夏だ!洗濯だ!粉洗剤だ!...粉末洗剤の特性と洗濯と各社商品それぞれにAmazonの悪魔流品評をしてみた

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Twitterなどで予告していましたが、各社の粉洗剤について私なりの評価をまとめてみました。
洗剤といえば手軽な液体洗剤がだいぶポピュラーになって来ましたが、粉末洗剤も根強い人気がありまして。その良さとメリット、デメリットを紹介した後に実際に各社商品を試して(本当に自分で全部買って試しつつ日々洗濯を繰り返しました。けど優劣をつけるのが目的ではないのであくまで実感ベースの品評になります)

粉洗剤の魅力とは
・コストが安い
・洗浄力が高い

だいたいこの2点がどこでも強調されます。
実際のところ液体洗剤と使い比べたところでは


・コストは特売等を利用すれば圧倒的に安価
・確かに洗浄力は(特定の汚れに対して以外)液体洗剤より強め

でしたが、反面...

・洗濯機にもよるが投入口に入れづらく粉末が飛び散る
・たくさん買おうとすると重い
・もしも飛び散らせた時に処置がしずらい(掃除機で吸っても吸ってもカーペットなどに残る)

といった面もありました。
またよく目にする

・溶けづらい
・洗剤残りがする

というのも実感としては「ちゃんとメーカーが定めた用法ならそれはない」というのが実感です。だいたいの人が『適当な目分量で入れてて入れすぎ」というのが実情じゃないでしょうか。

個人的には溶けづらいというなら夏こそ暖かい時期こそ粉末洗剤というか粉洗剤を使いこなして夏の汗染みや汚れと戦うのをオススメしたいところ。

それと各社様々なラインナップをしていますがそれぞれの洗剤に特徴があり(逆に特徴を殺すことで万能性を上げてる商品もありますが)。正しい用法・用量で使うことがかなり大事です。
よくあるのが漫然と「洗剤いれてー漂白剤いれてー柔軟剤いれてーあとはー洗濯機におまかせー」という洗濯。
これはNGです。
だめです。
だめだめです。
特に粉洗剤ではOUTおぶOUTです。そりゃ洗剤も残るかもしれないし洗浄力だって落ちるってもんです。
組みあわせるならその洗剤の特性を理解した上でより能力強化出来るものを洗濯したいところです。

◎粉洗剤にはだいたい2タイプのものがある

各社粉洗剤を販売していますが、だいたい2種類のラインナップを用意しています。

・無難(あるいは漂白剤や柔軟剤が入っていないとか蛍光剤が入っていないとか)
・強い(全部入り、何かに特化)

にわけていいかと。そうでない商品もありますが、それは後々商品別に書くことにします。
後はそれぞれに何かしらの成分が入ってたり入ってなかったりとラインナップを彩る部分があります。
蛍光剤は白さをより際立たせることで洗濯物を「驚きの白さ」にしてくれるものですが、柄ものに使うのはどうだろう...などという場面もあり洗濯に拘る人は「シャツなど下着は蛍光剤入り」「柄物は蛍光剤なし」などと昔から使い分けてきたものです。
今どきの洗剤は柄物であっても蛍光剤入りでもそう支障はありませんがポテンシャルを活かすためにも使い分けた方がよりよい効果を得られると思います。
(蛍光剤不可の衣服も多々あるので入ってない方を使ってれば問題を避けられたりもしますし)
というか実際得られました。蛍光剤はともかく漂白剤との組みあわせとか。やってみりゃわかることなのでやってみるといいかと。ぶっちゃけると。
洗剤も洗い物というよりも洗濯スタイルに合わせて選択すべきで...

簡単にいえば
・匂いの強い柔軟剤を使いたいなら漂白剤入り(柔軟剤なし)
・オキシクリーンなど強力な漂白剤を使いたい(漂白剤なし)
・何も考えずに洗濯したい(全部入り)

ぐらいの区分けでいいかと。
両方入ってない洗剤もあるので市販の漂白剤や柔軟剤と組みあわせたい場合はそういう洗剤を選ぶべきだと思います。
個人的には匂いの強い柔軟剤が苦手な人は柔軟剤入り粉洗剤はコスト面でも(柔軟剤を別に買わなくていい)よい商品だと思っています。
ダウニーの匂いとか無理!な人も世の中にはたくさんいます。
けれどふんわり香る(そんなに強い匂いは粉洗剤の柔軟剤ではなかなか難しい)柔軟剤入りの粉洗剤はこの問題の解決策になり得ると思います。
逆に柔軟剤とか入れないし!って人は漂白剤入りの粉洗剤ならば洗剤だけで洗濯が完結するためコスト的にもよいかと思います。
干すときちゃんとぱんぱんして干してあげればシワもそう目立ちませんし粉石鹸のよい香りと硬めの仕上がりが楽しめるでしょう。


◎漂白剤で混ぜるな危険とはいうけれど

成分ですが、大手の会社の製品はだいたいが「弱アルカリ性」だったりします。これは酸素系漂白剤との組みあわせなど考えると無難で堅実な選択です。
汚れ物は酸性の汚れが多くアルカリ性洗剤がてきめんに効いてくれるからというのがひとつ。もうひとつは漂白剤との組みあわせで効果を底上げしやすいというのも。
塩素系は...漂白剤にありますが洗剤ではまずないと思っていいでしょう。
逆にいえば塩素系漂白剤と組みあわせる洗剤は気をつけた方がいいかなと。
具体的には「ハイター」などが塩素系漂白剤となります。(ワイドハイターEXは塩素系ではありません)
色柄ものに使うと色素ごと破壊してくれる強力なパワーが裏目に出ますが、白物に使うと塩素系漂白剤の力は圧倒的です。
ただ酸性の洗剤と混ぜてはいけないとはいいますが、販売してる花王の洗剤に酸性のものはなく色柄ものに使わない前提であればそこまで気をつけなくてもだいたい大丈夫だったりします。
不安なら色柄ものにも対応したワイドハイターEXなどを使えばいいでしょう。
塩素系漂白剤を日常の洗濯に使うのは多少リスキーなためAmazonの悪魔としては「そこまで汚さない方向に気をつけたいですね」という感じです。
威力は高いのでシャツをまとめて洗う時に「うわぁ...すげぇ白くなる...つけ置きまでやったらまじ黄ばみすらうっすらに...」ぐらいの破壊力ある洗濯が出来ました。
でも粉末のワイドハイターEXのつけ置きとかオキシクリーンのつけ置きとかでものすごい効果が実感出来るので、まずはそっちを試してからの方がいいかなーと。

◎溶けづらい冬とかどうしたら

ぶっちゃけると「溶かしていれれば済みます」が解答かと。
めんどくさい?どうなんでしょう。
事前に粉洗剤を適量バケツなりでぬるま湯で溶かしてから洗濯機にいれるだけですが...もしそれすらも面倒なら冬は液体洗剤に頼る...でいいんじゃないかなと。
何がなんでも粉石鹸とか何がなんでも液体石鹸とかこだわるよりは季節で選択用品を変えてみるのも一興です。
ただ冬でも粉洗剤のコストの魅力が捨てがたいとか毎日泥汚ればっかり持ち帰る子どもがいるので粉洗剤の方がよさげとか理由があって使うなら事前に溶かすのを推奨します。
あとは持ってる人は持ってる2層式洗濯機の場合もやはり溶かしていれるのがよいでしょう。洗浄力も上がるためかなりオススメです。
江戸川区や墨田区の町工場や運送屋さんが作業着を洗うときに使ってきた方法で実績があると力説されました。
いやぁいまだにあるもんです。
外に野ざらしの2層式。
久しぶりに使わせてもらいましたが大量の洗濯物には強い強い。
脱水中に洗濯の追加が出来るのは本当に強い。余談ですけどね。


◎部屋干しするのにはどうなの
部屋干しトップがある関係で粉洗剤は部屋干しトップ以外は...と思われがちなんですが、ぶっちゃけると除菌成分を入れてる洗剤はだいたい「部屋干しに向いてる」と思っていいです。
あまりに部屋干しトップが名称的にいい名前つけてしまったせいでこれが決定版みたいになってますが、そんなこともなく。除菌・消臭成分が入っていればだいたい部屋干しに使えます。
後に出てくる品評でもその辺りは少し書いてみました。



◎すすぎ回数は1回じゃだめなのか
結論からいうと1回で済む洗剤もありますが基本は2回すすいでください。
水をけちるより洗浄力を取って欲しいところ。
洗濯時間にも跳ね返るのですが、粉洗剤は衣類に残りやすい面がどうしてもあるためすずきは基本2回。
洗濯機の自動モードならだいたい2回になってるのかな...機種によるのでなんともですが、ここは2回を推奨というより2回以上にしてください。
だいぶ違うので。


粉石鹸全般についてはだいたい上記の通りです。
安価で強力な洗浄力が魅力な粉洗剤。長々書きましたが実感として気をつけるべきは2つだけ。

・入れすぎるな
・漂白剤入り洗剤に漂白剤を追加したりするな(だいたい無駄になるか洗剤の効果が落ちる。柔軟剤はそこまでこだわらなくてもいい)
・すずぎは2回以上にした方がよい。というかしてください。


これだけです。
特に入れすぎに関しては「目分量いくない!」ということで。
せっかく計量スプーンが附属するのですからそれを利用してきちんとした分量を入れましょう。(P&G除く)
洗濯機にもよりますが、自動で選択すると大体の洗濯物量(45Lとか)が表示されます。
それを目安にすればいいかと。東芝とか一部の機種は42Lとか表示ですが、そこは多少少なめにするだけで対応出来ます。

それでは各社の洗剤についてAmazonの悪魔らしい品評をしてみます。



●LION製品
大きく分けてブルーダイヤとトップの2つがブランド。人気はやはりトップシリーズ。

◎部屋干しトップ

名称が大当たりだと思います。用途がわかりやすいのが特徴。
そのものずばり「部屋干し」に特化した洗剤として不動の人気を誇るのが特徴。
キングオブ無難ともいえる粉石鹸のひとつですが性能は特化タイプという珍しさ。
ちなみに外に干しても大丈夫。除菌・消臭成分配合のただの粉洗剤なので。

・粉石鹸の中では洗剤残りしずらい(溶けやすい)
・洗浄力はノーマル
・香りは薄い
・除菌&消臭効果はピカイチ。さすが部屋干しをうたうだけはある
・比較的特売になりやすく入手性も高い
・成分
 弱アルカリ性
 漂白剤・蛍光剤・酵素配合

◎トッププラチナクリア

現在のトップのフラグシップ
除菌・消臭成分に特化せず洗浄力の強化に成分を振ってる。

・粉石鹸の中では洗剤残りしずらい(溶けやすい)
・洗浄力は高め。重曹パワーで一気に!という触れ込み通りでまとめ洗い時に真の力が目覚める感じがある。ずぼらな男性にいいかもしれない。
・エリ・ソデの汚れにかなり強い。しつこいものはつけ置き推奨だが、日々これで洗濯していれば皮脂汚れはかなりいける感触があった。ますます男性の汚れ物にも強い気がしている。
・香りはそれなり。結構さわやかな香り。
・比較的特売になりにくく入手性は普通(ドラッグストアなどにはあるがドンキホーテなどではないこともあるぐらいでたいていどこにでもある)
・成分
 弱アルカリ性
 漂白剤・酵素配合


◎無リントップ

元祖「酵素パワーのトップ!」のCMのアレ。実はまだ販売されている。
洗浄力はかつてのものより若干増した程度だがそれでも十分な洗浄力。
根強い人気があり今でも愛用者が多い。
個人的には2層式洗濯機にはこれが似合う。絵面的にすっごい昭和感が出る。
・何より圧倒的なコストパフォーマンスが魅力。
・香りは強め。「昔の洗剤」の匂いがする。おっさん世代には直撃するかもしれない。
・入手性は非常に悪い。置いてある店が少なく常備してるとなるとドンキホーテや一部ドラッグストアだろうか。置いてあるところにはあるがないところにはとことんない。街の薬局にはほぼない。
・むっちゃ泡立つ。今どきの洗剤にはない泡立ち。それゆえかドラム式洗濯機には使用不可と書かれている。
・成分
 弱アルカリ性
 蛍光剤・酵素配合

◎消臭ブルーダイヤ

トップに比べると売り場面積は小さめだが歴史ある洗剤(一時期販売中止になったりもしたが復活したほど)
・金・銀・パールプレゼントのCMは昭和世代に直撃するが...現在はやってません。悲しみ。
・除菌成分ではなく消臭成分に重きを置いた配合で「加齢臭まで対応」を歌う。実際介護で使った尿まみれの下着などもさわやかな香りに仕上げてくれたので効果はあると思う。
・香りは独特。強めではないが結構わかる匂い。ミント臭というか。好きな人は確実にいる匂いだと思う。
・ぶっちゃけると「消臭成分強めのトッププラチナクリア」ぐらいのイメージでよいと思う。洗浄力ではそこまで差がないと思うし。
(一応プラチナクリアの方が上らしく血がついたシャツなどでは多少の差が出た。我が家で見ただけなので誤差の可能性もあるので備考程度で)
・成分
 弱アルカリ性
 漂白剤・酵素配合



●P&G製品
大きくわけてアリエールとボールドがある。
なんといっても「ファブリーズ」を要する会社なので、その技術を応用した製品が強み。(どちらも防臭効果にファブリーズとの共同制作をうたっている)
難点として今年の春のリニューアルで計量スプーンが入ってこなくなってしまった。すごく使いづらくなってしまったのが...(アリエール・ボールドとも)


◎アリエール

他社よりも容量が多いパッケージがあるのがうれしい。
(反面お試しパッケージは以前より容量が減っている)
あらゆる汚れに対して万能で実際のところ「尖ったところがない」洗剤はこれが代表格。それゆえに個性が埋没しがちだがファンも多い面白い立ち位置の洗剤。
・科学の力を標榜するだけあって入ってる成分がかなりケミカル。
・洗剤残りも少ない。
・匂いは以前よりきつくなった。洗濯物を干せば消えるが苦手な人も。
・それでいてすすぎでしっかりと洗剤が落ちて行く手軽さ。(洗濯機によっては1回でもいけるぐらい。でも2回を推奨したい)
・洗浄力は部屋干しトップとどっこいかちょい上ぐらい。消臭除菌力もわりと拮抗するという万能ぶり。
・特売になりづらいが入手性はものすごく高い。コスパはあまりよくない。
・除菌・消臭成分がそれなりに入ってるため部屋干しに対応済み。
(液体タイプは後から専用を出したが粉洗剤は最初から対応していた)
・漂白効果は他の洗剤より1つ頭が出てる感じ。白物を洗うとよくわかる。
・液体のアリエールとはわりと別ものな洗い上がりになる。こちらの方が洗浄力は高いと思う。
・スプーンがないのが致命的で余計な出費を誘う(スプーンを買わないといけない)
・成分
 弱アルカリ性
 漂白剤・蛍光剤・酵素配合



◎ボールド

ある程度ピュア(漂白剤や蛍光剤が入っていない)で柔軟剤入りが欲しいなら選択肢になる。
・性能に尖ったところはないがその分素直に洗濯出来る。
・消臭・除菌よりは汚れ物に性能を振っているが極端ではない。
・洗剤残りはそんなにしない方だが可能ならすすぎ2回で
・香りに癖がなくファンも多い
・どの洗濯機にも合う大雑把さがうれしい。さすが海外でも販売されているだけはあると思う。
・柔軟剤入りで洗剤だけでもふんわり仕上がる。(ニュービーズのフレグランスとライバルと思っていいかな)
・色柄ものに有害なものが何も入っておらず「おしゃれ着用」と銘打っている。実際それが好きで買ってる人もいるぐらい。特徴がないのが特徴のP&Gの中でも極めつけなのがこれ。(むしろ余計なものを全て排除しているともいえる。アリエールの真逆のアプローチっぽくて個人的には好き)
・特売になることもわりとある。入手性はものすごく高い。
・スプーンがないのが致命的で余計な出費を誘う(スプーンを買わないといけない)
・成分
 弱アルカリ性・柔軟剤配合
(漂白、蛍光剤の入っていないピュアな洗剤ともいえる)


●花王製品
圧倒的人気を誇る「アタック」ブランドを有する業界の雄。
粉洗剤でもその人気は強い。
ブランドとしては「アタック」と「ニュービーズ」の2つ。


◎アタックリセットパワー

アタックの粉洗剤の比較的ノーマルタイプ
というか「キング オブ 無難」な洗剤。正直なところを言えば「とりあえず粉洗剤はこれからスタートしたらどうでしょうか」というスタンダード。
・抗菌・消臭効果は部屋干しトップなどに比べるとやや低いがワイドハイターEXで培った技術の応用で泥汚れや汗染みに強いまま除菌・消臭効果を得ている。
・香りはそれなりにある。フレッシュフローラルでさわやかさを彩る。
・ともかく「何も考えない洗濯したい」ならこれをオススメ。
・部屋干しにも対応した万能ぶりはまさに「優等生」
・特売になるケースは少ないが広告の品にはなりやすい。入手性はものすごく高い。まずどこでも売ってる。
・尖ったところがないのではなく全方位に尖ってしまった洗剤ともいえる。漂白剤も柔軟剤も蛍光剤もいれた全部入りでバランスを保っているのはすごい。
・成分
 弱アルカリ性
 漂白剤・柔軟剤・酵素・蛍光剤配合


◎アタックバイオEX

アタック粉洗剤の強すぎる方と言ってもいい。
性能の全てを抗菌・消臭効果などよりも汚れ落としのみに性能を振った異端児。全部入りとかではない。
・ともかく様々な汚れに強く白い洗濯物への追求が生み出したアタックの強すぎるヤツ
・地味に寒い日でも洗剤が溶けやすい。すずきは2回が推奨だが冬でも使い安いタイプの粉洗剤だと思う。
・洗剤残りしやすい。というか入れすぎたら確実にアウト。濃い。かなり濃い。溶けやすさとここは別ものなのかもしれない。
・すずき2回は必須!洗濯機によっては3回は回したいぐらい。
・香りも石鹸系の強い香り。爽やかではあるし干した後の匂いなら落ち着いていい感じ。柔軟剤の香りには負けるので必要なら入れるとよいかも。
・特売になり安く入手性はものすごく高い。まずどこでも売ってる。
・正直洗濯はまかせて!自信あるの!...な人向けだと思う。強力さではトップのプラチナクリアと争うがこちらが上だと個人的には思う。ただし「癖」も「じゃじゃ馬ぶり」も上という...
・漂白剤や柔軟剤が入っていないため好みの製品を合わせたいならリセットパワーではなくこちらを選択することになる。
・成分
 弱アルカリ性
 酵素・蛍光剤配合

◎ニュービーズ

アタックに比べると尖ったところがなく蛍光剤も入っていないため使い安い。
スタンダードな洗剤はむしろこちらの方になる。
2タイプあるが、青は「漂白剤入り」でピンクが「柔軟剤入り」と覚えればいい。

ニュービーズ(青い方)
・香りは強めだがそこまできつくない。柔軟剤との相性のよい香り
・洗浄力は普通よりやや弱め(逆に言えば衣類に優しく洗濯物に洗剤が残りづらい)
・洗剤残りはほぼしないがアリエールよりはやや残る。すずき2回が無難。
・除菌・消臭よりは汚れ落としに性能を振ってる。
・漂白剤入りのため柔軟剤は好みのものが使える。
・蛍光剤が入っていないのも素直に洗濯出来る利点。
・成分
 弱アルカリ性
 漂白剤・酵素配合

フレグランスニュービーズ(ピンクの方)
・香りはそこそこ。干せばある程度飛ぶ程度のさわやかな香り。
・柔軟剤入りのため漂白剤は好みのものが使える。入れなくても十分だがオキシクリーンやワイドハイターEXの粉末と合わせるのも底上げになって面白い使い方だと思う。
・他はニュービーズに準じる
・成分
 弱アルカリ性
 柔軟剤・酵素配合


●NSファーファ製品
長い息の人気商品「ファーファ」。かつてはユニリーバの製品だったが撤退に伴いニッサン石鹸株式会社が継承。ついには社名までNSファーファになってしまった。
ニッサン石鹸といえば特売シャンプーなどの代表格で確かな品質なのにくっそ安いのがうれしいメーカーだったが、ファーファの継承と社名変更(NSがニッサンの名残。もともとニッサングループだった)で一気にメジャーブランドに手をかけた異色のブランドとも言える。

ファーファ

・ともかく特売になりやすく1箱198円はザラという特売の王様。圧倒的なコスパを誇る(リンクはは10個セットだが実際に193円になっている)
・それでいて他社にそう見劣りしない製品に仕上がっている。
・洗浄力はそれなり。部屋干しトップより少し上でプラチナクリアより下ぐらい。ニュービーズなどとわりと争える。
・際だったところはないが香りが優しく女性人気が高い(とドラッグストアで聞いた)。
・一切余計なものが入っていないため(蛍光剤、漂白剤、柔軟剤など)自由な洗濯をしたい人にはとてもありがたい商品。
・地味に寒い日でも洗剤が溶けやすい。すずきは2回が推奨だが冬でも使い安いタイプの粉洗剤だと思う。
・成分
 弱アルカリ性
(漂白、蛍光剤の入っていないピュアな洗剤ともいえる)


と各社の製品のメジャーどころで自分で買って調べた範囲のものを列記してみました。
成分などはざっと調べただけなので間違っていたら教えてください。訂正します。


さて順位をつけるつもりはないと書いたけれど、そうは言ってもどんな時にどんな製品がオススメなのよ悪魔さん?という話はあるもので。
とりあえずじゃあ用途ごとに推薦商品を並べてみようかな...と。
番号は順位ではなくあくまで「個人が推奨する順番」なのをご理解いただきたく。


◎ともかく何も考えずに洗濯したい。無難な製品は?

1アタックリセットパワー
2アリエール

どちらも「全部入り」で洗剤として使い勝手がよくバランスもよい。
コスパの問題とスプーンが入ってる入ってないの差が大きいのでアタックを推奨している。リセットパワーはなかなかの優等生。


◎泥汚れや子どもが出してしまういろいろな汚れをどうにかしたい。あとお父さんの服もどうにかしたい。
1アタックバイオEX
2トッププラチナクリア

これは洗浄力重視ならアタックバイオEX。
扱いの難しい製品だがともかく入れすぎなければなんとかなる。
洗浄力を高めるなら事前に溶かして衣類をつけ置き。
ぬるま湯で洗濯することでポテンシャルをフルに発揮出来る。
実際私の加齢臭も母親の汚してしまった衣服もこれでいけたぐらい。やだなぁ...歳取るとほんと...いろいろあるのです。
トッププラチナクリアは単体で見た場合はボールドより上だと思うがコスパは微妙にボールドの方がよい。この辺りも結構好みでいいと思う。
選外ではボールドは逆に無難さから「漂白剤」を併用することでパフォーマンスを伸ばすのを前提にすれば。
柔軟剤は入ってるので粉末ワイドハイターEXやオキシクリーンと併用して試した。結果なかなかだったので2位に。

◎除菌抗菌ともかく部屋干しの生乾きは嫌だ!
1部屋干しトップ
2アタックリセットパワー

知名度と圧倒的な入手性、特売の発生率など他の追随を許さない。洗浄力はそんなに高くないが粉洗剤の中では...なので実際には必要にして十分な能力がある。
アタックリセットパワーもなかなかのものなのでこの辺りは趣味と言ってもいいがだいたいアタックリセットパワーの方がやや高い。(特売が少ない)
洗浄力と部屋干しを両立させるならアタックリセットパワーを勧めたい。
部屋干しトップの圧倒的独壇場...でもないが入手性、コストパフォーマンス、性能の3拍子がとてもバランスがいい。
広告など入れば198~248円も狙えるが気にせず指名買いでいいとは思う。
柔軟剤は入れるか入れないかはお好みで。ただ部屋干しなのであまりきつい匂いの柔軟剤を入れるとわりとこう...うわぁってなったりするので好みで。
アリエールとアタックリセットパワーは万能ぶりが凄まじい。除菌は計測出来ないが消臭効果は実感出来る程度にはある。
スプーンの差でアリエールは選外とした。


だいたい上記ぐらいにAmazonの悪魔では判断。
それぞれに特徴は確かにあるんだけれど洗浄力は総じて「液体より強い」と言われる。でも染みとかには液体のが強くないかなー?みたいな部分も。
この辺りは試した感じ粉洗剤でも「つけ置き」することでかなり落ちる。液体洗剤にそう負けてないかなという感じにはなる。
洗剤単価は特売が多い粉洗剤の方が有利になりがち。
ただ夏はいいけど冬は溶かしてから使うとか工夫した方がよいとか手間はかかる。
液体洗剤は手軽な反面コスパは案外よくなかったりする。
あと製品が多すぎて悩みどころ。
アリエールも部屋干し用と別になっていたりするし。
部屋干しトップの液体もリニューアルで「トップ クリアリキッド 抗菌」に変わったりともうなんか生き馬の目を抜くというかかなり大変。

その点では粉洗剤はそうそう新製品も出ないしリニューアルも少ない製品なので好みの製品さえ見付ければ安心して安定継続使用出来るのがうれしいところ。
反面性能としてはどの製品もある程度極まっちゃっててこれ以上にしていくのは大変だなぁという部分も。(一応各社研究開発してるので新製品は出ると思うけど)

あと

ニュービーズは2種類買っといて「漂白剤に好きなの使いたい日はピンク」「柔軟剤に好きなの使いたい日は青」とかやってる人もいるのでそういう使い分けもありかもしれない。
これは天気と洗濯物の量を含めたコンディションによるんだろうなぁと(あとは趣味)。

いかがでしたでしょうか。
特にアタックバイオEXは特売になってたり入手性が高かったりな洗剤なんだけど...洗浄力もたぶん現行品では最強に近いんだけど(除菌・消臭ではなく汚れ物に強いという意味で)...
癖がともかく強い洗剤なのでよく説明を読んできちんと運用した方がいいと思うのです。
子どもの泥汚れなんかには無類に強い。ほぼ無双だと思う。油汚れもすぐに洗えば結構いけちゃう。そういう意味ではオンリーワンだったかな...

逆に部屋干しトップの除菌・消臭効果とブランド力も粉洗剤ではある意味オンリーワン。
他社が「うちも結構」とか言ったところで未だに君臨し続ける。知名度も落ちない。商品名の勝利だと思う。

ただし洗浄力を削って性能を振ってる感じなのでしつこい汚れなんかには案外弱い。
無難系のリセットパワーやアリエールなどはそういう意味で安心。安定。
ある意味最後発のリセットパワー(今年の春にリニューアルして皮脂成分に対応してさらに万能感が出ている)が強いのは納得かも。

常時取りそろえるなら部屋干しは部屋干しトップの粉か、部屋干をうたう液体液体、しつこい汚れ...それも泥とか...油汚れ...とかならバイオEXはイチオシ。
そもそも一般家庭でも子どもがいなかったりもう育ってたりすると無難系が一番だと思う。特にリセットパワーは本当にどんな洗剤にもどんな季節にも合う。

液体系洗剤になると各社配合を変えた極振り商品をラインナップしたりして激しい戦争を繰り返してるんだけど、粉洗剤はある意味「量と成分の方程式」が確立しちゃってるのでそんなにラインナップがない。
「トッププラチナクリア」「アリエール」「アタックリセットパワー」辺りですますのもありだと思う。
好きなブランドの製品を選べばいいけど、それぞれの特性も知っとくといいよね...ってところで参考になれば幸い。
特に蛍光剤の有無と、漂白剤や柔軟剤と組みあわせていいものかどうかなんかはざっとわかると思う。結構重要なことなので。
結構何も考えないで組みあわせちゃうから...液体洗剤ならそれでいいんだけど、粉洗剤はそうじゃないのが今回よくわかった。

あくまでも個人が使ってみての感想なので「違うんじゃない?」と思うならそれもそれでOKだと思う。あくまでも実感が一番だし。

でも他人の意見も見てみたいよね?という人向けに記事を起こしてみました。

何が大変って...洗剤ってなかなか減らないので...全社全製品とは言わないけど代表的な洗剤を全て買って試して(漂白剤や柔軟剤もほぼ全社...漂白剤にいたっては粉と液体両方)揃えては自分でも「何やってるんだろう...」と自問自答する事態になりましたが、やはり生活していれば洗濯・掃除・炊事(最後はやんない人もいるけど)は必ずすることで、じわりじわりと洗剤も減ってくれました。

液体洗剤も併用していたんですが、粉洗剤のコスパと能力を改めて見直すきっかけになったかなーと。個人的にも有意義な試みでした。
どこからか何かもらえる訳でもないんですが、個人的にはとても楽しかったです。

もしどっかのメーカーで新製品試してレビューしろ!とかありましたらご連絡いただければ。発売前の製品とか多少は試してレビューさせていただいたりしましたので薄い実績はあります(笑)



※なおコスパでいったら最強は「トップ」になると思います。
そう昔からあるあの「巨大な粉洗剤」。
なぜかLIONの商品ページでうまくたどり着けないけど(ページ自体はある)ちゃんと販売が続いている根強い商品で、洗浄力もある意味で「プロ用」のまま。昭和の汚れを落とし続けた粉石鹸の力が今も生きている。
そしてくっそ安い。売ってれば

lion.co.jp/ja/products/297

製品ページはちゃんとある。
プラチナクリアともまた成分が違うので安価な分まぁ...いろいろ違うんだけど...
昔からある運送屋とか工場で洗濯機の横にいまだに君臨し続けるすままじく息の長い製品。
売ってれば4.1kgで999円とか変な値段がついてることも(大容量の粉ではファーファも4kgの製品があったりしますがそこまで安くはない)
海外製品のメガテックと共にドンキホーテなどに取り扱いがあるので、昔の洗剤が好きならある意味オンリーワン。思い出補正入っちゃうけど。
でも手荒れしやすいので気をつけてね...ホントに「昔の洗剤」のままだから。
いいも悪いも。