特価品を利用して少ない出費でPCをリニューアルした話(2021年版Amazonの悪魔のPC事情)

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 普段使用しているPCは性能にも不足は特になく。
 結構な前からずーっと更新らしい更新はしていませんでした。
 スペックとしてはこんな感じ。

CPU:i7-6700K
M/B:ASUS Z170 PRO GAMING
MEM:8x4
GPU:Radeon RX480

 発売してすぐに組んだので2016年の秋から冬ぐらいだったかなぁ。
 まぁそのぐらいから基本はずーっと変わらず。
 途中でメモリがセンマイ(センチュリーマイクロ)の8Gx4に更新されたのとSSDが2018年にWDの黒いのになったぐらいかな?
 GPUは当初RX470でしたが好意でいただいた480に換装されてそのままずーっと使っていたり。まぁ最近のPCに比べれば遅いけれど別段更新する必要性がなく。
 このままもう数年行くんではと漠然と思っていたのですが...
 windows11の発表で「あ、あかん」ということ。i7-6700Kが非適用CPUだった...ということで。TPUなりにはクリアになったとしてもCPUの世代差だけはどうにもならず。
 まぁでもそうは言っても2025年ぐらいまではwindows10は使えるしその頃買い換えるかなぁとかぼやいていたところ。
 秋葉原PCショップバイモアのいがーりさんからこんなtweetが飛んで来まして...

 思わず「やっす!?」と。
 このマザーMicroATXながら知る人ぞ知るマザーで性能は結構折り紙付き。
 MAXと名がついてるのでバージョンアップ版。つまり新しいCPUに対応するためBIOSを増量した謎のバージョンということになります。
 これなら4xxxのRyzenでもいけるなーとこの時は漠然と思っていたのですが...畳みかけるようにこんなtweetが。

 やりとりを見てもらえばわかりますが「まてぇぇぇぇぇぇ」なわけです。
 税込みで5478円となるともう破格。CPUとのセットで考えれば「マザーはほぼタダ同然」と言っていい。
 そしてマザーとのセット割り後の価格としてこんなtweetがふっとんできたわけで。

 実は漠然と「次買う時はAsrockのHさんにはお世話になってることだし(いじられているともいう)スチールレジェンドでも...」と思っていたのですがこの価格ならもう迷う必要はないかな、と。
(MicroATX版の安い板は終売になってましたし。新しいのはどうしても高いし)
 まして3600XTの値付けが完全におかしくなっている(おそらく在庫処分かと。3600より安価になってるとか意味がわからない)。もうこれは仕方ないな...と
 ちょっと調べ物をしてから 雨降る中秋葉原に出撃したのでした。
 なおこの時の天気ですが...

 こんな天気の中秋葉原に出撃したのでした...
 これ絶対仕掛けられた罠だろう...

 で。

 調べてなかったので不勉強だったのですがいつの間にか5xxxな最新のCPUにも対応しておられるという。もちろん多少のデメリットはあるのですが...私の用途だと特に気にならない程度のデメリット。
 まして今回狙うのは3xxx世代のCPU。
 そりゃぁもういくしかないだろうと。
 それでまぁ...

 買っちゃったわけです。ええ。華麗なる罠に自ら突っ込んでパイルバンカーかましたあと自爆する勢いで。
 この時漠然と新PCの概要を組み立てていました。
 以前PCのリニューアルの話があった時に購入して放置していた電源。
 押入に眠っているお気に入りのMicroATXのケース。
 いい機会ですからこの際ケースごと交換して心機一転したPCにしよう...と。

 資金繰りの悪化にともない財布に優しいご飯が登場。ローソンストアのこれほんと郷愁を誘うというかおいしいし寂しいしあったかいしというか。
 子供の頃から欲しかった「あの弁当」に違いはないので。商品企画を粘って通した方にほんと感謝。
 まわりでもやたら好評なご飯です。

 使われないまま死蔵されていたのはこの電源。
 実は以前Twitterの友人からCPUとマザーを安価に譲り受ける話があって準備したのですが話自体が流れてしまい宙に浮いたままになっていたのでした。
 まぁこちらに渡す前に「おぃぃぃぃぃぃ」という事態があったようなので...破損したものをいただいても双方不幸になりますからこれはこれでまぁ仕方ない話だったんですが。
 ようやくその実力を出してもらうことになります。値段がくっそ高い高級電源のひとつですが電源をケチるとロクなことがないので今回はこれを投入することに。

 今回購入したマザーですがB450にも関わらず対応しているCPU/APUは最新までいけてしまうというお買得マザーでした。
 このマザー知る人ぞ知ると先に書きましたが...
・上位版との差がまったくない
・MSIが大好きなそこそこよいコンデンサー搭載
 という特徴がありまして...
 一応上位版があるにはあるのです。あるのですが...ただの色違いと言ってよく。
 その割りには値段差があったので当時ちょっと笑って見ていたという。
 コンデンサーもこの価格の製品としては破格かな。DarkCAPがいいか悪いかはここでは書きませんがそう悪いものでは。
 MSIは高級コンデンサとして認識しているらしく上位機種に嬉しそうに搭載してくるコンデンサです。ぐぐっても掲示板にしか出てこないとは思いますが耐久年数等も高めの結構安定した品質を保てるものかと。突然死は...なくはないんでしょうが私の身近では見たことがないかな...
 MSIのヒットマザーのトマホークさんの一部にもこれが積まれていた記憶が。

 この時点ではせっかくCPUクーラーがついてくるんだし安価に...とにかく安価に...!を合い言葉にリニューアルを考えていたので純正クーラーを使うつもりでした。
 ただグリスだけはもーちょいいいものを...ということでウチでは定番の銀グリスを。ただ年中買うものだから(他人のPCにも使うし)この個体がいつ買ったものかわからないというオチが。
 ツイッターでは7年前のじゃね?とか言われてたので不安はあったんですがまぁいっかーーーーと。後で塗り直してもいいし。

 今回秋葉原に出撃する前に調べ物をしていたのは実はこれ。純正クーラーがどっかいっちゃったのでバルク売りにはなりますが、それでも買取価格がまだ高いことを確認していたのでした。
 購入金額の半分をCPUの売却代金でたたき出す算段です。つまり15000円程度でPCを一気に世代アップしよう!という...ね。
 ほんと何やってんだろ私...うん...まぁらしいっちゃらしいんですが。

 組み上げる前にi7-6700K状態でベンチマークを。
 実は思ったよりいい数値が出ていたので驚いてました。世代考えるとだいぶ健闘してるなぁという印象。
 3Dmarkも思ったよりはいい数字。
 実際のところゲームでの実数値としてはINTELのCPUは言うほどAMDに負けてるわけもなく。安定で11thの高クロックi5あたりでいいんじゃね?とは回りに言ってたりします。ただ...秋葉原にタマがなくなってる時期でしたし今回は特売中心で行くぜ行くぜ行くぜモードだったのでまぁOKと。
 まぁ惜別の思いはありますがとっとと組んで動作確認してCPUを売りに行かねばなりません。
 サクサクと組んで行きます。
 今回使用するのは押入に眠らせていたお気に入りのケース。

 ずいぶん前にそこそこ使っていた玄人志向の500Wの電源。安価だったし使用していたのがA10-7800だったのでベストマッチといった感じでした。
 今回は掃除して緊急用パーツとして押入に。
 ケースはフラクタルのケースで非常に珍しいキューブケース。今もwebにページはありますが...(tweetではフラクタクルと間違って記載してる。恥ずかしい...)
 ともかくメンテナンス性が抜群でストレージも10個内蔵可能(MicroATXで?と言われますが実際に使えるマザーを使っていたのでフル搭載が可能なのは私が証明しました。ただしそこまでやるとくっそ重い状態でストレージの交換も一苦労になるのでおすすめはしませんが)という。
 いつ必ず復活させようと押入にいれておいたのですが今回日の目を見ることに。
 今まで使っていたATXケースもお気に入りのantecのやつなのですが、フロントのUSB端子が死にかけているのと電源ボタンの挙動が怪しかったりと修理が必要な状態だったのでちょうどいいので入替!と相成った次第。

 まぁ放置してたぐらいなのでほこりがすごくて...掃除しまくったりしましたが。
 後日特価でファンでも放出されたから交換しようかなーと思いつつ今回は掃除でなんとかすることに。

 超頑張ってファン全て掃除したという。ケース内部もひたすら掃除。タバコをやめて久しいのでこびりついた汚れがないのが幸い。
 ウェットティッシュなどでひたすら掃除します。すごい量の汚れが取れたのは内緒。
 こんなことなら引っ越し前に押入に突っ込む時に掃除しときゃよかった...とほほ。

 ファンを組み込んだら今回のメインディッシュであるCPUとマザーを再確認。
 今回使用しているのはRyzen3600XT。結構マイナーなCPUとなってしまったけれど3600Xのマイナーチェンジ版でそのわりには高かった印象。
 とはいえ性能としてはわりとミドルのいい感じで最新の5xxxと並べても言うほど遜色はないと思っていたり。
 何より物理6コアで12スレッドは魅力。
 あまりに人気がなかったからか最近特価になってるので狙い目ではあります。というか狙いました。

 CPUファンはこの時点では純正を使う気まんまんだった。
 この純正グリスというかクーラーに塗られたものはいわゆる「すっぽん」の元凶にもなり得る高粘着のもの。
 今回は手持ちのグリスを使うため除去することに。
 あとCPUクーラー...同じモデルでも以前は中に銅製の部分があったような...まぁ...いいんだけどね...AMDもコストダウンいろいろしてるんだろうね...
 ってそんなわけあるかーーい!ということで明らかな劣化を確認してしまいちょっとげんなり。

 謎な文句と共にいつも手元にキムワイプ。この手のグリス除去とかで手元にシンナーもなんにもなくてもジッポーオイルとキムワイプがあればあら不思議。
 たいていなんとかなります。ベンジン?シンナー?いえいえジッポーオイルです。喫煙家のところからいくらでも強奪出来る安価なものです。ええ。
 昔はガンガン吸ってたのでまだ家にあるんですよねー...
 キムワイプはまじで一家にひとつ欲しい逸品。こうした作業には必須の何か。
 いつも心にキムワイプを。

 一連のtweet通りで珍しく作業中の様子を写真に撮ってtweetしていたのでまとめて。グラボが旧マザーからはずれずしばらく暴れていたがどうせ廃棄するマザーだし...とぐいっとレバー操作したらぱきっといってはずれました。硬くなってたらしい。
 CPUファンは純正だけあって取り付けしやすいしトルクもかけやすい。あまりトルクをかけるとCPUにもマザーにもよくないのでテンションはちょうどよくバランスよく。
 つぶやきでも言ってますがともかくMSIはこのDarkCAPがお気に入りらしくグラボとかでもちらほら見かけます。評判が悪くないのでいいものなんだろうなぁぐらいに思っておけば。もっといいの積めよという人もいますがダイレクトに商品値段に跳ね返るところなのでそこはね?

 組み上げ直後のテスト。OSは入れ直さずSSDから直起動の後ドライバー類だけ全部一式ごっそり入替。
 古いツール、古いドライバーを削除して対応しています。どうせ年末にはwindows11をクリーンインストールとかし始めるんだろうし今はまぁいいかな?と。
 発熱は...純正クーラーだってのもありますが。それにしたってちょっと高め。まぁ95WのCPUですし...ねぇ。
 一応マザーでちょいちょぃとオプション設定すれば65Wでクロック落とした状態での運用も可能なのでそうすると3600とほぼ同様の運用は可能。
 まぁ性能下がるからそこは気にする人はってことで。

 さくっとベンチマークを取ったところ。
 全体としては良好で買い換えた価値はあったかな?と言ったところ。シングルスレッドは下手するとSkylakeのがいいんじゃないかなーと思ってただけにいい誤算となった感じ。この後Excelとかいろいろ運用した感じでは確実にパワーアップした手応えがあったので性能差はちゃんとある模様。

 Twitterで爆熱になるベンチマークOCCTを試せ試せと煽られた結果。
 これ実はずーっと回してると80度を超えて90度を越えて...とどんどん危険域に突っ込んでいくので緊急停止したりしています。
 純正クーラーだと限界はあるよなぁ...というのと冷却すれば性能的には結構引き出せるなぁと。
 ところがここでTwitterで魔の誘いが。

 こんなん...買うやろ!!ということでぽちーーーーっと。私が購入した時は2367円でした。ええ。
 これほんと安すぎる...
 性能的には上位に叶わないにしてもそこそこ冷えてくれるし。
 作業用手袋やらそこそこ高級なグリスやらついてくるもうほんとサービス抜群な製品。
 そして何よりいわゆる「すっぽん防止アイテム」と同じメーカー。ということは...

 セットで買うよね!ということで。安価に更新どこいった!という感じですが。
 いやだって。純正クーラーが以前よりワンランク性能落ちてるし。(とはいえ最下位のものに比べたらかなりよいのでコストダウンとみるべきだけど)
 この価格でいつ買ったかわからんグリスより確実によくなるものがついてくるし...!と。
 

 そして最初の問題点だったwindows11への対応と性能のグレードアップはこの時点で成功していたのでそれはそれでよし!ということで。
 で実際にものが届いたわけですが...

 まぁ同じメーカーの組み合わせだから安心だけどさ!ということで着弾した商品を確認。
 口が悪い人はジェネリック虎徹なんて呼んでますが実際虎徹よりは安価でそこそこの性能と附属品があるので初心者はこっちのがいいのではと思ったり。
 ただやや大柄なクーラーなのでマザーへの取りつけが出来るかはぐぐったりして調べといた方が無難です。
 今回は事前調査してつけてる人がいたので胸をなで下ろしました(衝動買いで注文した後慌てて調べたという)

 実際すっぽんしやすいので少しPCを回してから(ベンチマークなどで)ほどよく温めてそれから分解、ねじるようにCPUクーラーを外すとよいかも。
 今回はうまく行きました。そしてCPUについたグリスを再びキムワイプとジッポーオイルでごしごし。この時マザーにグリスをつけてしまっては全てがおじゃん。だめだめです。ゆっくり確実に丁寧にやりましょう。
 ぐりぐりしてればどんどんキムワイプにグリスがついてきます。ぐりぐり。

 途中ぐっだぐだになりながらもクーラーを固定。すっぽん防止アイテムは確かにこれならすっぽんしない!というわけでこのクーラーか上位の同じメーカーのものと組みあわせるのを推奨。虎徹とはいまいち合わないのはまぁいろんな人が言ってることで。メーカーは併せようよ...というかまぁ、うん。
 このクーラーさらにファンを追加出来る(金具もついてくる)ので冷却をさらに増すぜ!な人は挑戦してもいいかも。
 今回はそこまでコストかけてもなぁ...ということで見送り。後日やるかもですが。

 交換した効果が如実に。ぐぐっと温度が下がりました。アイドル状態でこれ。3Dmarkを回したところで50度を超えることがなくなったという。  これは...なかなかに効果が高い。今回一番コスパがいい買物だったのでは...

 交換の成果がものすごく。以前は温度が怖くて中止していたのにぶん回しても70度いかないところで安定してしまうという。  これなら最初から純正ではなくGratify3をお勧めしたい。ただ取りつけるマザーによっては干渉したりするので事前に調査してからをおすすめ。  グリスもついてくるのを考えると費用対効果がでかい。グリスだけで1000円近いからねこれ...

 そして最後に。i7-6700Kは結構な価格で売れました。CPUクーラーを純正に留めるならば15058円で(電源は手持ちから出しましたが通常なら流用するとして)バージョンアップ完了と。クーラーとか交通費とかもろもろコミコミでも2万円を切っています。
 これなら出費としては十分押さえられたし性能も納得出来る範囲で上昇といったところ。
 3600XTという選択がいいか悪いかはわかりませんが...直近だとi5が妙に品薄だったり(世代交代の最中なので古い方の生産が減らされているのかもしれない)いろいろある中で多少発熱と消費電力が大きめとはいえそれなりの性能のCPUだったのでかなり満足感がありました。
 GPUはRX480で特に問題を感じてないのとアニメ等の再生でいわゆるぬるぬる再生が出来る最後の方の世代のGPUなのでまだまだ頑張って欲しいところ。
 今GPUの価格が高止まりしてるのでマイニング等を全世界で禁止するなりしないとまだだめかなーという感じもありますし。
 せめて3万前後でほどほどよいものが来てくれないとなぁと。なんでミドルが8万とかすんだよって話ですし。
 CPU自体はマザーそのままで最新に出来ますのでDDR5時代にどっかで特価とか入ればそこで載せ替えてもう1ステップいけそうな気もします。
 あるいはまたマザーがタダ同然になる特価があるかもしれない。
 特価利用とはいえまぁ技術力とか手間は自前なわけでほどほどの費用で出来ることを自分に感謝しつつ。他人に頼んだらいくら取られるやら。ほんとに。めんどくさいし。
 やはり知人のPCなんてもう組んでやらねぇと心に誓いつつ今回の話はこれまでということで。