Amazonの安売りパーツだけでPCを構成する...知識をつけ将来に備えた多識の人になるための自作の第一歩

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 個人的には「とにかく安く」でPCが欲しいなら自作なんかしない方がいいと思ってます。こだわりパーツでやや高くても納得のいくものが作れる。バージョンアップが容易。その辺りが魅力であって値段ではDELLやHPのパソコンとかショップブランドには勝てませんから。
 でも「最初はともかく安く組んでおいて後でピンポイントで性能をあげる」というのは悪くない考えかもしれません。
 そこでAmazonのパーツだけで「なるべく安価に」仮想自作をしてみることにしました。
 実際に組んだ訳ではないので相性も含めてどんなPCになるかはわかりませんが(笑)
 ま、休日の余興程度に思っていただければ。

 昔は安価といえばAMDだったわけですが、今回はINTELで構成します。最安値の辺りだとAMDはそれほどお得感がない気がするので。最安値より少し上の予算だと黙ってAシリーズなんですが...

 まずベースパーツを。今時ですからLGA1155のセレロン辺りでしょうか。


 Ivyなセレロンがまだ出てないのでSandyベース。とはいえ2.4Gのデュアルコアは普段使いなら特に問題がないところ。Clarkdale(まぁ一世代前のiシリーズと思っていただければ)時代のi3辺りと比べても遜色ない体感(あくまで体感。ベンチマーク値ではないです)が得られます。
 内蔵GPUもフルHDで動画見るぐらいは余裕。普段使いでゲーム等しないならこいつで十分でしょう。
 つづいてマザー。セレロンの内蔵GPU前提とはいえ最低限の拡張性は欲しいところ。
 今回はギガバイトのこいつをセレクト


 
 実はこの下の価格帯にGA-H61M-DS2ってのがあるんですが、数百円差あっても私はこちら。PCI-eソケットの数が一個多いのと...後でビデオカードを増加した時のSATAの使い勝手(干渉する可能性)を考えるとこちら。あと以前ちょっと触った時にDVI対応だったような気が。DS2はD-SUBしか搭載してない潔い仕様なので(^^;
 結構起動も速かったかなーと。うろ覚えですが。使ってるサウンドチップもLANチップもDS2よりもこちらの方がいい感じでする数百円の差ならこちらでしょう。SATAの仕様も含めて結構な差があります。
 ついでメモリ。これはもう選択する余地が少ない。


 

Amazonで定番中の定番のCFDのメモリです。4Gx2でこの値段なら迷う必要はないでしょう。マザーがメモリ2枚差しまでなので8Gにしとくと安心感もあります。いい時代になったものです...
 これで基板となる3つのパーツは決定。ついで電源です。



 これもAmazonでは人気の2つ。KEIANの方は今回の構成でも十分いける。低価格で行きたいし拡張はあまり考えてない...というなら結構お勧めです。今回はこれをチョイス。
 玄人志向の方は...少し高めに見えますが中身はSeasonic(少なくとも4月購入時はまだSeasonicだった)ということで実は結構安価かと。容量もやや余裕があるので今後の増設も考えるなら少し予算を追加したいところ。80PlusBRONZEということで普段の消費電力が気になる人にもいいかと。
 最後の630Wのものは参考で。プラグインタイプというもので、いらないケーブルは外してしまえるという。使い勝手がかなりよいので予算があれば検討したいところです。コストパフォーマンスはいいです。
 電源が決まったら次にケース。




 はっきり言って組み入れる難易度を考えなければ使い勝手と趣味で選択していいと思います。ので今回はあくまで参考に。
 まずギガバイトの格安ケース。マザーにギガバイトを選択しているので自然とチョイス。価格も安くマザーの取り付けもそう苦労しません。値段なりのケースですが、前後のファンがついていたりとちょっとリッチな部分も。ギガバイトのロゴもなかなか格好いいかな...と。リセットボタンがない気がしたのでそこが気になるところかな。
 フロントパネルを外す時にツメ割らないようにしてくださいね(^^;
 ZALMANのケースは値段の割にはデザインがよくやはりAmazonでは定番のひとつです。無機質なケースよりも自作らしい格好よさが欲しい人には試して欲しいところ。反面歪み安い部分もあるのでそう頻繁にいじり回さない方がいいかなぁ...とは個人的に思います。 
 SSDを後々取り付けたいとか拡張性も考えて...というならこちらのケースの方がいいでしょう。コストパフォーマンスの高い2つのケースですが、今回は値段重視で前者をセレクト。予算があるなら後者がいいでしょう。2000円差をどう見るか。今回は安さとマザーとの組み合わせでギガバイトをセレクト。
 ついで光学ドライブですが...今時はインストール時ぐらいしか使わないかもなので...



 LITE-ONの安いやつで(笑)
 Windows7使用時にはOSの機能で焼き込めてしまうためソフトの必要性は人によるといったところですが。予算があればBlue-rayも視野にいれたいところですが今回は安いもので。
 取り回しと使う頻度を考えるとポータブルドライブをUSB経由で使用する方が使い勝手がよかったりします。値段的にもそう変わらないですし。今回は前者をセレクト。
 ついでHDDのセレクト。


 実は一番難しい。早い500Gか遅くても容量がある2Tがいいとか人によっていろいろと考えがあるところ。1.5Tとか1Tだっていいわけで。今回は価格差も少ないところで早くてそこそこの容量ということでシーゲートの1Tをセレクト。
 ここまでくると後はOSですが...


 今回はUSBカード付きのこれをセレクト。もう1000円安いとかいろいろあるんでずか、変なCPU等とセットでは利用規約を考えると...マイクロソフトの正規ユーザーとして胸をはるためにもここはこいつで。販売元がクレバリーというの面白いですし。USBが増える分にはまぁ困らないし今後PCを使い回して行く際にこういうカードの方が使い回しが楽ですから。


 上記パーツでほぼ1台分のPCが完成な訳ですがここで忘れてはいけないのがキーボードとマウス。まぁ秋葉原あたりでセットになった1000円以下のものがごろごろしてる昨今ですが今回はAmazonにこだわってセレクトしてみましょう。



 ともかく安く打てればいい!という人と安価でもワイヤレスが欲しい人のための2品。セットで買うとこんな感じなんですが...あえてバラで買うという選択肢もありまして。


 安価なキーボードと安価なワイヤレスマウスから私自身が触って気に入ったものをセレクト。セットものに負けない価格設定です(笑)キーボードは価格なりの製品ですが、高速タイプしていてそう苦にならなかったのとそこまでうるさくならなかったのが気に入っています。気をつけるとしたら...電源OFFのショートカットボタンをうかり触って「ああぁぁぁぁ」とかやってしまうことがあるのでそこだけ注意(^^;
 マウスはこの価格では使い勝手の良さを買ってるM185です。女性でも使いやすい大きさで素性の良さが魅力。ボタンが多すぎても使いこなせない~という人にもお勧めです。キーボードは白と黒からカラーが選べます。マウスも赤と青が。
 マウスだけもう少しいいものにしよう...とかキーボードもいいのが欲しい...という人はこっちの方がいいかも。今回はセットではなくこちらの組み合わせをセレクト。

 これでパーツセレクト終了。仮想とはいえ出来れば触ったことのあるものを中心にセレクトしてみました。たぶん作りづらいとか相性が...というのは少ないはず。Amazonで格安PCを組むときの鉄板に近い構成でもあるので不具合報告を見る限り少ない組み合わせなんじゃないかと(笑)

 で...トータルコストなんですが。

CPU:3470円
M/B :4380円
MEM:3430円
電源 :2818円
ケース:3005円
DVD :1880円
HDD:8432円
OS :10998円
I/F  :579+987円
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計  39979円

 OS込みで4万円と。安いっちゃ安いんですが(OSなしなら3万切りなのでVISTAとか余ってるなら結構悪くないかもですが)...ショッププランドのPCの方が安価でサポート付きとなりますんで正直価格だけではメリットが薄いかも。
 ワンズさん辺りのA6搭載PC(A3300/HS)が39800円とかですし。530なセレロンよりはどう考えてもA6のが使い勝手がいい(苦笑)メモリやHDDがやや少なくなりますが。
 クレバリーさんの540搭載COORDY'S[SSL-12D]あたりも39800円と拮抗します。特にSSL-12Dは今回セレクトのマザーと同じものを使用しているので構成的に近い。CPUは1ランク上(たいして違わないといえばそうですが早いにこしたことはない)。スリムケースによる使い勝手。1年保証...と詳しくない人にはこっちのがいいかな?とも。OSのインストールもショップでやってくれますしね。
 反面メモリが2GだったりHDDが500Gだったりしますので追加で投資したくなるのが困りどころ。
 ケースもスリムケースは使い勝手がいいんですが拡張性を犠牲にしてますので...後でGPU追加だ!とか言い出した時に「最初にそんなケース選ぶからだ」というオチがついたりします。

 ただ、タイトルにもひっかかるんですが...今後の拡張を楽しむ...そんな人は今回のようなセレクトの方がいいでしょうか。
 私のように「ショップブランドの保証なんてこうもいじり回してれば無意味」とか言い出す馬鹿は自作しかないんですけれどね(^^; パーツが壊れた時に「どこが壊れたか」を切り分けてピンポイントで原因を掴める人はパーツさえあれば自分で修理出来るというメリットもあります。これが大きい。
 ショップなどに修理に出して数日から数週間PCが使えないよりはちょいとAmazonに注文して翌日届く(プライム会員に入っていて住んでる地域が指定範囲の場合。下手すると当日届くことも)方が便利だったりします。パーツ屋さんにいける人はその日のうちに購入してその日のうちにパーツ交換して修理完了ということも可能な訳で。
 多識(知識というより様々な事柄を知らないといけないので多識)で手間を惜しまない人にはそれなりのメリットがあります。今回の構成は初心者向け構成としてますが、今後の拡張に耐えられない訳でもない。

 将来を考えてパソコンとがっつり組み合うには多識の人となるのは悪いことではない。ならばその一歩になる自作PCとはどんなものだろう。そう考えて今回記事にしてみました。

 実は昨日このマザーのBIOSをアップデートして(奇しくも今回セレクトのCPUを使用)Ivybridge搭載のテストをしていました。PCI-e3.0には対応出来ないとしても数年はいけるだろう...と持ち主が言うものですからちょいと試しにやってみました。結果としてi7-3770Kの動作を確認しています。(ついでにi5-3570Kも)
 アップグレードパスも用意出来るので今回は安いCPUでBIOSアップデートが出来る環境を整える意味も少しばかり含んでみました。GPUは電源次第でそこそこのものが積めます。玄人志向の電源を選べば補助電源x1程度のGPUならいけるでしょう(ものにもよりますが)

 マザーのマニュアルがそこそこ親切なので他のパーツの説明書はあまり見ないで作れると思います。こうしたベーシックな構成で一度経験と知識を貯め...以後もいろいろと覚えていけばそこらの自作マニア程度には「やれる」人になるのはすぐだと思います。それでどうにかなるものではないんですが、何かあった時に自力で解決出来るか...あるいは問題の切り分けが出来るかどうかというのは結構重要な要素じゃないかと思うので。
 その下地があればメーカー製PCのサポートとのやりとりもスムーズになりますし(^^)。

 お気に入りのメーカーのパーツで自分だけのPCを作る。その魅力は結構「くる」ものがあります。金を出してすごいパーツで構成された人よりも「おっそれとそれでいくのが...しぶいねぇ」なんて組み合わせの方が面白いかもしれません。実用製品であるPCですがスポーツカーと同じく「利用するだけじゃない楽しさ」も見いだせるのではないかと。

 今回は首都圏や都会の人だけではなく地方でも楽しめるようにAmazonだけでパーツを吟味しました。サポート的にAmazonは基本交換対応が主なので面倒くささもないですし。商品が届かない...とか壊れていた...という時も無駄に苦労しなくて済みます。通販の怖さはそうした変なトラブルにあるので。
 あと...うちのブログ名的にもやっぱりAmazonでないとな...などと思うので(笑)

※実際には今自作してる人がパーツを交換する時の安価なパーツの参考にもなりますので見方は人それぞれなんじゃないでしょうか。友人達のPCのパワーアップの時にセレクトするパーツが主ですので。
 今回のパーツ...ある意味Amazonの安価で人気パーツリストも兼ねてますね(^^;)