PCケースは1万以下がいい。いつもまぁだいたいそう言われます。高ければいいケースはそれこそたくさんあるんですが、自作ＰＣの予算は有限で、出来れば他のパーツにかけたいというのもわかります。
そこで出てくるケースの予算はだいたい1万円以下。
となると1万以下で「これ」というケースを頭に入れておくと、いざって時に悩まなくて済みます。
Amazonの悪魔も愛用しているのがP100。というかAmazonの悪魔さんはほぼAntecのケースばかりを愛用するので身内では有名です。
理由は...アウトレット品が大量に出ることが多いから（笑）
無数のケースを出すAntecですが、やはり当たり外れがあり...新商品発売のタイミングであまり売れなかったケースとかが大量に秋葉原などに出回ります。九十九のアウトレットケース売り場にどさっと置かれることもしばしば。
とはいえその商品の素性と使い勝手などを知っていれば「この価格に落ちたなら上等！」と買ってＯＫなものもあったりなかったり。
そんなAntecですが、「当たり」として鉄板になってるケースもありまして。それがこのP100。
店頭で相談した時に特に要望がないと「これなんか売れてますけどね」と紹介されやすい商品です。
AntecのP100はどちらかと言うとものすごく保守的な作りをしていて、定番や鉄板と呼ばれるにふさわしいケースです。
マザー背面側からケーブルを取り回せる使い勝手の良さ。
クーラーの配置の利便性。
多くのストレージが入れられる余裕。
静音性もなかなかです。
反面、保守的過ぎるところもあり...堅牢性のためかフロントパネルの固定の部分があまり感心しない感じだったり...
他にこれはロットにもよりますが、電源ボタンやUSB端子が陥没しやすいという難点を抱えています。大丈夫なやつは大丈夫なんですが...
とはいえ、保証期間内であればサポートも受けられますし、この価格でこのケースというのはありがたいものです。
内部は広い方ですが、冷却パーツは一応サイズを計測してから買うのがいいかも。
ZalmanのZ9 NeoはずーっとAmazonの定番となっていた各安ケースの系譜で、ある意味「全部入り」みたいなケースです。
価格は最安値の価格帯から上がってしまいましたが、その分「昔の定番ケースにあったよいところを復活」「今欲しい機能は全部入り」みたいな感じにまとまっていて、とても使い勝手のよいケースです。
いい意味で「ちゃっちい」雰囲気があった各安ケース群のエースの系譜ですが、こいつは落ち着いた雰囲気の「やんちゃな紳士」という感じ。
デザインもシンプルで、組み上がった後の使い勝手もよい感じです。
この価格帯のケースにしては珍しく冷却ファンをてんこ盛り（５個）搭載しているのがうれしい。昔っから価格の割りにいろいろ積んでくるZalmanですが、こいつもその眷属。
ファン自体は高機能とは言いませんが、必要にして十分。
予算が出来たらより低音のファンにするなどもありだと思いますが、最初からあるのとないのとではだいぶ違う。
P100ほど拡張性というかストレージとかがっつり積める訳ではありませんが、普通の人はそんなにいろいろ積まないものなのでむしろこちらが正統かも（笑）
実際組んだ感じでは出血もしませんでしたが（へんなケースはまず出血しやすいというか血を見ます）お世辞にも良好とは言いがたい。
ここは低価格品の宿命かも。
傷有りが平気で出回ってる部分もあります。あまり酷かったら返品もあり。
とはいえ、最近のPCケースはそうしたトラブルはつきもの。どうしても高品質品が欲しかったら2万～3万はケースにかけた方がいいかもです。
2万以内という選択肢がとれれば、かなりのケースが選択肢に入ってきますので...
まぁそこは自作の醍醐味っちゃ醍醐味。
それとサイドがアクリルなので光るパーツで遊びたい人にもいい感じです。
CPUクーラーも結構な大型が行けました。
変な話ですが、この価格でこれだけやってくれれば大したものというケースなので、ちょっと慣れてきた人がセカンドＰＣを組む時に最適なケースかも？と個人的には思っています。
1万円以下だとだいたいP100とかAntecのケースを勧めますが、通販だとZ9 Neoも安くてお得感があり地方の自作ユーザーなどが入手して使う場合選択肢として目が行くことも多いです。
他にもいろいろな製品があり、その時その時でいいものがあるのですが、今回はこの２つをピックアップ。
どうしても安く組みたい人にはZ3 Plusとかあったんですが、最近は売ってるところも少なく。