジのGPUとしては存在感を増して来ています。まして補助電源1つで動くGPUですからRadeon4850からの買い換えにはぴったりです(^^)

 いくつかのベンチマークと使用感を書いてみました。

 まずは定番ベンチマークの3Dmark06などを。古い世代のベンチマークですが、古い世代のゲームを遊ぶ際の指標にもななりますしね。案外古い世代のゲームも遊ぶものなので見てみる価値はあるかなーと。

 有償版なのでセッティングを変更してます。セッティングはこちら。

setting06.jpg

 まず使用CPUは無駄にCore2QuadのQ9650。LGA775の最終兵器...なんですがゲームでマルチコア対応って案外少ない。実際はE8400辺りと似たような数字になりがちだったり。ゲーム以外にも使用するのでこれを搭載してます。メモリが8Gもあるのはそのせい。
 Windows7の64bit版環境です。サウンドブラスターがテスト直前に昇天したため今回は内蔵音源を使用してます。セッティング写真は後からとった6850搭載時のもの。解像度を上げたりしてもよかったんですが今回は時間がなくて割愛です。
 ではRadeon4850から行ってみましょう。

 

3dmark4850.jpg

 うん、無駄にでかい画像で申し訳ない(苦笑) まぁ、数字を見ればわかるが12613という数字。当時としてはそう悪いものはなかったんですが...
 ついでRadeon6850で同じ環境・セッティングでテストした場合。
3dmark6850.jpg
 こちらは16434。結構感動ものだったりするんですが、わからない人にはわからない値です。
 今までするすると動いていたものがぬるぬると動くというか。ベンチマーク中は重い処理のところで思わず声をあげてました。この時代のゲームを遊ぶのにも効果があそうですね~
 
 次にもう一世代新しいベンチマークとして3dmarkvantageを試します。残念ながらこちらは課金してないもんですからBASICでのテストということでご了承ください。
van4850.jpg
 こんなスコア。テスト中思いましたがさすがにRadeon4850でも息切れしてるのがわかります。世代差というべきか...ちょっと悔しいですね(^^; それでもたいていのテストが表示されてるだけでもありがたい。遅いながらも遊べるポジションといったところですか。
 とはいえ世代でいえば2世代前ですからよく検討してると行ってもいいかと。頑張ればもうちょっと頑張って現役が行けるレベル。
 それでもRadeon6850はというと...
van6850.jpg
 こんな数字。実際のところは結構感動するほど早くなります。どのデモを見ても息切れ感はない。十分にいけてる感じ。さすがに上位機種にはかないませんがミドルレンジとしては十分以上の性能を出していました。


・で、実際のところどうなのよ?

 ぶっちゃけると買い換えの効果は想像より高かったです。何が違うって...発熱(^^;
 4850の最大の弱点はこの発熱なんですよね。室温を上げてしまうほど熱を出してくれます。一線級の性能を持ちながら消費電力は高い熱もすごいという。以前Radeon4350にメインPCのGPUを換装したことがありましたが、その時に毎日つけっぱなし24時間していたわけで、電気代が一月に2000円も下がる(他の要因はほぼない)とい笑える結果を残しています。
 そのぐらい「あっつい」GPUなわけで。とはいえゲームをする間使用する分にはそこまでのことはなく。十分に実用性の高いGPUでした。
 Radeon6850は4850の正統な後継者といっていいでしょう。58XX時代に高かった価格を抑えめにし、性能も若干マイルド気味になりましたがその分消費電力は下がりましたし。価格が下がったことで4850と同じ立ち位置になったのが面白い。
 いくつか新しいゲームのデモなど試してみましたが、今までカクカクしていた部分が6850ではサクサクと動くようになっていましたので効果は絶大。
 新しい世代のゲームを遊びたい。でもあんまり電気食うのは嫌(電源ユニットにあまりすごいのはいれたくないとか)などといろいろ考えちゃう人には大変よいものだと思います。
 補助電源のいらないGPUではそこそこのRadeon5670があったので同様のベンチマークを取りました。参考なので画面など用意していませんが3dmarkvantageでおおよそ6200程度と思っていただければ。...そうして考えると4850がいかに当時安価で早かったのかが光ってくるなぁ...(汗)あっついけど。
 個人的には5670は補助なしでさっくり使えるGPUの中でもお気に入りです。(それでも4350辺りの3Dゲームをばっさり切り捨てたローエンドには消費電力や温度ではまったく勝てなくなりますが。あれはゲームしない人にはとてもいいものです)
 
 先日は秋葉原にて1GのMSIモデルが限定数ながら12980円などで売られたようですし、実勢価格も安いものでは15000円前後に落ち着いてきています。特売等を狙えば現在でも十分に安価にこれだけの性能が得られるかと


 上位の6870は21000円前後が底辺みたいなので(特売で19800円は結構見かけますが)価格差は約5000円。性能を追い求めるなら6870の方がいいと思いますが、ここで浮いた5000円をCPUなどのグレードアップに使ってトータル性能を稼ぐのもアリかと。
 
 もう少しすると特売ではなく1万数千円で買えるGPUとして定着すると思うのでそうなると6850はとてもバランスのいいGPUになるんじゃないかな、と思います。
 通販のタイムセールななど駆使すれば価格差はある程度埋まるのでPCゲームをディープに遊びたいわけじゃないけどちょっとやってみたいな...という層におすすめしたいGPUです。
 
 
 もう少し予算があるならRadeonですと6870や6950(そろそろ出ます)がターゲットに出来ます。3万円以下でかなり早いGPUが手に入りますので予算次第では購入したいところです。
 
 それじゃGeforceは?というと...
 2万~3万出せるなら560Tiや460が狙い目です。
 
 
 
 Geforce460はnvidia久し振りの「ミドルレンジ」でのヒット作。普通にそれなりのゲームでそれなりの解像度で遊んでいればまず間違いなく鉄板GPUだと思います。私がRadeon好きのせいでなかなかGeforceは買いませんが人には460をお勧めしてたりします。大量に売られていますし入手性もよく特売も多いのでなかなかよいかと。少々ホットになりやすいのは...まぁGeforeに限った話ではありませんし。最近はミドルレンジの商品もかなり発熱してくれます。
 上位のGeforceより「お買い得感」の高い代物で、すぐ上のクラスは全てこの460に食われてしまいました。古くはGeforce9600GT辺りの再現ですね。私が今回入手したRadon6850とは価格帯がかぶってきましたか...
 もしもう少し予算があるのでしたら新商品がなかなか面白い。
 
 
 Geforce560Tiの性能がなかなか面白くてミドルレンジでは久し振りに力の入った商品です。今だと460がいいんですが、初物価格が落ち着いたら560Tiをお勧めしたいところ。往年のファンなら懐かしい末尾のTi。そう、「Titanium」が復活です。Geforce4からですから...10年以上経過しての復活ネーミングはちょっとうれしい(^^)
 特にGeforce4Tiは当時の価格性能比ではとてつもなくおいしい(4200辺りは定番になっていた)GPUでしたから、nvidiaの力のいれ具合の一つかなーなんて思って見たり。
 一世代前の470辺りと戦える戦闘力を460の価格に落としてきたイメージでいいかと。
 ただ、460がこなれて値段も落ちてきてるので特売品でなくても安価なな460が出始めています。安定度から言っても初物の560Tiと比べれば460の方が上っぽい感じ。これをどう見るかですか。
 最近のゲーム遊ぶなら560Tiなんですけどね(^^; 570はまだちょいとお高い。
 
 遊ぶゲームの種類によってはGeforceの方が断然お勧めとなりますの「ではまってるゲームやこってりはまりそうなゲーム」のタイトルを店頭で店員さんに告げると...詳しい人はどれがお勧めとか教えてくれます。グラボに力いれてるところは詳しい店員さんがディープな情報をもっていたりしますので...(^^;
 軽いオンラインゲームであればそれこそ内蔵GPUでいい時代になってきましたし...性能と価格と、ビデオカードはどんどん面白い方向に行ってる気がします。
 

 
※ベンチマークの数値
 当方の環境では全体的に低めになります。ハード構成によって結構数字が違ってくるので「あくまでもどっかの悪魔の人のところではこの数字」と思っていただければ。数字をあげたい時は刺すメモリの数やHDの数までこだわった方がよい数字が出るのですが...そこまでする気になれず(^^;