不当な評価をものともするな!...低価格PCはAMDのA8を狙う

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 日本の悪いところなんだと思ってますが、どうも「どうせ出すならもう少し出していいものを」が行き過ぎてしまってトータルコストが上がりがちになってしまうことが多いというか。そんなに予算かけていいの?という場面に出くわすことが多いのがPCの自作だったりします。
 確かにi7やi5で決まり!といいたくなる価格帯もあるんですが、普段使いでそれほどパワーがいらないのであれば...いっそ思い切ってAMDのAPUがいいんじゃないかと。
 日本だと不当に評価が低い気がしますが...実際の性能はそう悪くないものです。



 まずAMDのAPUシリーズはA8とかA6とかまぁブランドとしてどうなんだろう?という名付けをされてるのが不幸の元なんですが、その素性はかなりよいものです。ずっと登場が待たれていたFUSION...CPUとGPUの融合の結果のひとつとして十分な性能を持っています。
 正直なところINTELのSandybridgeやIvebridgeのGPU性能が上がった上がったと皆騒ぐわけですが、以前に比べれば...というところでAMDの内蔵GPUに比べると...まぁ軽自動車がレクサスにいどむようなものかと。どちらがどちらとはいいませんが。
 もちろん増設するGPUに比べたらどっちも性能を言及するのはどうかと思いますが、それでもAシリーズはなかなかに頑張っています。ちょっとしたゲームならこのAシリーズで十分いけることが多かったり(解像度は低めになるでしょうが)。
 新しいコアが登場する前ですので積極的に今のAシリーズを推奨することはしません。

 が。
 CPUに無駄に高コストをかける構成でいいのか...と考えると。
 変な話ですが、i7のそこそこのCPU一個を買う値段でAPUとマザーとメモリが調達出来てしまうんですよね。そうすると...トータルコストを押さえてそこそこの性能を欲すると一気に「おいしい」製品として魅力が増してきます。
 もう少し予算があるならi5でスタートしてGPU追加だなぁ...という構成ですが、それだと結局金額になってしまうので(笑)


 そもそもAPUの説明がわかりづらい。

「AMDの主力だったPhenomⅡのローエンドクラスにRadeonのちょっと前のミドルとかローエンドを足したぐらいの性能」

 ぐらいに説明してくれた方が乱暴でもわかりやすいと思ってたりします。実際の性能についていろいろ言及してもいいんですが、イメージとしてはおおむね正しいかと。コアの違いとか突っ込めばキリがないんですけれどそんな細かい話を詳しくない人が聞いてもよくわからないのが実情で。
 多少乱暴でも上記の説明でだいたい通してしまっています。
 CPU性能はやや低めでGPUが結構いい感じ。そう思えばいいかと。
 INTELのi3辺りと争う(価格的にも)製品ですので過度の期待はするものではないですが(笑)

 INTELの製品と比較すると「CPUはだいたいPentiumの上位かi3の下位」でGPUとしては「Radeon6450よりは上」ぐらいの性能を持ってます。CPUは負けるけどGPUなら結構戦える。同価格帯のINTELとの差はわかりやすく書くとそんな感じでしょうか。

 i3の性能はなかなかいいもので、CPUのパワーが欲しいのであればAシリーズを選択する理由は実はありません。GPUもIvy世代であればある程度の性能はありますし。
 とはいえ。CPUパワーを押さえてGPUの増設なしである程度の性能を確保したい...コンパクトPCを作る時にはよく出てくる要求ですが、そんな場面ではAシリーズは「おいしい」製品となります。

 というか。

 普段使いであればCPUパワーはそれほどいらない時代になりつつあり。GPU性能がある程度あった方が使い勝手がよいことが多く。比較的ローエンドの製品だとこのGPU性能がしょっぱいことが多いんですよね。
 まぁ用途次第なんでしょうが、ネットゲーム中心でブラウズも多い...なんて人には試してみて欲しい製品です。

 実はノートPCに搭載するとこのもAPUはとてつもなく「光る」製品なんですが、日本メーカーは奨励金とかマーケティング費用の補填がおいしい方しか見ませんので(エサがないと食事が出来ない体質とも言う)こうした製品はなかなか採用されない傾向にあります。
 Aシリーズはノート用Radeonとの合体性能がおいしいんですが...海外のメーカーの製品ぐらいでしかなかなかお目にかかれないのが実情です。とはいえデスクトップであっても低価格帯ではかなり使い勝手のいい製品なのは変わりなく。

 低価格で一台組みたい...なんて人は事前にいろいろ情報を集めてみてはいかがでしょうか。次のコアではもっと性能が上がると言われていますが、まだ市場に出ていないので...欲しい時が買い時の言葉に従えば今はこのA8かA6辺りが狙いめではにないでしょうか。
 お値段以上の性能だと思うんですけど(^^)



 HDMI端子がいらないなら低価格で面白いマザーです。なんといっても安い!
 USB3.0もSATA6Gも対応してますので普段使いならまったく問題ないかと。


 個人的には「鉄板」の一枚。今のところは外れなし。欲しい機能は全て搭載されていますし映像端子もほぼ網羅。(Displayportすらある)マニュアルも丁寧でわかりやすく初心者でも安心といういたれりつくせり。内蔵GPUを使ったデュアルディスプレイ構成も試しましたがさっくりと出来ました。ただ、時代的に過度期なんでUEFIでないのがややマイナスかと。
 あとチップセットがちょっと熱くなりがち。