MBA再インストール...自分用備忘録

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 このところどうにもMacBookAir(以下MBA)の調子が悪くてちょっとばかり困ってました。
 特に顕著なのはリブートのスピード。以前は再起動時のスピードはかなり早いもので、MBAを買ってよかったなぁ...と思えるものでした。
 ところが...どうも遅い。再起動処理に入ってからシャットダウンまでに軽く40秒以上かかっている。以前はここは数秒で駆け抜けていた部分だったんですが...
 そして「ぽーん」といつもの音と共にAppleロゴが出てからも画面復帰までともかく遅い。1分40秒以上...時には2分近くかかる有様。
 昨年の新モデルにかなわないまでも購入時の早さがあれば...
 そう思った私はMBAのOSからの再インストールをすることに。これは自分用の備忘録を兼ねたメモ代わりの記事になります。

 まず、再インストールする前にデータの待避とバックアップを行います。MacにはTimemachineという標準バックアップ機能がありますのでそれを利用。余ってるHDDを普段から使用していましたので、とりあえず最新のスナップショット代わりのバックアップを取ります。
 この機能大変便利で、ほっとけば1時間ごとにその時の状態を保持してくれるので、何日前の何時の状態に戻したい!という要望にも応えてくれます。世代管理機能付きのバックアップが標準というのはありがたい。
 そして、私の用途上MBAはメモ代わりのテキストが山ほど入っています。まぁ、このブログの記事なんかの原稿も入ってるわけで、それをネットワークドライブに待避しました。

 Windows7をBootcampで導入しているのですが、今回の手順では影響はありません。...ないはずなんですが、それはそれ。万が一がありますのでそちらのデータのバックアップも取りました。こちらには動画やCGなどもあったので根こそぎバックアップ。まぁたいした量ではありませんが...

 データの待避とバックアップが終了したら、次に「今使っているアプリ」のリストを作成します。
 なんでかというと普段メインで使うアプリというのは結構固定されているもんです。でも普段使わないのでも一応いれておかないといけない...なんてアプリもあり。あるいは逆に以前はよく使っていたけれど今はもう使わない...なんてアプリもあるわけで。
 限りある容量を有効活用したいのと、今回の遅くなった原因がアプリにあった場合の切り分けの役にも立つかな?と。

 私の場合は非常にシンプルでした。...というかMacOS自体が標準で様々な機能を搭載しているので、追加するものが少ないというのもありますが。

1.ブラウザ
 これはFirefoxとGoogle chromeを導入。まぁ自分のブログの記事が崩れていないかなどのチェックもしますし、ブラウザを使い分けていますのでいつもの構成。chromeはgmailにひも付いてすべてのPCで同期をとっていますから再セットアップも楽ですし。これがあるとないとではストレスがだいぶ違う。firefoxも同様のことが出来ますし。

2.メーラー
 結構たくさんのメールアカウントを使い分けていますので、メーラーは必須。私の愛用は1.0のズタボロ実装の時から変わらず愛用するThunderbird。もう手放せないメーラーです。アドオンはあまり使わないので素のままでの運用が主ですがそれでも十分有用。これが無料だってのが信じられない。そりゃもじら組にフィードバックするぐらいはいくらでもしようって気になります。

3.テキストエディター
 まぁ無料のofficeソフトをいれてもいいんですが、普段のメモも含めて文章を打つとしたらやはりテキストエディターが欲しい。普段WindowsではWZか秀丸を使っているんですが、MacではMiを愛用しています。シンプルなエディターですが、変にlunux(というかunix系)のカスタマイズ上等のエディターはあまり好きではないのでいろいろと使った結果このエディターに。
 昨年の秋口から愛用していますが、非常に使いやすいです。シンプルでも機能が足りないことはない。Windowsから移行してきた人にも使いやすい実にありがたいものです。

 4.Atok
 ことえりが悪いわけではないんですが、私はどうもあの変換は...というわけでAtokを導入しています。ここを無料にしたい人はGoogle日本語入力を試すのもいいかも。とはいえこれは趣味の問題なので標準の機能でも十分な人は十分。
 でもAtokの導入で私はMBAがさらに使いやすくなったのでどうしたって外せない。Windowsの普段使ってるAtokとクラウドを介して同期とってますので変換が実に馴染みやすい。

5.アンチウイルス
 これはいろいろ意見がありますがMacといえども導入すべきだと思っています。Macだからいらないとか言ってる人はちょっと私から見たら「どうやらお疲れのようだ。わけのわからないことを言っている」としか思えないので。まぁWindowsよりリスクが低いのは確かですけれど、ノーガードはありえない。
 本来マルチプラットフォームのアンチウイルスを購入して対応する予定だったのですが、それより早く再インストールとなったので今までどおり「ClamXav」を導入。市販のソフトのように微に入り細に入り監視してくれるものではないんですが、そんなにスピードも遅くないので定期的なスキャンを心がけて対応。スケジュールしてしまえばいいんですけれどね。
  一応フォルダ監視なんかも出来ますので、機能としてはある意味十分なのかな...カスペルスキーを導入予定ですが、しばし様子見かな。Macminiは普段このソフトで対応しています。


 ぶっちゃけるとこの5つのソフトを導入すれば私は普段使いには困らない。モバイルノートの用途はWEBとメールと文章書きだと私は思っていますのでこれだけあればたいていのことが出来る。
 それ以上に必要なものがあれば外出先でもダウンロードしてインストールすればいいかな...と。

 これらのソフトをダウンロードしてUSBメモリにいれておきます。今後のことを考えて環境を整えておこうかな...と。そうそうしないつもりでも「いざ」という時に困りますからねー。

 準備が終わったらいよいよ再インストール。接続してあるUSBメモリやUSBドライブをすべて外して電源コードだけ接続してあげましょう。
 MBAを再起動していつもの起動音がしたらoptionキーを押しっぱなしにして立ち上げます。

 すると起動するHDDの選択画面が出てきます。今回はすでに実行してしまったあとなのですいません画面はなしで。
 私の場合ですとMac用の領域とBootcamp用の領域、そしてリカバリー用の領域が表示されました。

 このリカバリー用の領域を選択して実行。本来であれば本体に添付されていたUSBメモリからスノーなレオパルドンさんをインストールしたいところですが、現在Lionが導入されているわけですからLionの機能を使いたかったのがありまして(^^;

 Lionの再インストールが開始されたらHDDユーティリティで今まで使っていたMac用の領域を綺麗に消してあげました。別にやんなくてもいいとは思うんですが、この際ですから。もしもWindows領域も消したいな...と思うなら、準備段階で消しておかないとたぶんここの作業中にはどうこう出来ないような気がします。試してませんが(^^;

 後は画面の指示に従うだけ。再インストール前の無線LAN接続情報を持っているのか、ネットから必要なデータをダウンロードしてインストールが進みます。OS自体をダウンロードしているようにも見えますのでクラウドからの再インストールっちゃそうなのかも(MBA2011は完全にクラウドから再インストールが可能なのでちょっとうらやましい)。まぁ30分とかからないようですからその間にひとっ風呂浴びてました。

 風呂上がりに戻ってみると...おや。ログイン設定画面が(笑)
 ユーザー名やパスワードなどを設定してログインします。

 うん。早いなー。

 とはいえここで問題発生。再インストール時にはちゃんと認識していた無線LANがパスワードを忘れてしまってルーターに接続出来ず。
 よし!いい機会だかららくらく無線スタートEXを試すぜ!とMacminiでダウンロードしてUSBメモリ経由でコピーしたものの動作せず。日頃の行いのが悪いのか。
 結局手動でSSIDとパスワードをセットアップ。1分で終わってしまい...
「なんだかんだと慣れてれば無線LANはユーティリティ使うより手動なんだなぁ...」
 とかつぶやいてました。こればっかりは個人の趣味とスキルの範囲だからなんとも言えませんが。

 無線LANがセットアップされたらまずOSのアップデートをかけるだけかけます。まぁこれはWindowsと一緒ですね。OSを最新の状態にしてあげる。

 ついで先ほど用意したツール群のインストールを開始。スムーズに進行します。早い早い。

 と、ここで問題発生。

 以前うまく出来た(過去記事参照)thunderbirdのデータ移行がうまくいかない。Windowsの最新状態のデータを移植したかったのですが、どうしてもMac側のprofileが見つからない。
 以前どうやったっけなぁ...とここでしばらく考えたんですが、すっかり忘れてまして。慌てて検索しました。

 結論としては2種方法があって、ひとつはFinderで移動をクリックする時にoptionを押しながら表示する方法。たぶん以前はこれで対処したような。
 もうひとつはターミナルを起動してコマンドを入力して常時見れるようにしてしまう方法。
「chflags nohidden ~/Library/」がそのコマンドですが、今回はこちらを使用しました。

 アクセス出来るようになったらthunderbirdのprofileの場所へと移動。もしなかったらthunderbirdを立ち上げてなんか適当にgmailのアカウントを見れるようにしてあげれば作られるはず(笑)
 
 前回はprofileフォルダの名前を見て設定を書き換えましたが、今回は超手抜き仕事でもともとのprofileの中身をすべて消して、windowsからもってきたprofileデータをごっそりコピーしただけ(^^;
 profile名がどうであろうとその直下のデータがそろってればいいだろうという。実際起動してみたらばっちり移行出来ていました。所有するアカウントのほとんどがIMAP設定なのでほぼこれでメールの同期はWIndowsのPCととれた状態に。

 メールが使えるようになったのでATOKのIDだパスワードだといった情報を自分のメールから探します。そうした情報を保持するためのメールアカウントがあるので、それにアクセスすればどこでも登録情報とかが確認出来るんですね(^^)gmailを使った登録情報倉庫みたいなもんですがこれがなかなか便利です。

 これでだいたいの設定が終了。ATOKの設定とアンチウイルス設定を行いブラウザの同期を行ったらほぼ以前と同じ使い勝手が帰ってきました。

 そして最後にTwitterのクライアントを導入。Macといえば「夜フクロウ」なんですが、Windowsで愛用しはじめてちょっと気に入ってきたので今回は「Janetter」を導入。アップルストアから無料でダウンロード出来るのでアップデートも告知してくれるはず。

 これで普段使いの状態としてはだいたいOKかな...というところで作業時間を見ると1時間ちょっと。途中でまごついたのがなければたぶん50分ぐらいでいけてるかな、と。メールデータのUSBへのコピーなんかを作業中にやっておけばOSの再インストール以外の時間は驚くほど短縮出来ます。

 ライブラリが見えねーーーっと騒いでしまったのが今回の敗因ですが行動を最適化すればトラブル時の復帰はもっと早くなりそう。USBの中にルーターへの接続用メモをいれておけばもう少し時間を削れるかな...(笑)

 Windows側は何もしてないのでBootcampで切り替えれば今まで通り使えます。こちらも近日中に再インストールして環境を再整備する予定です。OSは使い込むと使わなくなったユーティリティの残骸などがたまったりしますし、環境を見直すいいタイミングにもなるので定期的な再構築を自分に義務づけていたりします。

 まぁそんなことしなくてもSSDが壊れたりなんだりでメインのWindowsPCは年中再構築していますけれど。だいぶ行動の最適化が出来てきたのとメールデータが今回のようにMac上や他のPCにも構築されていますので復帰が非常に楽になってます。
 メールデータの移行と共にメールの振り分けなんかの設定もすべて引き継がれますのでこれはありがたいです。Linuxにもいけると思うのでマルチプラットフォームは伊達じゃないな...とか思いつつ。

 一応今回の作業の備忘録は以上。さっそく本日持ち歩いてテストしましたが、特に困ることもなく。一安心。
 HTC EVO 3Dが外出時のルーターも兼ねますので、USBルーター設定をいれないとな...とは思いましたが、急務という訳でもないので今回は割愛です。

 修理からあがってきた場合なんかにも今回の方法で対処出来そう。

 自分なりの再構築手順をある程度確立しておくといざって時にすごく役に立ちます。モバイルPCはMacだろうとWindowsだろうといつ何時おかしくなるかわからんものなので(自分の経験上ですが)、修理に出してまっさらになった愛機を再度自分好みに染め上げる作業を手際よく出来るようにしておくのも面白いかな、と。